【BTI】ブリティッシュアメリカンタバコ銘柄分析です。ブリティッシュアメリカンタバコから$171の配当金をゲットしました!日本円で言うと約20000円弱です。
こんにちわ。米国株投資家もみあげのブログにご来訪頂き誠にありがとうございます。
【BTI】ブリティッシュアメリカンタバコはタバコの高配当銘柄として有名で、米国株ではなくイギリスに本拠地をおくタバコ会社になります。配当率は現在なんと驚異の7%!
配当率7%というとS&P500の何十年かに及ぶ毎年の株価成長率と同じ恩恵を投資家に提供することになります。ただ配当率7%というのはそれだけ株価にリスクを含んでいます。本当に大丈夫なのか?投資継続しても大丈夫か?といった不安も含めて銘柄分析をしていきます。
*投資判断はあくまで自己責任で
- 【BTI】ブリティッシュアメリカンタバコ銘柄判断
- 【BTI】ブリティッシュアメリカンタバコ配当実績
- ブリティッシュアメリカンタバコ財務&チャート分析
- ブリティッシュアメリカンタバコ決算内容
- ブリティッシュアメリカンタバコ銘柄分析まとめ
- まとめ
【BTI】ブリティッシュアメリカンタバコ銘柄判断
実は今回調べる前は、ブリティッシュアメリカンタバコには非常にネガティブな印象を持っていました。ネガティブな印象としては下記が挙げられます。現在の【BTI】ブリティッシュアメリカンタバコの銘柄判断はホールドもしくは少し買増しです。
ネガティブ要素
・アメリカの売上が大きい
・加熱式タバコの売上に占める割合がまだ少ない
・ポンド建ての決算の為、ブレクジットの影響をうけやすい
・全世界でタバコ販売本数が減っている状況
上記が懸念要素でした。しかし丁度8月1日に半期の決算がリリースされていたのですが、決算内容を見た時にポジティブに変わっています。ポジティブな内容をまとめておきます。
ポジティブ要素
・決算は売上・EPSとも上昇していた
・加熱式タバコの販売数量が増加してきている
・FDAの承認プログラムが通ればアメリカで加熱式タバコが販売可能
上記内容になってくると、今の株価が割安の可能性が高くなり、更に配当まで貰えるのはホルダーとしては喜ぶしかありません。ということでブリティッシュアメリカンタバコの状況を次のセクションから分析していきます。
【BTI】ブリティッシュアメリカンタバコ配当実績
株数:278株
投資額:$10110
ポートフォリオ比率:7%
配当:$0.6156/株
配当金合計:$171
*この銘柄はADR銘柄になるので、DRIPで配当再投資ができません。
計算上では年間配当率が7%位になる予想になっています。10%以上をポートフォリオに組み込むことは考えていませんが、このまま配当実績が続いてくれれば100万投資すれば年間で7万以上の配当金がこの銘柄から入ってくることになります。
継続したら美味しすぎる!
ブリティッシュアメリカンタバコ財務&チャート分析
【BTI】ブリティッシュアメリカンタバコ
全世界でタバコ販売を展開。但しアメリカ国内はメンソールタバコが主力。電子タバコのグローを販売。但しiQOSに少し押されている。2018年度アメリカにおいてFDAのメンソールタバコ規制により株価大幅ダウン。またイギリスの会社の為に、ブレクジットによる為替変動の影響を受けやすい。
配当率 7.3% EPS2.63 配当性向77% 営業利益 38.5%
財務分析
*単位は全てGBP Millon
売上・営業利益・利益率)
売上は右肩上がりで上昇してきていますね。営業利益も2015年から上昇してきています。営業利益は脅威の38.5%!凄まじく稼いでるのが分かります。
キャッシュフロー)
キャッシュフローは潤沢にあります。オペレーション・フリーキャッシュフローとも2017年から約2倍になっています。枯れた産業なので、設備投資を限りなく抑えられるのがキャッシュフローを潤沢にしています。
EPS・配当・配当性向)
2017年は税制上の優遇措置があったので例外としてもEPSが右肩上がりなのは頼もしいです。配当性向は80%近くありますが、上記のキャッシュフローが潤沢にあるので配当継続にはまだまだ余力がありそうですね。
チャート分析
今までの財務分析を見てきてお気付きでしょうか、財務は優秀なんです。でもチャートをみたら2018年で大暴落が起きています。なんでこんな事が起きてしまったんでしょうか?
大暴落が起きたのは、下記ニュースが原因です。メンソール販売禁止が提案されてしまい、ブリティッシュアメリカンタバコの主力商品であったメンソールタバコがアメリカで規制される可能性が報道されたからです。
でも下記データを見てください。アメリカの販売率は22%なんです。単純に売り上げが20%減ったとしても株価が$65から$30まで減るのはおかしくないでしょうか?
地域 売上比率
東ヨーロッパ・中東・アフリカ 28%
西ヨーロッパ 27%
アジア・太平洋 23%
アメリカ 22%
この当時のPERはおそらくEPSが2.5だとするとPERで25位あったはずです。要するに株価が高すぎたって事なんですよ。タバコ銘柄は確かに高収益ですが、紙巻きたばこの販売数量は全世界で減少しているのに、成長企業なみのPERが適正じゃなかったという事なんです。株価は本当に怖いなと思いました。
財務・チャート分析まとめ
財務は非常に健全でした。売上も伸びてる・キャッシュも潤沢・EPSも上昇してるならむしろ財務的には優秀だと思います。それに対して株価チャートは暴落があってからずっと低迷しています。
現在のPERは11です。これは妥当だと考えるのでしょうか?もみあげはこの財務内容であれば11なら割安と考えてしまいます。但し大きく買増しや投資はしないと思います。アメリカの販売比率が20%あるのは間違いなく、FDA政策がどうしても大きく影響してしまうからです。
ブリティッシュアメリカンタバコ決算内容
丁度8月1日に決算がリリースされていたので、決算内容をざっくり見ていきます。
・Revenue は4.6%昨年対比で上昇
・EPSは4.6%昨年対比で上昇
・営業利益が1.3%昨年対比で下降
・キャッシュフローが-41%
上記内容になっています。決算内容詳しく確認したところ、既存紙巻きタバコは4%ほど下降したみたいです。それに対してNew Categories (comprises THP, Vapour and Modern Oral)に関しては30%-50%の売上成長率を見込んでいるとのことです。
キャッシュフローの大きなマイナスはthe master settlement agreement (MSA)への特別支払いが理由です。これはアメリカで46州に対して健康被害のコストをタバコ企業は支払いを義務付けられてる費用になります。ただキャッシュフローは潤沢にあるので、問題はないと思います。
New Categoriesの方が既存紙巻きタバコより収益性が高いです。これは非常に好印象な決算内容になると思います。
下記記事のようにソーシャルメディアを活用して電子タバコの販促も積極的におこなっていますね。
ブリティッシュアメリカンタバコ銘柄分析まとめ
ブリティッシュアメリカンタバコの銘柄分析をまとめていきますね。
・財務は優秀 売上・EPS・キャッシュフローまで上昇している。配当性向も80%の為にまだまだ配当余力はありそう。
・チャートはPER11なら割安に見える。財務的に考えたらもう少し高くても問題ない水準だと思える。
・直近の決算が良かった。しかも利益率が高いNew Categoriesの売上成長が30-50%を見込んでいるのは収益を大きく押し上げる事が可能になる。
・アメリカの販売比率が22%あることはリスクになるが、FDAにおいて加熱式タバコの承認プログラムが進んでる中、承認された場合は再度アメリカにおいて高収益の加熱式タバコで収益を上昇させられる。
・ブレクジットによって、為替変動の影響を受けやすい点は注意。イギリスが安定すればするほど株価も安定する。
もみあげがホルダーなのもあって、少しポジティブにより過ぎた感もありますが、投資判断としては有りだと思います。株価が余りにも低迷してる為に見た目的には怖いのですが、財務・決算・そして事業環境的には状態が好転してるのは間違いないですね。
タバコはネガティブイメージが先行しがち
まとめ
いかがだったでしょうか?【BTI】ブリティッシュアメリカンタバコ銘柄分析を今回は行いました。
もみあげがホルダーなのでどうしてもポジティブな面に偏りがちなのですが、但しもみあげはこの資料を作る前までは、どこかで含み益がでたらBTIは比率を減らそうと思っていました。それくらいあまり配当以外には魅力を感じてなかったんです。
それにタバコはシーゲル流を参考になんとなく惰性で投資開始してすぐに投資してしまった経緯があったので(皆さんの中でもいるはず!笑)、自分が本当に納得して投資した銘柄じゃなかったんです。
ただ今回の銘柄分析を行って、今の株価なら十分保有できることも分かりましたし、むしろBTIの今後の成長に期待することもできました。是非とも7%の驚異的な高配当を継続してもらって将来の複利による資産形成のメインを担って欲しいと思っています。
では皆さんの投資による明るい資産運用を願って!
*投資判断はあくまで自己責任で
Keep your finger's crossed!
↓応援ポチっとありがとうございます!↓
↓面白かったら是非ともシェア願います↓
<関連記事>
米国株高配当銘柄の代表的な銘柄の一つである、タバコ銘柄のフィリップモリスの分析記事になります。タバコも枯れた産業なので、高収益が出やすいのが特徴ですね。
通信インフラセクターのAT&Tも米国株高配当で有名ですね。こちらの配当金に関しても非常に大きな意味があると思うのでまとめています。
ヘルスケアにおいて米国株高配当銘柄で有名なアッヴィの記事です。但しこの銘柄は2020年にアラガンをM&A予定で現在株価が安定していませんので注意です。
オーストラリアの銘柄になりますがウエストパックバンキングの銘柄分析です。高配当でなんと7%の配当になります。