16歳環境活動家グレタさんが9月23日、ニューヨークで開催された「国連気候行動サミット」で、1各国の首脳を前に地球温暖化対策について熱弁を振るい、実効的な対策を即座に取るよう訴えました。
この演説に関しては賛否両論あると思います。もみあげは今回は演説に関しての是非をお話するつもりはありません。
米国株投資家としてこの演説からESG投資はどう影響するかに関して改めて考えてみたいと思いました。何故ならば今やESG投資がお金を生む存在になってきてるのは間違いないからです。
ではもみあげ米国株投資の「16歳環境活動家グレタ演説から考える ESG投資が1000兆円を生む?」をお楽しみください!
グレタさん演説の裏側で
実はグレタさんの 演説の裏側で、石油企業大手2社のエクソン・モービル、BP、シェブロンの幹部は、そこからほど近い会場で独自の気候対策会議を開き、石油掘削の温室効果ガス排出量だけに議題を絞って話し合いを行ってました。
【XOM】エクソンモービルも【CVX】シェブロンともサイクルの短いシェール生産やプラスチック加工などの下流用途に集中投資してきたみたいです。原油価格に影響が受けずらい下流に集中していこうという流れですね。
5年チャートを見ると2社とも株価の上下はありますが、上昇は中々難しそうです。もちろんサウジアラビアの事故もありますが、何よりESG観点から資金が集まりずらいという傾向も影響してるように感じます。
【XOM】
*StockCharts
【CVX】
*StockCharts
ESG投資がお金を生み始めてる
ESG投資
*「ESG」とは、Environment(環境)、Social(社会)、Governance(企業統治)の三つの言葉の頭文字をとったものです。 この三つの要素に着目して企業を分析し、優れた経営をしている企業に投資する「ESG投資」が、近年、株式市場で注目を集めています。
上記ESG投資では先ほどの2社の取組を尻目に再生可能エネルギーに資金が集まり始めています。例えばデンマークのベスタス・ウインド・システムズは2011年は投下資本力率がマイナス5%が直近5年間ではプラス22%と27%も上昇。
太陽光パネル製造大手のカナディアン・ソーラーでは2011年のマイナス16%から、2018年はプラス15%と30%も上昇!
「エクスクルージョン」手法
下記記事にあるように米資産運用会社がESG基準に見合わない企業を排除する「エクスクルージョン」手法においての運用資産額が2018年では合計9兆3000臆ドルにのぼるということです。
jp.wsj.com
日本円で約1000兆円にもなるという事です!
ではエクスクルージョン手法に当てはまる米国株銘柄としては何が該当するかをサマリーしておきますね。
・気候変動関連【XOM】エクソンモービル・【CVX】シェブロン
・たばこ関連【PM】フィリップモリス・【MO】アルトリア・【BTI】ブリティッシュアメリカンタバコ
・武器関連【LMT】ロッキードマーティン、【RTN】レイセオン、【HII】ハンティントン・インガルス・インダストリーズ・【BA】ボーイング
・アルコール関連【DEO】ディアジオ
上記ご紹介した銘柄はエクスクルージョン手法の対象になってくるとは思います。上記銘柄で決算以外で株価が不調だとしたらESG関連の影響性も考慮に入れた方がいいということになりますね。
世の中の動きが確実にESG投資に動いてる事の顕著なデータになると思います。正にESG投資がお金を生む存在になってきてると考えられます。
まとめ
いかがだったでしょうか?「16歳環境活動家グレタさん演説から考える ESG投資が1000兆円を生む?」を記事にしました。
ESG投資は間違いなくお金を生む投資手法になってきてると思います。グレタさんの演説に賛否両論があるのは理解していますが、もみあげとしては演説は抜きにして環境に優しい企業が人気を集めるのは世の中にとっていい傾向じゃないと考えます。
実際に下記でも記事にしましたが、タバコ産業が逆風にさらされてるのはそういった傾向から当然だと思います。タバコ産業は先程紹介したエクスクルージョン手法で2兆9000億ドル(日本円で約300兆円)の対象になっています。
最後にちょっとだけ笑ってしまった記事を紹介して終わりたいと思います。ヨットで国連に向かったけど変える方法が無くてグレタさん途方に暮れてるみたいです。
何ともいえない気分になりますね。(笑)
こういった環境活動には賛美両論もありますし、どうしても裏でお金が動いていることも無視はできないと思います。とはいえ人類にとって環境は最も大切な事の一つなので個人個人で考えをしっかり持っておくのは大切化もしれませんね。
ではみなさんの投資による幸せな資産運用を祈って!
*投資判断はあくまで自己責任で
Keep your finger's crossed!!
↓応援ポチっとありがとうございます!↓
↓面白かったら是非ともシェア願います↓
<関連記事>
最近の大きな資産運用の流れの変化の一つとして、インデックスファンドが世界1になった事も見逃せないと思います。
ESGの流れもありますが、とにかくタバコ産業は規制の対象になっています。インドで電子タバコが全面禁止になったニュースに関する分析記事です。