本当に心底がっかりしたというかいい加減にしろ!と叫びたくなるイギリスの状況。大英帝国とか言われてませんでしたっけ?と突っ込みたくなる。またもやブレクジットが棚上げになりました。
昨日英下院でEUと英国での離脱協定案が下院で採決されることになっていたんです。協定案として国会で認められるかということですよね。
そしたら離脱協定案自体そのものの有効性が採決されたらしく、離脱協定案に関しては何も採決されず・・・・「なんだそりゃ???」
流石に頭に来ました。こんな国をベースにしてる企業はどうなるかわからないから、売却決断です。そもそも売却自体も直近いろいろ考えてたので、その辺も含めて詳しくお話し致します。簡単に銘柄分析も行っています。
ではもみあげ米国株投資家の「【悲報】ブレクジット騒動にうんざり 高配当英国株ナショナルグリッド売却決断!」をお楽しみください。
*投資判断はあくまで自己責任で
ブレクジット騒動
ブレクジット騒動
ブリティッシュエグジットを省略してブレクジットと呼ばれています。イギリスがEUから離脱することですね。これの争点になっているのが、イギリスがEUと合意なき離脱=ハードブレクジットするか合意ありの離脱をするかなんです。
Brexitは "British" と "exit" の混成語である。2016年6月23日の国民投票の結果、投票者の51.9%がEUを離脱することを選択したことによる。*wikipedia
もう2016年からこの問題が継続しています。何度も何度も延長延長延長を繰り返して今回も延長どころか、せっかくジョンソン首相がEU側と新協定案を合意して国会に戻ってきたら、協定案自体が有効か採決する?
英とEUが離脱条件で合意-DUPは不支持、議会承認は不透明 - Bloomberg
まだこの採決で離脱条件に関しての合意か否かだったら仕方がないよな。と諦めもつくんでしょうけど、協定案自体が有効か採決しなおす?って結局何も決める気がないのが見え見えじゃないですか。
最終的にEU離脱延期要請を強いる修正案が可決ということになったそうです。また「延期すんのか??」
英議会、首相にEU離脱延期要請を強いる修正案を可決 - Bloomberg
ジョンソン首相は10月31日からの延期はあり得ない。と言ってるそうです。最悪ハードブレクジットが想定されてきました。
心情的にはもう勝手にしろです。
ポンド高
先ほどの英国とEUの新協定案が合意されることが予想されたことによって、実はこの一週間ポンドが非常に上昇してました。
これはすべて新協定案に関してのポジティブなムードによってもたらされたものだと思っています。ということは今回の離脱延期要請を強いる修正案が可決されたことによって、週明けはポンドが大幅に下落することが予想されます。
【NGG】ナショナルグリッド銘柄分析
【NGG】ナショナルグリッド
株価:58.21
PER:20.41
予想PER:14.4
配当率:5.3%
連続増配 : 6年
配当性向:60%
イギリスを本拠とするガス・電力供給会社。米国でも40%程事業を展開しています。
財務分析
*単位はGBP Millions
売上・営業利益・利益率
営業CF・フリーCF
EPS・配当性向
11年間チャート
財務・チャートまとめ
正直なところ現状の財務であるなら、あまり魅力はないです。売り上げも落ちてきてます。連続増配も6年程度。また配当性向が2019年3月の決算で100%を超えてしまっています。
2017年は事業買収によっての特殊要因だとしても、2019年においてEPSが10年間で過去2番目に低いのは評価を下げてしまいます。
実はNGGに関しては、米国株投資に集中しがちな自分のPFにおいて世界分散の意味でしかも公益事業なら安定するだろうという意味合いでホールドしていました。
【NGG】売却判断
英国の政治への不信感
これは冒頭で書いたとおりです。英国の政治への不信感です。今後何が行るかわからない国の企業に投資することは賢明であるとは思えません。
ハードブレクジットだけならまだしも、解散総選挙によって労働党が勝利なんてことになってしまったら、下記三菱サラリーマンさんの記事でも懸念されてる通り、【NGG】ナショナルグリッド国有化という最悪のパターンが想定されます。
高配当であろうがそんなリスクが高い投資はしたくないというのが本音です。
求める役割と違う
上記と関係しているのですが、世界分散投資と公益なので事業の安定性、そして高配当という【NGG】ナショナルグリッドへの役割がくるってきています。これは自分のストーリーが崩れてきてる事になります。
世界分散投資→国有化したら全部パー、事業の安定性→英国が安定してない、収益性が落ちてる、高配当→配当性向が100%%超えてるなら減配も可能性あり。
これが高配当銘柄じゃない、公益じゃないならまだ保有を考えると思うのですが、安定配当だけを理由でポートフォリオに組み入れてるので判断としては×です。
損失拡大リスクを最小限
もみあげは基本的に長期投資家です。ですのでバイ&ホールドが基本なのですが、ストーリーが崩れたら損切します。損切すると思ったら躊躇しないようにしています。
幸いなことに自分は100株(55万円分)を所有、54ドルの取得単価だったので、株価が52週の最高値付近の58.21で多少下落して売却することになったとしても、売却益は出るでしょう。
配当はすでに3万円近く入手しているので、売却益と合わせて半年ほどの保有で5万円くらい回収できるんじゃないでしょうか。十分な成果です。
もし買い戻すとしたら
ブレクジット問題がすべて解決して、さらにNGGの事業性が安定してることが財務指標で確認できたら買い戻すかもしれません。少なくともEPSの向上と配当性向が100以下になってからですね。
ただし今回の件で自分にとっての英国政治への不信感はなかなかぬぐえそうもないので、【NGG】を買い戻すくらいなら英国以外の事業への投資を検討すると思います。
まとめ
いかがでしたか?「【悲報】ブレクジット騒動にうんざり 高配当英国株ナショナルグリッド売却決断!」
今回の件は本当にうんざりしています。EU圏の景気低迷は明らか、そのような状況においてEU経済の中心ともいえるイギリスのお家騒動、決めるならまだしもだらだらと延長を繰り返すばかり。
いかに【NGG】ナショナルグリッドが魅力的な企業だったとしても、その国をベースにしてる企業には正直投資したくありません。
米中貿易紛争はまだわかります。お互いの経済の覇権をかけてます。2国間が絡んでるからです。ブレクジット騒動、特に今回の件はイギリス1国の国内がまとまってない。これじゃ今後安心してその国の企業に投資なんてできないですよね。
以前かの有名なチャーチル首相がヒトラーから国を守った映画をみたんですが、その中でもイギリス国会のカオスぶりが描写されてましたが、本当に「このまんまやんけ!」って今回の件を見て声を出してしまいました。
ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男 (字幕版)
高配当・公益株というと安定してそうで配当も沢山もらえて良さそうと思う投資家もいるかもしれませんが、正に今回がいい例だと思います。これが高配当でない稼げる企業なら問題なくホールドだったと思います。
投資家は自分のポートフォリオ銘柄に対してのストーリーをもっておいた方が、何かの有事が起こった際に行動しやすくなるのでお勧めです。
では皆さんの米国株投資による明るい資産運用を願って!
*投資判断はあくまで自己責任で
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