米国株投資におけるポートフォリオの最適化を目指す中で、どのセクターを選択すればいいか?またセクターの比率やどんな銘柄を選ぶか悩む方は多いのではないでしょうか?そんな米国株投資初心者用に一目でわかるリストをご用意しました。
最初はもみあげも漠然とセクター区分けをしていたのですが、1年間米国株投資をしてきてもみあげにとって理想のポートフォリオが出来上がってきてはいる気がします。
それに伴って米国株投資家もみあげの米国株ポートフォリオを改めて公開します。ポートフォリオ実績は9月末で配当込みで+$11,375(含み益$7,708+配当3,667) 損益率+7.4%です。
今回はリストに関して更に詳細なセクターの特徴説明と代表銘柄もご紹介するようにしています。またもみあげならどのセクターをポートフォリオに組み入れるかという選別基準と理由も記載しています。
ではもみあげ米国株投資の「【米国株投資】初心者用セクターリスト付き!特徴・代表銘柄・組入れ方法」をお楽しみください!
ポートフォリオ
ポートフォリオ成績
2019年9月30日時点において配当込みで+$11,375(含み益$7,708+配当3,667) 損益率+7.4%です。
セクター別のポートフォリオ
銘柄別ポートフォリオ
セクターリスト
セクターの特徴やポートフォリオの組入れ理由などを簡単にサマライズしてリスト化しました。
(ヘッダーの説明)
セクター:セクターの名称です。ハイテクは情報技術、通常11種ですが、MVP(マスター、ビザ、ペイパル)とタバコは敢えて別枠にしています。特殊要因ありなので。
景気影響:これが大きいほど景気の動向に敏感なセクターということになります。
ボラ:ボラティリティといって株価が上下しやすいかどうか。高いほど上下しやすくなります。
投資難度:投資したことによる期待値の得やすさ。また投資タイミングの難易度です。
組入れ:もみあげがポートフォリオに採用するかしないかの判断です。
特徴:一言で特徴を表現しています。インカムは配当益を期待です。
セクター特徴・代表銘柄
米国株投資においてセクターの選択がまずは必要になってくると思います。セクターとは、各銘柄がどの業界に属しているかという事です。
セクターの特徴の説明と代表銘柄をご紹介したいと思います。*セクター区分け・代表銘柄の解釈が独自な部分があります。ご了承を
ハイテク(情報技術)
特徴:景気敏感セクター、高ボラティリティ、安定より成長優先の企業が多い
代表銘柄:【MSFT】マイクロソフト、【GOOGL】グーグル、【FB】フェイスブック、【AMZN】アマゾン、【AAPL】アップル
一般消費財
特徴:景気敏感セクター、中ボラティリティ、但し銘柄毎の特徴が非常に鮮明で、ある意味一番銘柄によって特徴が分かれるセクターかも
代表銘柄:【MCD】マクドナルド、【SBUX】スターバックス、【DIS】ディズニー、【WMT】ウォールマート、【HD】ホームデポ、【UNP】ユニオンパシフィック
通信
特徴:景気鈍感セクター、低ボラティリティ、もみあげ的には通信は3社だけ、安定的かつ暴落に強い
代表銘柄:【T】AT&T、【VZ】ベライゾン、【CMCSA】コムキャスト
生活必需品
特徴:景気鈍感セクター、低ボラティリティ、景気下落時に強く株価は安定
代表銘柄:【PG】P&G、【KO】コカ・コーラ、【PEP】ペプシコ、【NSRGY】ネスレ(スイス株)
ヘルスケア
特徴:景気鈍感セクター、中ボラティリティ、政策リスク・薬価リスク・訴訟リスク・買収リスクなどリスク要因が多い
代表銘柄:【JNJ】ジョンソンエンドジョンソン、【PFE】ファイザー、【ABBV】アッヴィ、【AMGN】アムジェン、【MDT】メドトロニック、【UNH】ユナイテッドヘルス
公益
特徴:景気鈍感セクター、低ボラティリティ、債券的に買われる、景気後退時に株価上昇傾向、但し一部は原子力などの最高リスクあり
代表銘柄:【NEE】ネクステラエナジー、【SO】サザン、【D】ドミニオン【AWK】アメリカン・ウォーター・ワークス、【AWR】アメリカンステイツウォーター
MVP(敢えて別枠)
特徴:ハイテクと金融とコミュニケーションセクターの要素を含んでいて、決済サービスといえると思います。景気敏感、高ボラティリティ、成長特化
代表銘柄:【MA】マスターカード、【V】ビザ、【PYPL】ペイパル
タバコ(敢えて別枠)
特徴:生活必需品セクターに分類されるタバコ銘柄ですが、今回は別枠にしています。理由としてはESGの高まりによって他の生活必需品銘柄とは全く違った評価を受けがちだからです。
代表銘柄:【PM】フィリップモリス、【MO】アルトリア、【BTI】ブリティッシュアメリカンタバコ(英国株)
資本財
特徴:景気敏感セクター、中高ボラティリティ、好景気時に株価上昇傾向
代表銘柄:【BA】ボーイング、【MMM】スリーエム、【GE】ゼネラルエレクトリック、【LMT】ロッキードマーティン
エネルギー
特徴:景気単純循環セクター、中高ボラティリティ、石油価格に敏感に反応、中東関係でも変化する
代表銘柄:【XOM】エクソンモービル、【CVX】シェブロン、【RDSB】ロイヤルダッチシェル(英国株}
金融
特徴:景気単純循環セクター、中高ボラティリティ、政策金利や景気に非常に敏感
代表銘柄:【JPM】JPモルガン、【WFC】ウエルズファーゴ、【BRK-B】バークシャーハサウェイ、【MSCI】MSCI
素材
特徴:景気単純循環セクター、中高ボラティリティ、景気影響大、貿易関税も影響大
代表銘柄:【DOW】ダウ・ジョーンズ
不動産
特徴:景気単純循環セクター、中ボラティリティ、景気・政策リスクの影響大
代表銘柄:特に無し、REIT ETF推奨【IYR】iシェアーズ 米国不動産 ETF、【RWR】 SPDR® ダウ・ジョーンズ REIT ETF
セクター組入れ基準
ここではセクター選別に関しての判断基準をお話したいと思います。これはあくまでもみあげが様々な情報やセクター特徴を見てきた中で判断した選別になりますので、その点はご了承願います。
ハイテク
セクターとしてPFに採用。やはりS&P500を上回る成長力をポートフォリオに取り入れたいからです。よってキャピタル(含み益)が期待できる銘柄をメインで選択しています。この分野が廃れる事はないという将来性も期待しています。
一般消費財
セクターとしてPFに採用。但し銘柄に関しては安定感が高く更に成長性もある程度見込める銘柄を選んでいます。一般消費財はどの銘柄を選択するかによって、大きくパフォーマンスが変化するセクターだと思っています。
通信
セクターとしてPFに採用。通信は景気にほとんど影響しません。理由としてはインフラ関連なので、景気が悪くなっても減少することはほぼないからです。
5Gで業界構造は劇的に変化はしそうですが、それでも暴落に強いのは頼もしい。但しキャピタルではなくインカム(配当益)に期待しての選択です。
生活必需品
セクターとしてPFに採用。生活必需品はもみあげのポートフォリオのコアの存在です。何より自分の身近な存在の銘柄が多いから企業価値を肌で感じられる。更に景気下落時に強い。
寡占性が低い(いわゆる堀が浅い、競合他社との競争が激しい)というデメリットもありますが、それも一部優良銘柄に絞り込めば寡占性部分をカバーできるかと。このセクターにはキャピタルとインカムの両方をバランス良く期待しています。
ヘルスケア
セクターとしてPFに採用。何より絶対になくならない、人類にとって必需品のセクターだと思っています。またアメリカは世界1の医療費300兆円を誇る国でもあります。潜在的な成長力や経済規模が高いと考えてるからです。
暴落にも非常に強い為、景気後退時には株価が上昇する傾向があります。但し、リスク要因が非常に多く、政策リスク・薬価リスク・訴訟リスク・買収リスクなどある程度リスクしておかないといけないセクターになるかと。
公益
セクターとしてPFに採用。債券的な運用が肝です。キャピタルは期待していないのですが、インカムが期待できる銘柄多し、暴落時にはセーフティネットになってくれるかと。
また景気動向のウォッチャー的な役割もあります。公益の株価が上昇してる時は景気後退懸念が強まってると判断しやすいからです。
MVP(敢えて別枠)
セクターとしてPFに採用。決済サービス分野になり金融・ハイテク・コミュニケーション要素を複合的に持っているセクターです。そのため寡占性が高く、MVPの優位性は簡単には覆らないという認識からです。
キャピタルしか基本的に期待していませんが、3社とも増配率も高い為に将来的にはインカムも期待できるかもしれないです。高成長を期待しています。
タバコ(敢えて別枠)
セクターとしてPFに採用。枯れた産業であるタバコ産業です。とにかく高営業利益率が特徴で、財務が基本的に潤沢にあります。キャピタルは全く期待してなく、もみあげポートフォリオとしてインカムゲインを期待してのセクター採用になります。
将来的にリタイアメントを考えた時に、少しでも組み込んでおけば配当金での生活実現という観点では避けることができないセクターにも思えます。*将来的には非常に不安でリスクも沢山あります。また常に減配の懸念が生まれるために決算チェックが必須になります。
資本財
検討中。資本財は難しいと思っています。景気敏感でありながら、各社の銘柄分析が難しい。たとえば【GE】ゼネラル・エレクトリック大暴落などに似たコングロマリット企業も多い。
また資本財が経済の根幹を支える為に必須でありながら設備投資も大量に必要で、財務的に厳しく見える銘柄も多いのが判断を難しくします。
エネルギー・金融
不採用。理由としては両セクターとも景気単純循環セクターだからです。例え銘柄自体が財務的・経営的に非常に強い銘柄としても、景気に単純に左右されてしまうので銘柄分析が役に立たない可能性が高い。
この2つのセクターに関してはもみあげにとっては、上級者向けもしくは景気動向をウォッチできる人向けじゃないかなと思っています。よって不採用です。
素材・不動産
不採用。(但し不動産ならREIT ETFなら米国の不動産市場を考えるとありかも)
素材はシンプルにわからないです。先物などにも通じる為に、これまた投資上級者じゃないとついていけない可能性が高い。長期投資向けじゃない判断。
不動産は日本でも不動産会社に投資は相当ハードルが高い。なおかつ米国は全くわかりません。ただしREIT ETFなら値動きも緩やかで、米国は基本的に土地価格は上昇傾向なので一考の余地ありかもです。
まとめ
いかがだったでしょうか?「【米国株投資】初心者用セクターリスト付き!特徴・代表銘柄・組入れ方法」を記事にしました。
セクター特徴や代表銘柄、そしてもみあげなりのセクターの選別基準をお伝えしました。特にまだ始めたばかりの投資家でセクター選別をどうしようと考えてる米国株投資家の方の参考になれば幸いです。
もし銘柄に関して質問等がありましたら遠慮なく質問頂ければと思います。銘柄分析でもある程度は網羅していますが、すべては分析しきれていないので。
また今回は記事にはできなかったのですが、セクターの理想値の考え方、セクター内の銘柄選定、そしてその銘柄にどのような期待を抱いてるかは次回の記事にしようと考えています。
米国株投資家として、個別株に投資しているのはこういったセクターの組み合わせや銘柄の組み合わせで投資成績が大きく変わってくることも一つの大きな楽しみだからじゃないでしょうか?
株式投資は自分の貴重な財産を投資というリスクがある資産運用で行います。もちろんお金を増やすことが一番の目的ですが、楽しんで資産運用ができたら最高ですよね!
ではみなさんの投資による幸せな資産運用を祈って!
*投資判断はあくまで自己責任で
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銘柄分析のカテゴリーになります。今回セクター内の代表銘柄として紹介した銘柄もある程度は含まれています。
もみあげが現在の投資手法に至ることになった一つの大きな実体験です。