2019年のIPOで大きな注目を集めた米国株の人口肉メーカーの【BYND】ビヨンドミートが7月-9月期Q3の決算後に暴落しました。前日終値が105.41だったのが、決算発表後に約25%下落して80.01まで急落しています。
理由としては、ロックアップ後(上場後一定期間は、大株主は保有株を売ってはいけないルールがロックアップ)であり、Q3決算の売り上げの伸び率が投資家の失望売りを誘ったからだと思います。
但しここまで暴落するのは単純にビヨンドミートに魅力がないというわけではない気がします。ここまでの株価水準にしたIPOバブルのそもそもが問題があったと思います。
ではもみあげ米国株投資家の「IPO銘柄ビヨンドミートが株価25%暴落!IPOバブルが崩壊した理由とは?」をお楽しみください。
【BYND】ビヨンドミート
植物由来の人工肉を製造する米国会社。時価総額は今回の株価下落が起こる前は約64億ドル(日本円で7000億円)。実際に今年の売り上げ予想は2.65億ドルなので、時価総額はその実際売り上げの24倍という事になりますよね。
Q3決算概要
EPS、売上とも予想より上回っています。売り上げは250%も予想を上回る結果になったんです。
ビヨンドミート決算
— 米国株 決算マン (@KessanMan) October 28, 2019
Beyond Meat (NASDAQ:BYND) Q3'19
GAAP EPS $0.06 予想+$0.03
Revenue of $91.96M (+250% Y/Y) 予想+$9.7M
植物由来の人工肉で話題の企業、黒字化してた。
株価は時間外で-8%https://t.co/OrbVnYrNhV pic.twitter.com/6tpVAuxUwf
更に、IPO銘柄としては珍しく黒字化までしてる状況です。もしビヨンドミートが普通に真っ当な評価をされてる銘柄だとしたらこのような1日で25%暴落するような事態は起こらなかったかもしれません。
チャートの動き
IPO価格が45USD→7月に240USD付近まで上昇→そして今回のQ3決算終了後、ロックアップ期間終了後に失望売りで105USDから80USDまで暴落します。
本当にジェットコーストみたいですし、これで2019年のIPO銘柄においてはまた残念な結果になってしまった銘柄の一つに【BYND】ビヨンドミートはなりそうです。チャートをみてると正にバブルなんですね。。
【UBER】ウーバー・【LYFT】リフト・【WORK】スラック達と本当に同じ道をたどってバブル崩壊でおわってしまう銘柄にビヨンドミートもなってしまうのでしょうか。
ビヨンドミートバブル
ビヨンドミート自体の過熱
ビヨンドミートを調べると、ビヨンドミートの普及が救世主、急速に進んでるといった記事が非常に多いです。自分としても決してあながち間違ってはいないと思うのですが、こういった情報によって過熱感が増していたことは否めないと思います。
記事の見出しをみるだけでもどうも大げさに書きすぎてる気がするのは気のせいでしょうか?
株価の過熱
そもそもの株価が過熱しすぎたんじゃないかというのは否めないと思います。というのが今年IPOした銘柄のほとんどが現在は半値近くになってしまっているからです。
28日終値をベースにした株価売上高倍率(PSR)は約16倍の水準みたいです。29日にロックアップ解除されて株式の81%が市場に回った瞬間に、4分の1も空売りされているというのが株価が過熱したことを象徴してると思います。
IPOオープン価格で購入している投資家が一斉に利益を確定させてるという事です。
情報の過熱
これは一部インフルエンサーや情報屋が煽ったのも大きな要因だと思います。今後も特にIPO案件などでは注意してほしいのですが、その銘柄を推奨してる情報屋(証券会社アナリストなど)がその証券会社にセミナーを持ってたりしたら本当にきをつけてください。
本人は一切投資をしていないのに、証券会社口座を開かせて更にその銘柄に投資させるだけで彼らには大きな成功報酬が入ります。マネックス証券などでもリスクはあるが、投資価値があるといった内容で宣伝していたみたいですね。
真っ当な証券会社アナリストやインフルエンサーもいるとは思うのですが、基本的に自分の懐が痛まないで情報を過熱させてる人の情報を信じるのは危険です。
そして上記情報の過熱で膨らんだ株価が一気に破裂したともいえますよね。
まとめ
いかがだったでしょうか?「IPO銘柄ビヨンドミートが株価25%暴落!IPOバブルが崩壊した理由とは?」を記事にしました。
「マクドナルドは現在、ビヨンド・ミートの人工肉パティをカナダの一部店舗でテスト中。ヤム・ブランズ傘下のKFCは人工鶏肉の一部をジョージア州アトランタで試験的に導入。」と悪いニュースばかりではないんです。
今後成長する可能性だってあるのですが、売上高がとても投資家の期待値に合わない。膨れ上がったバブルを支える理由としては全く足りない。だからビヨンドミートのバブルは崩壊したんですね。
バブルになってしまったIPO銘柄がどのようになるかの一例としてビヨンドミートは典型的な形になってしまったと思います。
IPO銘柄が悪いわけではないと思います。将来有望な銘柄だってあるはずです。ただバブルになったような銘柄は本当に適正価格が難しいと思います。投資家はしっかり見極めていきたいですね。
ではみなさんの米国株投資による幸せな資産運用を祈って!
*投資判断はあくまで自己責任で
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やはり情報をしっかり精査する能力が投資家には大事だと思います。自分の情報に関して失敗した実体験です。