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【KO】コカ・コーラ銘柄分析 バフェット銘柄3つの変革とは?

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米国株投資家に人気のある銘柄の一つに【KO】コカ・コーラがありますね。コカ・コーラはオマハの賢者ウォーレン・バフェットさんのバフェット銘柄でもあります。

 

こちらの銘柄が7月23日に決算が発表され一時6%も株価が上昇することになりました。ホルダーの皆さんもほっと一安心したんじゃないでしょうか?

 

こんにちわ!もみあげ米国株投資家のブログにご来訪頂き誠にありがとうございます! 

 

今回は誰でも知ってる最も身近に感じられるコカ・コーラの銘柄分析を行います。決算内容含めてご紹介しますね。もみあげはちなみにコカ・コーラのホルダーです。

 

特に今回もみあげがコカ・コーラの銘柄分析を行うにあたって重要視したのが3つの変革ポイントです。そこも詳細に説明したいと思います。

 

*投資判断はあくまで自己責任で

【KO】コカ・コーラの3つの変革

コカ・コーラって日本の皆様にとっては米国株の中でも最も身近にある存在じゃないでしょうか?コカ・コーラ自体が有名であり、更にペットボトルでは綾鷹やいろはすなど様々な飲料水を販売していますよね。

 

現在のコカ・コーラを分析するときに特に重要な3つの変革ポイントがあります。

 

・事業再編による高収益体制への転換

・M&Aによる売り上げ強化

・身近で誰もが知ってる事業性をグローバル展開

 

バフェット銘柄としても有名ですよね。バフェットさんのコーラを偏愛する理由のエピソードはちょっとクスッと笑っちゃいます。

gentosha-go.com

コカコーラのホルダーなら世界中の人にThank you!!(笑) 

【KO】コカ・コーラ財務・チャート分析

まずは10年間の財務とチャート分析を行っていきたいと思います。

【KO】コカ・コーラ

予想PER : 24.37

配当率    : 3.12%

連続増配 : 54年

創業1892年・ジョージア州アトランタが本社

 


財務分析

売上・営業利益・利益率)

売上が2018年までは下降していってるのがわかります。2017年から利益率も上昇しましたが、その時点までには利益率も下降し続けて苦戦していたのが分かりますね。

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キャッシュフロー)

キャッシュフローに関しても営業キャッシュフローとフリーキャッシュフロー両方とも2017年まで下降し続けていました。2018年に上昇したが、このキャッシュフローを見る限りは少し不安なキャッシュフローになりますね。

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EPS・配当・配当性向)

EPSに関しては2017年が0.29と近年では最低の状態になっています。510.3%の配当性向は絞り出すように配当を継続したことがうかがいしれます。2018年には正常のEPSに戻っていますね。

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チャート分析

流石はバフェット銘柄というべき右肩上がりのチャートになっています。先ほどの2017年の変革の年に低迷し始めますが、それ以外はマーケット全体の下げに合わせて以外はほぼ安定して株価が上昇していってる事がわかります。投資家からの信頼も厚いとみることができますね。

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*StockCharts


財務・チャート分析まとめ 

2017年がコカ・コーラにとって本当にターニングポイントだったんでしょう。ボトリング事業の再編を行って、ローカルボトラー社へ事業を返還したことにより、低収益であるボトリング事業が整理された。これによって低収益から脱出。

 

さらに2018年から売上拡大策として消費者ニーズに合わせた飲料水へのアセット集中・グローバル事業への強化などに取り組んできたことがうかがい知れます。

 

下記公式サイトでもコカ・コーラにとって2017年が変革の年だったとCEOのジェームズ・クィンシーさんが明言されていますね。この取り組みが結果となって出だしたのが2018年という事になります。

https://www.cocacola.co.jp/stories/disciplined-growth

https://www.cocacola.co.jp/stories/cokes-2017-results

 

コカ・コーラ決算

決算はいつもの米国株 決算マン(@KessanMan)さんにお世話になります。一番見やすいし、正直Note購読を迷うレベルの決算纏めスピードです。

 


決算内容

Q2はEPSも売り上げも予想をアウトパフォームして株価が6%近く上昇しましたね。そしてQ1と比較した場合もEPSも売り上げも上昇してるのが非常に大きいと思います。

Q2決算)

www.bloomberg.co.jp

Q1決算)

 


決算まとめ

収益力の向上)

Q1とQ2を比較してEPSが$0.48から$0.63に上がってる事これは1株当たりの収益性が上昇していることになります。おそらく低収益のボトリング事業の売却で高収益体質になった事。 EPSが30%も増加してるのは本当に好印象です。

 

売上上昇)

売上も$2Billion上昇していますね。上昇は下記4つがポイントになります。 

・英国コーヒーチェーンのコスタ買収で売上増加に貢献している。

・買収した欧州No.1スムージーブランドの売上が順調に伸びている。

・北米の売上が伸び悩んでるが、今回はアジア特に中国の売上が上昇。

・健康志向に合わせた「コーラ・ゼロシュガー」が7四半期連続二桁成長。

 

3つの変革まとめ

事業再編による高収益体制への転換

こちらは財務分析や決算からわかるようにボトリング事業の再編によって、低収益体制から高収益体制に転換出来ていますよね。先ほどのCEOジェームズ・クィンシーさんが名言したように一度組織をスリム化したのが大きな成果につながっています。

 


M&Aによる売り上げ強化

M&Aによる英国コーヒーチェーンのコスタ買収、欧州No.1スムージーブランドなどによって一度事業再編によって売り上げが下がったが、再度売り上げを向上させるという成長戦略も現状成功していますね。

jp.wsj.com


身近で誰もが知ってる事業性をグローバル展開

そして上記のM&Aによって、飲料メーカーという原点に立ち戻って、更にグローバル的にもっと身近に感じられるように、その商品ラインナップを揃えたといえます。これによって、各国の消費者ニーズに合わせて商品を提供できる事業体制が強化されたといえますよね。

 

例えば北米なら健康志向に合わせてコーラゼロシュガー、日本なら綾鷹・いろはす、中国のコーヒーブームに合わせてコスタコーヒー、スムージーなどの子供向け商品、エナジードリンクの強化といった形でも想像が付くと思います。

jp.wsj.com

jp.wsj.com

 


ポイントまとめ

上記説明によって再度明確になるのが、以前の低収益と常態化してしまったイノベーションが無い戦略によって、コカ・コーラは企業としての魅力を著しく損なってしまっていたんですね。2017年にCEOジェームズ・クインシーのもと組織に変革を起こした。

 

そして事業再編での高収益化→M&Aによる売上強化→身近で誰もが知ってる事業性をグローバル化といったように、3つのステップでの変革ともいえると思います。

 

是非ともこの変革を継続して、米国株の代表的な成長性とそして暴落に強い生活必需品セクターとしてのディフェンシブ銘柄であり続けて欲しいと切に思います。

 

もしリスクを挙げるとしたら、もちろんこの変革がとん挫すること。そして米中貿易戦争が再燃することによって、売り上げ上昇の大きな割合を占める中国においてコカ・コーラの不買運動が起こるといった事などがありえそうですね。

www.jiji.com

 グローバル展開している企業の宿命だな・・

まとめ

いかがだったでしょうか?今回は【KO】コカ・コーラの銘柄分析を行いました。

 

もし2017年にCEOジェームズ・クィンシーさんがコカ・コーラに変革を起こさなかったとしたら企業としての魅力は今はなかったかもしれないですよね。

 

企業価値を測る時はやはりCEOさんの経営判断は非常に重要です。そして変革というイノベーションが無い企業はただの凡庸な企業に成り下がります。

 

1つバフェットさんの明言を紹介しておきます。

Time is the friend of the wonderful company, the enemy of the mediocre.

Warren Buffett

時の経過は優良企業にとっては仲間だが、平凡な企業にとっては敵だ。

 

そしてコカ・コーラの決算資料を調べている時に素敵なアイキャッチもありました。オシャレでセンス抜群、地球環境に配慮してる笑顔が素敵な企業ですね。

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*Coca-Cola-Business-and-Sustainability-Report.pdf

 

米国株投資家としてコカ・コーラのホルダーである事がワクワクして楽しい。そんな気分になれるのは幸せです。皆さんもそんな魅力的な企業を見つけて投資できたらいいですね。

 

*投資判断はあくまで自己責任で

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