米国株において株価が1か月で大きく上昇してる銘柄があります。有名どころでは【AAPL】アップルですね。1か月で13%近く上昇しています。
もみあげは【AAPL】アップルは所有していませんが、実は1か月のパフォーマンスではアップルと同等かそれ以上の銘柄を3銘柄所有しています。
*Bloomberg(オレンジ色はS&P500)
【ABBV】アッヴィが19%、【UNH】ユナイテッドヘルスが13%、【MO】アルトリアが10.5%です。1か月で凄いリターンですよね。PF比率においてもこの3銘柄で20%を超えてるので米国株投資家としては嬉しいのですが。
実はエントリータイミングによっては、そんなに喜べる状況になるかはわからないんです。いかに個別投資が難しいかを今回は伝えるために、チャートを見ながら説明したい思います。
ではもみあげ米国株投資家の「【投資初心者必見】米国株株価急上昇4銘柄紹介!個別株の難しさを解説」をお楽しみください!
【ABBV】アッヴィ
アッヴィ (NYSE : ABBV)
株価:88.63
PER:39.24
予想PER : 9.92
配当率 : 5.39%
連続増配 : 2013年にアボットラボラトリーから分社化され設立されてから連続増配
本社 : イリノイ(USA)
アッヴィはヘルスケアセクターに属していて、製薬をメインにしています。特にヒュミラが製薬系でも最も売り上げが多い薬品になっています。2020年にアラガンと合併予定です。
アッヴィ1年間チャート)
*Bloomberg
上記は1年間のアッヴィのチャートになりますが、確かに最近は株価が爆上げしていますが、お判りのようにエントリー(株式購入タイミング)次第では、やっと含み損がなくなるような状況なんです。
また上昇理由が自社株買いや2020年のアラガンとの合併への期待値、そしてヘルスケアセクター状況の好転など、全てがアッヴィに対する評価で上昇してるとは言えない状況なので、投資するのは非常に難しく見えます。
【UNH】ユナイテッドヘルス
ユナイテッドヘルス (NYSE : UNH)
株価:269.40
PER:19.60
予想PER:18.00
配当率:1.60%
連続増配:9年
本社:ミネソタ州ミネアポリス
ユナイテッドヘルスは米国においての最大手保険会社で、売上セグメントとしては下記内容になっている企業になります。
・ユナイテッドヘルス(保険) : 売上80% 利益50%
・オプタム(薬剤給付管理) : 売上20% 利益20%
ユナイテッドヘルス1年間チャート)
*Bloomberg
ユナイテッドヘルスは昨年$286まで上昇しました。それはオバマケア(低所得者層に補助金を提供して、保険加入率を向上させる)からのトランプ大統領政権においても保険は規制が緩くなかったためでもあります。
現在はトランプ大統領も医療費問題を注視、民主党もウォーレン候補がメディケアフォーオール(国民皆医療保険による民間医療保険の撤廃)、オピオイド訴訟問題に対する保険費用の増大へのリスクなどから、株価が安くなってました。
状況に好転が見られて上昇していますが、決してリスクがない銘柄ではないので、チャートの上下が激しくなっているのがわかると思います
【MO】アルトリア
アルトリア (NYSE : MO)
株価:47.97
PER:50.96
予想PER:11.38
配当率:7.00%
連続増配:50年
本社:バージニア州 リッチモンド
米国での売上がほぼ100%の企業になります。全世界的にタバコの出荷量は減少しています。但しタバコ産業は枯れた産業と考えられていて、極端に設備投資が少なくて済み、それもある為に売上減少でも高収益状況を維持して、高配当を継続できています。
米国はiQOSによって売上上昇をトライ中です。
アルトリア1年間チャート)
*Bloomberg
アルトリアは一時期$60/株以上になってました、それがタバコへの規制が強化されるにつれて株価を大きく下げています。タバコ銘柄は他にもありますが、JT含めて2018年に大きく株価をさげています。タバコ銘柄自体も比較しています。
株価は直近で$40/株付近になり、アルトリアはタバコ規制へのFDAへの積極的な協力、電子タバコ事業の縮小、更に米国でのiQOS販売を推進して株価上昇しています。
チャートがわかるように急激な上昇は急激な下落の可能性も担っています。特にタバコ銘柄は高配当ではあるが、この株価の安定性が高いとは決していえません。
【AAPL】アップル
アップル(NYSE : AAPL)
株価:265.76
PER:22.42
予想PER:20.44
配当率:1.16%
連続増配:5年
本社:カリフォルニア州 クパチーノ
皆さんご存じのiPhoneやiPadなどハードにおいて非常に強い企業になります。直近はiPhone11の販売好調、そしてApple+によってコンテンツ事業にも参入してきてるので、今後は更に注目です。
アップル1年間チャート)
*Bloomberg
アップルは【MSFT】マイクロソフトと比較してみます。実は1年間の上昇値でほぼ同じになっているんです。ただしマイクロソフトの方が動きが緩やかなのがわかると思います。
アップルに関しては米中貿易関税の影響が非常に多いとみられて、株価が優れなかったのですが、工場などを中国から米国に移すなどもあって、状況が好転しました。
株価が低い時に投資したらマイクロソフトより株価上昇の恩恵が大きくなったのですが、上下は非常に激しい見え方をしてるので、投資初心者は非常に投資しづらかった銘柄だと思います。
まとめ
いかがでしたか?「【投資初心者必見】米国株株価急上昇4銘柄紹介!個別株の難しさを解説」をお楽しみいただけたでしょうか。
個別株投資は非常に難しいです。今回ご紹介した銘柄は起業としても魅力は高いと考えてますし、もみあげも実際アップル以外はホルダーなのです。
しかし投資タイミングによっては購入した株価より下落する状況が長くなる可能性もあり、 投資タイミングの重要性と難しさが伝わったかと思います。
また現在のS&P500,ダウが最高値を更新してる状況だと、下記記事で紹介したような安定配当銘柄の方が比較的割安に投資できるようにも思えます。
投資初心者にとって株価上昇はあこがれる存在になるかもしれないですが、株価が短期で上昇するということは短期で下落する可能性も含んでる。これが個別株のボラティリティの高さの難しさだと思います。
慎重に投資をしていきたいところです。
では皆さんの米国株投資による幸せな資産運用を祈って!
*投資判断はあくまで自己責任で
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