米国消費者はバカ?と言ってしまいましたが、言い過ぎではないかもしれません。購買意欲に関して馬鹿正直なんです。それが逆に米国経済の力強さを支えています。
米国の自動車販売台数の9月までのデータが集まったみたいです。前年同期比で増加に転じています。これは素晴らしいニュースですよね。消費者の購買指数が落ち込んでいないとも考えられます。
米国の新車販売台数、第3四半期は3期ぶりに前年同期比増 | ビジネス短信 - ジェトロ
しかしこの自動車販売台数の上昇の裏には車ローンの増加とクレジットカードの延滞率の上昇という ことが並行して起きてるとも考えられます。米国消費者の借金はますます増加傾向になっているかもしれません。
ではもみあげ米国株投資家の「【悲報】米国消費者はバカ?車ローンとクレジットカードで借金まみれ」をお楽しみください!
米国消費者はバカ?
以前記事でお伝えしたことがあるのですが、米国は内需に支えられてる国です。更に記事内でお伝えしてますが、米国消費者のほとんどはアメリカ以外の情報には興味がないために、周りの環境で伝わってることが全てだと考えていいと思います。
米国GDPの70%を支えてるのは、内需による個人消費です。そしてその個人消費に大きな影響を与えるのが自動車購入のローンだと考えていいかと思います。
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クレジットカードの延滞率と景気後退率の関係性という事なんですが、クレジットカード延滞率が上昇するって、なんでこんなことが起きてるんだろうかとおもったら。実は自動車の購入方法が関係してるんじゃないかと思いました。
それは米国での自動車購入ローンが長期化していることが関係していると考えます。要するに米国消費者はローンや自分での資産内容に関して極めてつたない判断しかできてないということなんです。世間的にいうとバカ・・・といわれてもしょうがないかと。
ではどのように変化してるか次でご説明しますね。
高級車志向の米国人
2019年第3四半期の新車販売台数が前年同期比を上回りました!これは景気動向としては非常にいいニュースだと思います。
しかし販売者台数の内訳をみてほしいのですが、一般的に高級車といわれるSUVなどは大人気、そしてピックアップトラックも大人気です。ピックアップトラックなどは1台あたり500万円位しますよ。
米国の新車販売台数、第3四半期は3期ぶりに前年同期比増 | ビジネス短信 - ジェトロ
販売台数の増加は景気に素晴らしいニュースだと思うのですが、これだけ高級車を好む米国人はどんな金銭感覚をしてるんだ?って話ですよね。そしてこのことが借金まみれ、債務まみれ、そしてクレジットカード延滞率にも関連しています。
自動車ローンまみれ
ただでさえ、米国消費者はローンまみれです。特に学費のローンのために10年間は働くといえるほど学費は高く、それがまずは生活を圧迫します。
そして更に2016年データで約1.2人に1台は車を持ってるのが米国です。車もほぼ全国民が購入すると考えればいいかと。
その自動車ローンですが、先ほど高級車志向の米国人とお伝えしたように、高級車を好む傾向にあります。
中間消費者層は購入代金の頭金になる20%だと200万位の車しか購入できないために(要するに余剰資金が40万位しかないということ)、ローン期間が延長されているのが、最近の傾向です。以前は5年が基本だったのが今は7年なんです。
ローンまみれの米国人だと3台分のローンを支払い続けてる米国人もいます。実際自分の周りの米国人も2台分は普通に支払ってる人が多いです。。(計画性の欠片もない。)
クレジットカード延滞率上昇
となると先ほどのクレジットカードの延滞率が伸びてくるのが非常に説得力があると思います。そりゃ伸びるにきまってますよね。これだけローンまみれだとクレジットカードが一番延滞されると思います。(利率15%以上の延滞料金を払ってることになります。)
クレジットカード大国アメリカの実情に関しては下記記事で書いてあります。キャッシュレスが便利すぎてクレジットカードを利用するのが当たり前の米国人ですから、クレジットカードの支払いでほぼすべての生活必需品を支払ってると考えていいと思います。
クレジットーカードで延滞率を年率15%なんて払っていたら資産が増えるわけありませんよね。当たり前のことなんですけど、消費大好きな米国人はお構いないなしに借金を増やしていくんです。
まとめ
いかがだったでしょうか?
米国消費者は本当にバカだと思います。但しそれによって自国経済の消費が活発になって米国経済の力強さにつながっているのは間違いないことです。もし米国人と日本人が入れ替わったらこの国の経済は破綻すると思います。
米国消費者の特に中間層は学費ローンを長期で返済しながら、更に高級車を好んで購入して7年ローンを掛け持ちしていき、日常生活に余剰資金がないためにクレジットカードの返済を延滞するようになり借金まみれという。
なんとも負のスパイラルなんですよね。でも経済にとっては正のスパイラルかもしれません。
だからこそ米国の販売台数が前年同期比でも景気動向との関係性がちょっと疑問符で、かといってクレジットカードの延滞率が上昇したからといって、景気後退につながるという関連性も信ぴょう性が薄いという事になると思います。
では皆さんのローンの計画的な活用による資産運用を祈って!
*投資判断はあくまで自己責任で
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