AT&T(T)から$172の配当金をゲットしました!日本円で言うと約20000円弱です。
こんにちわ。米国株投資家もみあげのブログにご来訪頂き誠にありがとうございます。
実はAT&Tという米国株の通信インフラ・高配当銘柄であるこの銘柄からの配当には凄く大きな意味があると思っています。金額ももちろんそうなんですが、株価の上昇と配当どちらがいいのかがよく議論されるので、AT&Tを例にあげて少し掘り下げてお話してみたいと思います。
自分は米国株高配当投資戦略ではないですが、銘柄を選定して高配当を貰う投資方法に関してはポジティブな印象を持っているのでその理由も記載します。
*投資判断はあくまで自己責任で
AT&T(T)からの配当実績
株数:344株
投資額:$10600
ポートフォリオ比率:9%
配当:$0.51/株
配当金合計:$172
*配当金はDripを利用して全て配当金再投資に回しています。
計算上では年間配当率が6.3%位になる予想になっています。10%以上をポートフォリオに組み込むことは考えていませんが、このまま配当実績が続いてくれれば年間で7万以上の配当金がこの銘柄から入ってくることになります。
AT&T(T)の配当の大きな5つの意味
・配当金は継続されれば、株価上昇などに惑わされることなく永続的な複利の力強い味方になる。(例え配当二重課税があったとしても)
・成長は期待できないが、逆に言うと無駄な事に投資資金を回してないと考えて、株主だけをみて究極的に安定的な経営をしてくれてると言える。(というかそれ以外考えないで欲しい。)
・通信インフラ自体が株価下落に強く、ボラティリティが他のセクターより小さい。今回の下落でもS&P500が6%近く下がってる状況で、なんと3%位しか下がっていない。
・10年債利回りが利下げによって2%近くの水準の中で、6%の配当が継続するだけで、債券的な意味を考えればこれほど心強い安全資産はない。
・そして現在の地合いから考えると、通信インフラセクターであるAT&Tは米国内だけのビジネスを展開しているので、米中貿易摩擦の影響をほとんど受けない。
配当とは
配当とは企業が株主に対して、企業の利益から株保有数と配当率に応じて配当金を支払います。それが配当金ですよね。
日本でアメリカ株の配当金を受け取る場合は、10%のアメリカの現地課税と更に日本での税金20.315%が源泉徴収されます。配当二重課税になりますね。もちろん所得税を支払っているなら、10%分は取り返せるがが所得税が無い場合は税金を控除できないために配当二重課税の状況になります。
こちらのブログでの配当二重課税に関して記事にされていますよね。参考にしてみてください。
それがある為に米国株投資家や投資家の間でよく話題になるのが、配当金を貰うくらいなら企業は株価上昇に利益を利用してほしい。なぜならば株価上昇によっての株価売却の含み益は20.315%の税金しかかからない、リタイアした後も考慮すると株価上昇の方が恩恵が大きい。となるからです。
また高配当銘柄の特徴として、成長があまり見込めないために株価が低迷している背景があります。成長が見込めないという事は利益がいつか減少する可能性がある。利益が減少することは配当自体が出せなくなるリスクという事になります。高配当戦略投資家がもっとも恐れる減配になりますね。
無配企業は利益がでてないのか?
では無敗の企業は利益がでてないのでしょうか?違いますよね。例えばアマゾンは配当金をだしていません。
米Amazon(アマゾン)が1月31日に発表した2018年決算によると、総売上高は前期比30.9%増の2328億8700万ドルだった。純利益は同3倍超の100億7300万ドル。
2018年の為替レートを1ドル=110円で換算した場合、日本円ベースの売上高は25兆6175億7000万円、純利益は約1兆1080億円となる。
上記内容が決算内容となっています。凄まじい利益がでていますよね。でも配当金はだしていません。それは企業の成長のために利益を全て設備投資しているからです。
アメリカでは内部留保益が一定以上を超えると内部留保益に法人税がかけられる為に配当を出すという節税目的も考えられます。
アマゾンの場合は、成長が見込める分野である為に配当を出さず、更に成長分野に利益を投資して株価を上昇させることによって、株主に還元してると言えますよね。
AT&T(T)からの配当まとめ
いままでのお話を踏まえて、AT&Tからの配当の意味をもう一度考えてみます。
AT&Tはアメリカの通信インフラセクター
まず高配当銘柄といって、それを全て一括りにしてしまっていいのでしょうか?高配当銘柄で有名な銘柄はタバコ銘柄、通信銘柄、エネルギー銘柄などが出てくると思います。それを全て一括りにしてしまった場合、配当金への考え方がおかしくなる可能性があります。
AT&T(T)やベライゾンが所属するセクターは米国株の通信インフラセクターです。通信インフラセクターは設備投資に莫大なコストがかかるために、他社が参入することが非常に難しいです。
そして通信インフラ自体がほぼ完成してしまっているので、通信インフラセクター自体が今後大きな成長が見込めないと考えています。
但し、大きな成長が見込めないといいながらもアメリカは人口増加国です。という事は利用者は増加していく傾向になりますよね。
更にアメリカの通信インフラセクターである為に、米中貿易摩擦の影響をほとんど受けません。米中貿易摩擦の長期化を考えればこれほど投資家にとって心強いセクターはないかもしれません。
AT&Tをポートフォリオに組み込む意味
では米国株投資家であるもみあげにとって、先ほどの説明の通信インフラセクターのAT&T(T)をポートフォリオに組み込んでる最大の理由は「究極の配当マシーン」と化して欲しいんです。
大きな成長もしなくていい、成長分野への投資もしなくていい、一定の利益だけを上げていき、インフレ率上昇分の利用代金を利用者から毎年徴収して、利益を株主に配当する配当マシーンと完全に化してほしいという事なんです。本当に余計な事はしてほしくない。
株価の上昇も期待していません。寧ろ株価が上昇し過ぎると困ります。株価が上昇し過ぎると配当が減りますし、それだけAT&Tに投資資本が集まってしまいます。余計な資本金が増えて、欲がでて成長投資にお金を回してもらいたくないからです!
自社株買いもあまりしてほしくないです。株価が上がり過ぎたら困るからです。普通に考えたら株価が上昇して欲しいのですが、自社株買いをすればそれだけ企業の内部留保益が減ります。それも避けて欲しいです。
無茶苦茶な理論かもしれませんが、通信インフラセクターのAT&Tに期待してるのはそういうことなんです。地味で目立たなくてもいいからとにかく永続的に何十年も配当を継続する企業として確固たる地位を築いてほしいだけなんです。
高配当通信インフラセクター銘柄紹介
せっかくなのでこの機会に高配当通信インフラセクターの銘柄をもう一度紹介しておきます。AT&T以外にもVerizon やカナダの通信銘柄のBell Canadaも紹介致します。
AT&T(T)
予想PER : 9.6
配当率 : 5.97%
連続増配 : 32年
負債は世界1位 $1800億 (2位ベライゾン$1100億、3位コムキャスト$1080億)
Verizon(VZ)
予想PER : 11.52
配当率 : 4.38%
連続増配 : 13年
モバイルインフラ専門、Tと比較すると利益率が高いのはモバイル市場の方が利益率が高い。また株価に関してもTより安定してるイメージです。
Bell Canada(BCE)
予想PER : 17.15
配当率 : 5.24%
連続増配 : データ無し
カナダで9番目に大きい企業。通信インフラ。また投資家としてはレイ・ダリオが保有。下記比較記事から見ても高配当として魅力的かも。
まとめ
いかがだったでしょうか?AT&Tからの配当の意味に関して今回はお話させて頂きました。極端すぎるかもしれませんが、本当にただの「究極の配当マシーン」と化して欲しいと望んでいるのが、AT&Tに対する思いです。
Time Warnerの買収など・・本当に余計な事をしてくれた。これは本当に余計。
但し、5Gに関しては将来劇的に通信インフラを変化させる可能性があるからここだけはしっかり取り組んで欲しいと思っています。でも、正直他社より秀でなくていいから、ほどほどにお願いしたいと思っています。
凄くネガティブというか受け身的なAT&Tの配当への感想になってしまいましたが、AT&Tみたいな地味で成長も期待できないけど、安定感だけはある銘柄がポートフォリオに入ってる方が 精神的に楽だなと最近の相場を見てると強く思いました。
では皆さんの投資による明るい資産運用を願って!
*投資判断はあくまで自己責任で
Keep your finger's crossed!
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