ついにソフトバンクグループ(9984)、孫正義さんが待ち望んだTモバイルとスプリントの合併が米FCCから承認されました。これで正式手続きがほぼすべて承認されたことになり、合併での業務開始準備を進めることができます。
スプリントは孫正義さんが率いるソフトバンクグループが2013年に216億ドルで買収して、78%の株式を所有している会社になります。
直近のソフトバンクグループ、孫正義さんの危機的で崖っぷちな状況を考えると反撃開始の狼煙に近いものかもしれません。
ではもみあげ米国株投資家の「【超朗報】ソフトバンクグループ(9884)反撃開始か?米FCCがTモバイル・スプリント合併承認!」をお楽しみください!
*投資判断はあくまで自己責任で
ソフトバンクグループのピンチ
ソフトバンクグループは直近ピンチに陥ってるように見えます。それはソフトバンクグループのファンド会社であるビジョンファンドが出資した会社がことごとく問題を生じているからです。
1.ビジネス向けメッセージサービス大手スラック・テクノロジーズ(WORK)の株価は今年6月の上場初日の終値38ドルから20%下落している。
2.ライドシェア大手ウーバー・テクノロジーズ(UBER)は、カリフォルニア州議会が契約労働者を従業員として再分類する法案を可決したことなど一連の問題から圧力を受け、上場初日からやはり20%下落している。現在は40%近く下落。
3.ソフトバンクグループから110億ドル弱、そのうちビジョン・ファンドから約40億ドルの資本を受け入れているウィーカンパニーは、企業価値が200億ドルを下回る可能性があるとする報道を受けてIPOを延期した。
資金調達ラウンドにおける同社の推定企業価値はピーク時に470億ドルに達していた。最終的にはIPOとりやめ、さらにCEO交代と問題だらけがウィーカンパニー。
直近ではソフトバンクグループが5000億円以上を緊急支援する計画があることが報道されています。
ソフトバンクG、ウィーワークに50億ドルの緊急支援を計画-関係者 - Bloomberg
これらの一番の問題点は勿論負債額もあるのですが、ソフトバンクグループ・ビジョンファンド、そして孫正義さんの投資家としての能力を疑われるといった事が一番大きい気がします。
Tモバイル・スプリント概要
【TMUS】T-mobile
予想PER : 18.96
配当率 : 配当無し
連続増配 : 無し
本社 : ワシントン州 ベルビュー
主要株主はドイツテレコム。74%の株主。2018年9月時点の加入者は米国で7400万人。米国第3位→2019年7月時点で加入者が8310万人
全米1位ベライゾンや全米2位AT&Tより安い料金での消費者への提供によって、特に都市部において利用者を拡大してきている。
【S】Sprint
予想PER : データ無し
配当率 : 配当無し
連続増配 : 無し
本社 : カンザス州オーバーランドパーク
2013年ソフトバンクグループが216億ドルで買収。80.1%の株主。2019年7月時点の加入者は米国で5300万人。米国第4位→2019年7月時点で加入者が5450万人
アングル:顧客離れに苦しむ米スプリント、ソフトバンクに暗雲 - ロイター
孫さん今年の決算発表でスプリントは取得時の3倍の株価になってると公表してましたね。それほどスプリントはソフトバンクグループにとって重要なんです。
実は既にソフトバンクグループの孫さんがこの会社においては、既に料金を値上げしない限りは単体でのサービス提供はもうできないと主張していたんです。財務的には相当追い詰められていました。
合併の経緯
Tモバイルとスプリントの合併に関してはすでに、2019年7月26日に米司法省から承認が下りていました。
ソフトバンク傘下SprintとT-Mobile合併を米司法省が承認 - ITmedia NEWS
しかしいくつかの州から反トラスト法に反するということ申し立てがあり、米連邦通信委員会(FCC)からの承認が必要となっていたのです。
Tモバイルとスプリントの合併、FCCが採決へ-委員長が承認勧告 - Bloomberg
今回の承認によって公的機関の手続きはすべてOKがでたことになり、あとはTモバイルとスプリントの内部調整を残すのみとなりました。
もし最終的に却下された場合はソフトバンクグループは大きな負債をのれんに計上しなければならなくなるので、一気に資金繰りに厳しくなってしまってました。
ただ今回の合併正式承認で一気に米国の通信業界で日本で行った携帯キャリアのソフトバンクのような躍進を達成できる可能性がでてきました!
合併による期待値
合併後の加入者数と電波エリア
1位 ベライゾン 35.6% 1億6300万人
2位 AT&T 33.2% 1億5200万人
3位 Tモバイル+スプリント 30% 1億3760万人
4位 その他 1.2%
合併後の電波のカバーエリアですが、下記の様な現在の携帯の電波カバーエリアがTモバイル・スプリントが合併することによって、ほとんど上位2社に遜色なくなるようには見えますね。
アメリカの携帯会社・通信キャリア事情をプロがわかりやすく解説! | アメスマ
おわかりのようにこれで一気に上位2社と加入者もカバーエリアも競争できる体制になったんです。これから更に厳しい競争が待っていますが、ソフトバンクグループ、孫さんからすると攻勢のチャンスがやっと巡ってきたといえるのではないでしょうか?
まとめ
いかがでしたか?「【超朗報】ソフトバンクグループ(9884)反撃開始か?米FCCがTモバイル・スプリント合併承認!」
孫さんがこの合併を単純にファンドのマネーとしての利益を出すためだけに利用するのか、もしくは米国通信インフラの覇権をとるための野望をもって実施するのかにも要注目です。
現状は崖っぷちに見えるソフトバンクグループですが、これを契機に反撃を開始してまた強い孫さん率いるソフトバンクグループとして活躍していってほしいですよね。
では皆さんの投資による幸せな資産運用を祈って!
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