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【米国業界分析】米国鉄道業界分析は米国景気分析 鉄道は米国物流の要!

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米国物流の要になる米国鉄道業界の業界分析になります。米国鉄道業界分析は米国景気分析にもなり得ます。ではなぜ米国物流の要は米国鉄道になるのでしょうか?これは日アメリカ特有の地政学や国土事情がからんでいます。

 

アメリカ地政学分析記事はこちらの記事がおすすめです。

kuraxtudo.com

 

今回は米国物流事情をメインに米国鉄道業界分析を行っていきます。またそれに合わせて米国鉄道会社の銘柄分析も行います。米国鉄道業界の重要性を理解するとともに米国鉄道会社企業の銘柄達も米国株投資家にとっては非常に注目する部分だと思ったからです。

 

もちろんこの記事には米国駐在員であるもみあげのアメリカ生情報も追加しながら、リアルにイメージがしやすく作成してあります。

 

ではもみあげ米国株投資家の「【米国業界分析】米国鉄道業界分析は米国景気分析 鉄道は米国物流の要」記事をお楽しみください! 

 

 *投資は自己責任です。あくまで参考にでお願いします。

 

 

米国鉄道業界分析は米国景気分析

 

米国鉄道業界分析は米国景気分析する際の先行指標になり得ます。何故ならば米国GDPの70%を占めるのが米国個人消費であり、その個人消費に直結するのが小売売上、小売といえば【WMT】ウォールマート、【AMZN】アマゾンなどが有名ですが、これらの商品の物流を支えるのが米国鉄道業界であるためです。

 

米国鉄道業界分析においては以下の9点を注目しながら説明していきます。

・米国鉄道事情

・米国鉄道の鉄道網と輸送距離

・米国鉄道料金

・米国鉄道の貨物種類

・米国鉄道の物流品質

・米国鉄道会社の寡占的ビジネス

・政治情勢の影響

・米国景気による影響

・米国鉄道会社3社の銘柄分析

 

米国鉄道事情

まず米国の鉄道事情からお話します。米国においては日本の新幹線のような長距離鉄道はありません。NY・ボストン・サンフランシスコ・ロス・シカゴ・アトランタなどの大都市で環状線やメトロが走ってるだけです。

 

今回ご紹介する米国鉄道会社3社もユニオンパシフィック・CSX・ノーフォークサザンは乗客ではなく貨物専用鉄道です。それも超長距離を走る鉄道です。

米国鉄道の鉄道網と輸送距離

米国鉄道の鉄道網

下記マップが4大鉄道会社の鉄道網になります。4大鉄道会社というのはユニオンパシフィック・CSX・ノーフォークサザン・BNSFの鉄道会社になります。

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 *OOCL HP

西海岸⇔シカゴはユニオンパシフィック(UPRR) ・BNSF

東海岸⇔シカゴはCSX ・ノーフォークサザン(NSRR) 

 

といったように、完全に鉄道網は区分けされています。この区分けは絶対でお互いに完全な不可侵になっています。

 

シカゴは米国物流における重要拠点になります。シカゴは米国における鉄道の起点であり終点でもありえます。物流用語でいうとメインハブ(途中経由点)という事になります。 またシカゴは米国の航空会社の離発着数においても2018年は1位です。


米国鉄道の輸送距離

ではどれくらいの距離を米国鉄道は走っているのでしょうか?

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西海岸のロサンゼルスからシカゴ まで約2,200マイル(3,500KM)!!北海道の北端から鹿児島の南端まですっぽり入りますね。貨物鉄道で約7日、車で5~6日かかります。

 

これだけの輸送距離があるのですから、大量輸送が可能な米国鉄道が最も重要だという事が理解できると思います。物量が多くなればなるほど鉄道の需要が上がるというアメリカの国土事情ですね。

米国鉄道会社の料金

トラック輸送料金との比較

トラック輸送よりは遥かに安いです。超長距離輸送+大量輸送なのでトラック輸送より遥かに効率が良くなるからです。鉄道料金はトラック料金の約20%位です。

 

物流コストと大量輸送を考えると優先的に鉄道を利用する選択になります。だからこそ米国物流の要は鉄道という事にもなりますね。まず料金的な面で鉄道が最も物流コストを安く抑えられるんです。

 


米国鉄道会社の労働者賃金

鉄道会社で働く労働者はユニオン(Union) という労働組合で賃金や労働条件が強固に守られています。よって労働賃金のコストカットは難しい世界です。よって鉄道料金が大きく値下がりすることはあり得ません。

 


寡占的ビジネスによる鉄道料金

米国の主要鉄道会社は全部で4社あるのですが、これらの鉄道会社はそれぞれ独自の鉄道網を有し、また競合もしないために鉄道料金がコスト競争にさらられる事は基本ありえません。料金面においても寡占性が高いと言えます。

米国鉄道貨物の種類

多種多様な貨物の種類がありますが、一般的に貨物列車は安全性が高くない=貨物の温度の変化が激しい、揺れが多い。

 

貨物の温度は調整できる装置があるのですが、基本輸送するのは工業製品・化学薬品・自動車関連の部品・素材系・農産物などです。壊れやすい半導体や精密機械などは基本輸送しません。

 

自動車の貨物車両の実例としてもみあげが実際に米国鉄道ターミナルに入って撮影したのですが、貨物車の中に仕切りがあり、自動車を上段と下段に積み込み輸送することができます。1車両で自動車4台を輸送可能です。

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米国鉄道の物流品質

米国鉄道会社の物流品質に関しては、安全性・自然災害・貨物量による影響が非常に大きいです。この3点に関してご説明致します。


安全性

正直安全性はあまりよくありません。物流網としては頼るしかないのですが時速30-40キロで走り、また途中止まる場合などがあります。

 

その際冗談のような話ですが、貨物を開けられて盗まれた。といったことも起こります。貨物鉄道の踏切で止まった場合、シカゴみたいな都市でも30分から1時間程待たされることもあります。それ位のんびりした鉄道なんです。

 


自然災害

シアトルやタコマの西海岸北側のメインポートなどは、冬季になるとウィンターストームで必ずと言っていいほど鉄道に遅れが発生します。鉄道の車輪が凍結してしまうほどの寒さになるからです。

player.vimeo.com

 

西海岸ロサンゼルスからは山火事、また2019年は大規模な水害で遅れたりもします。

 

2017年にはアメリカの自然災害の被害額が過去最高額になるなど、アメリカにとって自然災害は非常に深刻な問題なんです。

www.nikkei.com


貨物量

更に米国のピークシーズン9月辺りからブラックフライデーに向けて物量が急激に増える時期などは貨物量が多すぎて鉄道が1週間以上遅れることは頻繁にあります。

 

クリスマス商戦に向けて小売業界が貨物量を9月から急激に増やす為ですね。これはクリスマス商戦の売り上げが米国GDPに大きく関わり、年間の売上高を大きく左右するから当然と言えるかもしれません。 


物流品質まとめ

安全面の保証が弱く、また遅れることが前提で米国鉄道会社の物流品質が提供されていると思ってください。そして鉄道料金の中に自然災害などでのリカバリー費用はある程度コストに盛り込まれています。

 

アメリカは事故・品質不備は起こって当然と考える国です。よって必要とされる保険料やリカバリー費用は一般的に料金の中に含まれています。

 

*小売業界の【WMT】ウォールマート・【HDホームデポ」などもレシートさえ持っていけば、何か商品で気に入らないことがあれば直ぐに無償で交換してくれます。最初から販売料金にリカバリー費用が含まれている一つの例になります。

 

米国鉄道会社の寡占的ビジネス

米国鉄道会社3社とも独自の物流網を持っていることは理解できたと思います。米国鉄道会社のビジネスには2種類あります。そして2種類のビジネスとも鉄道会社が完全にし主導権を握る形になっています。


内国貨物輸送

・国内貨物の循環輸送。アメリカ国内で生産した製品を国内に輸送

 

特定の大手国内トラック会社(JBハントなど)と米国鉄道会社は契約しているために、一般の企業は個別に米国鉄道会社に対して輸送の依頼をする事や、マーケット価格の見積もりを取る事すら難しいです。米国鉄道会社はそれほど特別な存在なんです。

 

JBハントの銘柄分析はアメリカ部さんの記事が非常にわかりやすいです。

www.americabu.com

 


外国貨物輸送

・アメリカ外で生産した輸入貨物を港からアメリカ国内に輸送

・アメリカ国内で生産した製品をアメリカ国外に輸出するために港まで輸送

 

船会社(NYK&MOL&K-lineが合併した邦船のONEやMaersk といった外資の船)と鉄道会社が契約してるために、鉄道料金だけを交渉することは基本できません。

 

米国鉄道会社が圧倒的に米国内の物流では料金決定権を握っています。また米国鉄道会社3社&BNSFで競合することもありません。談合ではありませんが、米国物流コストが安くなりすぎないように、物流コストが国によっても守られてるともいえます

 

 

政治情勢の影響

例えば2014年5月から2015年2月末末に西海岸の港において港湾ストライキが発生しました。これはオバマ政権時代に関しては、政治が外向きもあり、長引きました。最終的にオバマさんが強制介入しています。

 

トランプ政権ではこの後ストライキは一切起こっていません。ストライキ→物流が止まる→国内の消費が落ち込む→米国企業の売り上げが下がる。となると米国景気自体が落ち込んでしまうからです。株価を気にするトランプ政権がそのような事を起こさせるとは思えません。

 

事実2018年に労使交渉が行われましたが、ストライキ発生せず。2020年もトランプ政権であればストライキは発生しないと思われます。

米国景気による影響

米国内の景気はダイレクトに影響します。米国景気が落ち込めば輸送する貨物量が減少するので業績も落ちます。逆に景気が良くなればその分だけ業績は上がっていきます。

 

景気に非常に敏感なのが米国鉄道業界であり米国鉄道銘柄になりますね。特に消費動向や製造業関係と株価チャートが連動しやすいです。

 

    WMT(ウォールマート5年チャート)       3M(5年チャート)

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UNP(5年チャート)                                     CSX(5年チャート)

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上記チャートを見ても、先ほどの2014年5月から2015年2月に発生したストライキで最初は大きく影響を受けていませんでしたが1日20億ドルともいえる経済損失から、2015年2月終了後大きく影響を受けて、小売り・製造業・鉄道が連動して株価が下落してます。米国の景気が一時停滞した時期だといえると思えます。

米国鉄道3社の銘柄分析

【UNP】ユニオンパシフィック

予想PER19.62、 配当率 1.99%、 連続増配12年

 

①売上・純利益・粗利率

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②営業CF・フリーCF・CF Margin

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③EPS・配当・配当性向

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④株価チャート

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*StockCharts

 


【CSX】CSX Corporation

予想PER18.09、配当率 1.22%、連続増配12年

 

①売上・純利益・粗利率

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②営業CF・フリーCF・CF Margin 

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③EPS・配当・配当性向

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④株価チャート

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 *StockCharts


【NSC】ノーフォークサザン

予想PER18.99、配当率 1.73%、連続増配16年

 

①売上・純利益・粗利率

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②営業CF・フリーCF・CF Margin 

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③EPS・配当・配当性向

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④株価チャート 

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米国鉄道会社3社の銘柄分析まとめ

・米国景気の上昇とともに3社とも業績・株価とも上昇する

・2017年は税制措置の効果で大きく収益向上

・2014年~2015年に港湾ストライキで財務悪化。その後は比較的早く回復

・配当率は低いが、3社とも配当性向が低くまだまだ増配の余力を残している

 

もう1社の鉄道会社であるBNSFはバフェットのバークシャーハサウェイ傘下です。バークシャーハサウェイは【NSX】ノーフォークサザンの株も所有していたがBFSF買収の為に独占禁止法で売却、また【UNP】ユニオンパシフィックも以前保有していました。

 

米国鉄道会社3社とも企業価値が高く、また米国経済に投資するとも言えそうですね。もし自分が投資するなら米国貨物量の60%を占める【UNP】ユニオンパシフィックに投資をすると思います。

 

3社とも似たような内容になっています。簡単なサマリーです。

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まとめ

いかがでったでしょうか?今回は米国鉄道業界分析を徹底的に行いました。米国景気の動向に強く連動して、米国景気の先行指標ともなり得る米国鉄道業界は米国株投資家にとって非常に重要な分析になるという事が分かったと思います。

 

米国鉄道会社3社、ユニオンパシフィック、CSX、ノーフォークサザンも米国景気と連動する銘柄になりますが、米国景気の将来的な上昇を見込めるなら企業価値も非常に高く魅力的な銘柄達だといえますね。

 

繰り返しになりますが米国鉄道会社は米国物流の要です。物流は景気の先行指標になり得ます。 特にクリスマス商戦前の9月位から米国鉄道会社の貨物量などを注視すれば、米国のGDPの70%を占める個人消費の動向も判断しやすくなると思います。

 

米国株投資家として企業単体だけに注目するのでなく、市場全体・業界全体も分析していくことは投資による資産増加に重要なポイントだと思います。

 

 
 *投資は自己責任です。あくまで参考にでお願いします。

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