米国株の先週は大きく下落した週だったといえると思います。なぜそうなったのかは主に3点になると考えられます。その3点に関して振り返りながら来週の見通しを少し想定してみたいと考えています。
特に今週のヒートマップの状況をチェックするのは大切です。そして指数関係も今まで鉄壁を誇っていたナスダックが崩れつつあるのも分かります。withコロナの状況も本格化してきて、様々なセクターに影響を与えています。
投資家は状況を確認しながらより慎重に投資を継続することが必要になってきそうです。是非最後まで読んでみて、今後の方針を冷静に確認してみてください。来週のチェックポイントは特に要注意です。
では米国株投資家もみあげの「【米国株】投資家は我慢の時か!?3大ニュースと今週の見通し!」をお楽しみください!
*投資判断はあくまで自己責任で
先週の各指数
先週は各指数とも大きな変化はないですが、指数によって強弱が分かれる状況になっています。これは銘柄選定の大きなヒントになります。
各種指数の変動
・ダウ:25871.46→25015.55(▲3.4%)
・ナスダック:10008.644→9757.22(▲2.6%)
・SP500:3097.74→3009.05(▲2.9%)
・ラッセル2000:1418.634→1378.78(▲2.9%)
先週はナスダックが+3.5%に対してSP500が-1.9%でした。それが今週はナスダックの強さが無くなっています。その理由は後述しますが、GAFAMの一角が大きく崩れてしまったことになります。
今週の3大ニュース
1.コロナ感染拡大本格化
米国のコロナ感染者数は過去最大に膨れ上がっています。また中国では北京近郊でロックダウンが50万人規模対象に行われるとの事です。正にあたコロナ感染が拡大してる状況です。(武漢のピーク時と同じ対応という事です。)
週末の米国の状況をお伝えしておきます。状況は悪化しています。
アリゾナが土曜日1日の感染者増加は3591人で6月23日の最大値と同数
フロリダが土曜日1日の感染者増加は9585人で過去最大
ネバダが土曜日1日の感染者増加は1099人で過去最大(カジノ関係の株価下落の要因)
2.ストレステストの間違い直し
金曜日のストレステストの間違い直しの影響は非常に大きかったです。これによって金融セクターが一気に売られました。軒並み5%から6%の下落です。金融セクターが不安定になるとマーケットに一気に不安も広がるためにインパクトが大きいですね。下記ブログで詳細記載しています。
3.FBへの広告停止続出
FBへの広告停止が相次いでます。これはヘイトスピーチが相次いだことによるものですが、広告停止を決めた会社をチェックしておきます。
【PEP】ペプシコ、【KO】コカ・コーラ、【UL】ユニリーバ、【SBUX】スターバックス、北米Hondaなどです。非常に大きなインパクトになりそうです。まだ来週も下落傾向の可能性が高いですね。
米国市場状況(6月第4週)
6月第4週ヒートマップ
今週のヒートマップの状況は非常に大切です。GAFAMでは【FB】が広告停止を受けて10%近く下落、【GOOGL】も連れ安しています。
・金融セクターはストレステストの反動で大幅下落。
・ヘルスケアが弱くなってるのはトランプ大統領の支持率低下と関係ありそうです。(バイデン候補だとヘルスケアセクターには逆風が予想されてる)
・資本財関係は南部州の経済活動ストップを受けて、景気悪化を考慮して売られる
・公益関係も上記製造関係が軟調だと上昇は難しい
・一般消費財は以前2千万人近くの失業者がいる中で、政府からのペイチェックの見通しも立たず、全体的に弱い印象
・生活必需品は一部銘柄を除いて軟調
6月第3週ヒートマップ
銘柄選定
ハイテク
GAFAMは先ほどお話ししたように【FB】が大きく崩れています。それにつられた状況で広告面に大きなウエイトを置く【GOOGL】も崩れてしまっています。(むしろ【GOOGL】などは買い場なのでは?)
GAFAMでは今後見通しが一番明るいのは【AMZN】になるかもしれません。withコロナの状況での堅調さを発揮しそうです。
MVPにおいては先週お伝えした【PYPL】が特に好調です。これはwithコロナが本格化してきてe-coomerce決済面での強みを発揮してるという事になると思います。【MA】と【V】は大きく崩れなくても少し苦しい状況になりそうです。
ハイテク小型・中型
ハイテク小型・中型は選択肢が非常に多いと思います。僕は実はこの分野得意じゃないです。ただツイッターのフォロワー様の中で非常に秀逸に纏めてくださってるのが、グリーディーさん@techwatcher_ です。下記情報から選択してみるといいと思います。
今の状況だとこのハイテク小型・中型のいわゆるハイテクグロース株に更に人気が集まりそうです。withコロナの本格化を考慮するとそれは自然の流れかと思います。ただ1点だけ気を付けて欲しいのは明らかに高値になりすぎる銘柄も出てくると思うので、投資する際はしっかり検討した方がいいです。
【CLOU】というETFならある程度これらの銘柄にまとめて投資できます!もちろん【QQQ】もありです。
米国上場SaaSの今週の週間騰落率↓
— グリーディー (@techwatcher_) 2020年6月26日
Fastly +36%
DocuSign +10%
MongoDB +9%
Coupa +7%
Livongo +6%
Wix +6%
Zoom +5%
Twilio +5%
Atlassian +5%
Shopify +3%
TradeDesk +3%
Okta +3%
Workday +2%
ServiceNow +0%
Alteryx ▲1%
Cloudflare ▲1%
Slack ▲2%
CrowdStrike ▲2%
Zscaler ▲2%
Datadog ▲3%
米国上場SaaSの時価総額チェック ↓
— グリーディー (@techwatcher_) 2020年6月27日
時価総額 / PSR / 成長率YoY
Shopify: 11.4兆円 / 57x / +47%
Zoom: 7.7兆円 / 55x / +169%
Datadog: 2.7兆円 / 48x / +87%
Fastly: 0.9兆円 / 35x / +38%
Okta: 2.7兆円 / 35x / +46%
CrowdStrike: 2.3兆円 / 30x / +85%
DocuSign: 3.5兆円 / 27x / +39% pic.twitter.com/KbVWGhm4v8
生活必需品
生活必需品ならなんといっても、巣篭り銘柄の代表格の【WMT】ウォールマートになるんじゃないでしょうか。この状況はまだ続きそうです。それと【PEP】【PG】も比較的堅調でした。ただ【KO】はスタジアムなどの収益が大きいために、むしろかなり売られてしまっています。
下記がSP500との比較での5日間のチャートです。SP500と比較して下落耐性が3社とも強いのがわかります。ただ守りは強いですが上昇局面ではおいてかれる傾向もあるのでその点は注意です。
来週のチェックポイント
7月2日木曜日に6月の米雇用統計が発表されます 。今週は独立記念日の関係で金曜日が振替になる(マーケットもお休み)ために木曜日の点が注意です。
5月分
失業率
確定13.3%
予想19.0%
非農業部門雇用者数(NFP)が750万人減の予想に対して、250.9万人増でサプライズ。
6月予想
非農業部門雇用者数は300万人増
予想12.1%(前回13.3%)
特に雇用統計は経済回復を達成するために特に重要な数字です。但し足元では南西部でのコロナ被害の拡大、これが雇用を上昇させる重しになってる可能性があります。予想値を上回ればいいですが、前回より下落となると、現状だと雇用が再度悪化する事をマーケットが懸念して大きく下落する可能性もあり得ます。
そして更に悪い事に今回はその後に3連休です。通常マーケットは連休中の値動きを嫌うために、ただでさえ週末は利確が多いのに、更に雇用統計の数字が悪化した場合は通常より更に下落する可能性があります。
まとめ
では「【米国株】投資家は我慢の時か!?3大ニュースと今週の見通し!」をまとめていきますね!
今週の状況まとめです。下記ブログにもまとめましたが、 マーケットのトレンド転換が大きかった週だったともいえます。
恐らく月曜日も大きな上昇は望めないと思います。そして下落が来た時に押し目と考えて飛びつきたくなるかもしれません。ただそれは現状は大きなリスクを抱える事を考慮した方がいいと思います。
特に7月3日・4日・5日と米国市場は3連休です。悪い事に雇用統計がその3連休前に発表となっています。前回はサプライズで大きく上昇しましたが、今回は逆サプライズの可能性もあり得ます。大きく資金を動かしすぎない方が賢明だと考えます。
ペンス副大統領が選挙活動による集会は表現の自由として、集会禁止されることはあり得ないと語っています。まだ米国人はそんな認識でもあります。感染拡大が簡単には止まる事もなさそうです。投資家は冷静に慎重に現金余力には余裕をもちつつ投資を継続していきたいですね。
6月第3週のコメントです。備忘録
今回は銘柄選定に的を絞ってお伝えしてきました。ポイントとしては雇用は厳しい、製造業も厳しい、但し米国にとって最も重要な小売売上や景況指数は上昇してる事です。これを忘れずに銘柄選定をしたいです。
今週は可能性としてはまた落ち着きがないマーケットになりそうです。不安定ですし、下落の可能性も考慮に入れておきたいです。
そしてないとは言えないですが、大きな暴落は金融ジャブジャブ状況では起こりうる可能性は低いという事を忘れないでいたいですね。焦らず慎重に投資を継続できるようなポートフォリオを組んでいきたいところです。
では皆さんの米国株投資によるお金持ちになる資産運用を祈って!
*投資判断はあくまで自己責任で
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投資家待望の1兆ドルの経済対策や現金給付はまだまだ時間がかかりそうです。それを大統領選挙とコロナ拡大地域から紐づけて検証しています。是非よんでみてください。
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