米国株はわずかに上昇して終了です。ダウ+0.62% ナス+0.35% SP500+0.36% ラッセル+0.69% 自分+1.74%となっています。今日最も急上昇したと言えるのは金と銀じゃないでしょうか。他の貴金属関係もつれ高しています。
金は遂に最高記録の「2016」をマークしています。この金や銀の上昇には非常に重要な理由が2つあります。その点を簡単に今回は説明したいと思います。
またマーケット全体を見ると、一部ヘルスケアハイテクグロース、風力関係、生活必需品、エネルギーなどまるで有事の状況における銘柄が上昇しているのも印象的でした。
「遠くの戦争は買い」「有事の金」と言った言葉があります。投資家なので地政学リスクなどは利用しますが、今回のレバノンのベイルートのご遺族にご冥福をお祈りするとともに、テロや戦争に繋がらない事を一人の人間として心から願います。
では米国株投資家もみあげの「米国株は金と銀が高騰!レバノンと低金利が示す「有事の金」をお楽しみください!
*投資判断はあくまで自己責任で
各指数関係の動き
各指数
・CRB指数が+0.78%
・大豆油指数が▲0.38%
・原油価格40.77→41.59ドル/バレル
・ゴールド1977→2016 *過去最高値は2011年9月の1920
・10年債0.558→0.509(▲8.17%)
・VIX指数▲0.71%→▲2.14%
今日は非常に歪な形をしています。指数的にはリスクオフの傾向が強いんです。但しレバノンという中東における問題が発生したために、原油価格が上昇しています。(どちらが前後か定かではないです。)そして「有事の金」といった形でゴールドも急上昇です。遠くの戦争は買いとはよくいった物で、それによって株価が上昇してるともいえます。
*原油価格上昇はレバノンの首都ベイルートの爆発事故にも関係してるとも言われています。原油価格は中東情勢が悪化すると上昇する傾向があります。非常に痛ましい事故なのでなんともいえないですが、注視する必要がありそうです。
SPY出来高
S&P500で最も出来高が多い【SPY】を確認してみます。SPYがVOOの出来高の約20倍なのでマーケット動向をチェックするには非常に役立ちます。
4日前の出来高
10日平均 63,148,722 vs 1日48,083,358
3日前の出来高
10日平均 59,274,486 vs 1日61,396,528
2日前の出来高
10日平均 59,998,405 vs 1日80,610,945
1日前の出来高
10日平均 62,241,989 vs 1日51,822,974
本日の出来高
10日平均 61,918,899 vs 1日41,428,081
SPYの出来高は本日も減少です。10年債があれだけ下落するという事は債券に資金が移動してるという事です。株式の出来高は当然少なくなります。今日は上昇しましたが、頼りない上昇だったと言えると思います。
QQQ出来高
4日前の出来高
10日平均 42,434,067 vs 1日27,276,414(VOO2,363,235)
3日前の出来高
10日平均 39,737,369 vs 1日40,957,293(VOO2,936,070)
2日前の出来高
10日平均 39,155,403 vs 1日52,879,311(VOO4,453,482)
1日前の出来高
10日平均 41,017,232 vs 1日31,771,676(VOO3,766,879)
本日の出来高
10日平均 40,164,376 vs 1日24,768,324 (VOO2,118,567)
QQQもVOOも出来高は大きく減少しています。原油が上昇したなどアルゴ的に下落要素がなかったから全体が上昇しましたが、株式に資金が集まって上昇したわけではないという事がこの出来高を見てもはっきりわかりますね。
金と銀のターン
金と銀のターンが来てるのは2つポイントがあると思います。一つは金利状況です。こちらは米国の金利状況を示すグラフになります。 (もちろんドル安に振れたのも理由です。)
おわかりのように米国金利が過去最低を更新している状況です。ドル安ももちろん関係していたのですが、ドル安が止まっても金と銀の価格が上昇するのはこういった理由があります。
https://fred.stlouisfed.org/series/DFII10
もう1つは「有事の金」です。本日原油価格において記載しましたが、レバノンのベイルートで爆発事故がありました。これがテロか事故かはまだ不明ですが、世の中のリスクが大きくなると貴金属価格は上がる傾向にあります。
但し金と銀は属性は違うので注意してください。金は通貨基準を担保するため、銀はどちらかというと製造業などに使われる貴金属です。金と銀は同じ動きをしてるようにみえますが、どちらかというと銀は連れ高してるように思えます。
追加経済刺激策-進捗
本日も追加経済刺激策は合意には至りませんでした。上院が共和党が過半数、下院が民主が過半数という捻じれがここにきて、足を引っ張っていますね。
ムニューチン経済長官とペロシ下院議長は何度も打ち合わせをしてるみたいですが、中々両者の意見のすり合わせができないみたいです。
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・民主党下院議長のペロシさんが今週中に追加経済政策がまとまらない可能性を示唆しています。
・ホワイトハウスは、民主党がコロナウイルス救済の話を「全くの馬鹿げたもの」にしてると報道。
・コロナウイルス救済の交渉で、ボールは民主主義者の法廷にあると言い、ホワイトハウスは4つの申し出をしたが、彼らはゼロ。すなわち民主党は協力的じゃない。
・米共和党上院院内総務マコネル氏は民主党が追加経済策を妨害してると発言。
→ムニューチン長官とペロシ下院議長はお昼以降も会談したそうですが、まだ進展に関しては報道されていません。
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ポイントは追加経済刺激策の総額、失業保険給付手当の額、そして職場復帰のコロナ訴訟に対する法的な保護、この辺りになりそうです。マーケットはおそらく先週の1兆ドル、週間200-300ドルよりも多くなることを期待してそうな雰囲気があります。
金曜日雇用統計もあるし、マーケット少し上下するかもなので注意してください。
米中協議が8月15日(超重要)
米中関係にも進展がありました。もしかしたらこれで米中関係がもつれる可能性もあるので、注意が必要です。(選挙が控えてるので、あくまで何かの合意をするのではなく、PRの意味もあるでしょうが。)
米国と中国が8月15日に貿易取引の評価を行う事を予定してるとの事。
・米通商代表部長官と中国の劉副首相が中国の第一段階の遵守状況について協議予定
・米国の中国へのハイテク企業の圧力に中国はクレームあり
こちらも今日の金上昇に関係してきます。地政学的リスクが上昇すると「有事の金」は更に買われやすくなります。
コロナ状況(ポジティブ)
米国コロナ死者数推移
死者数に関して下記サイトを参照にしながらチェックしていきます。
このデータはイギリス時間の朝11時に米国の前日データを集計しています。
昨日よりコロナ死者数は減少しています。但し2週間前と比較するとまだ増加しています。ただし増加数は限られています。この状況を継続できるか。感染者数も減少してきているので、死者数も並行して減少すればかなり明るい兆しになります。
7月17日138,358人(前日対比939人増)
7月18日139,266人(前日対比908人増)
7月19日140,119人(前日対比853人増)
7月20日140,534人(前日対比415人増)
7月21日140,906人(前日対比372人増)
7月22日142,066人(前日対比1160人増)
7月23日143,190人(前日対比1124人増)
7月24日144,242人(前日対比1052人増)
7月25日145,546人(前日対比1304人増)
7月26日146,460人(前日対比914人増)
7月27日146,935人(前日対比475人増)
7月28日148,011人(前日対比1076人増)
7月29日149,256人(前日対比1245人増)
7月30日150,713人(前日対比1457人増)
7月31日150,713人(前日対比1357人増)
8月1日151,957人(前日対比1244人増)
8月2日153,090人(前日対比1133人増)
8月3日153,503人(前日対比413人増)
8月4日154,046人(前日対比543人増)
https://ourworldindata.org/coronavirus/country/united-states?country=~USA
決算予定
$CLX $BYND $SQ $MRNA $ROKU $FSLY $TSN $ATVI $CHGG $CVS $W $DIS $MELI $GPN $SPCE $TWLO $CMS $LVGO $MCK $AMRN $ETSY $PLUG $NET $BMY $RACE $TTWO $MPC $MPLX $ZNGA $DBX $DDOG $UBER $WIX $KOS $TTD $ENPH $CRON $BP $TEVA $PENN $FVRR $RNG
まとめ
では「米国株は金と銀が高騰!レバノンと低金利が示す「有事の金」」をまとめていきますね!
追加経済刺激策は以前の記事でも時間がかかると記載したことがありますが、本当に混迷を極めています。ただどうも民主党案の方がマーケットには好感されそうです。(その後盛大な反動がきそうですが、、、)
共和党はどこを落としどころにするか注目ですね。
そして地政学的にレバノンのベイルートの爆破事故、米中協議が8月15日など地政学的にあわただしくなってきています。「有事の金」がこの状況だと最も安心してホールドできるかもしれないですね。
明日は遂にADP雇用統計です。これで金曜日の雇用統計の状況が見えてくるので、非常に重要です!
経済指標予定・実績
8月3日(月)23:00
アメリカ・ISM製造業景気指数 07月→◎
8月5日(水)
21:15
アメリカ・ADP雇用者数 07月
23:00
アメリカ・ISM非製造業景気指数 07月
8月6日(木)21:30
アメリカ・新規失業保険申請件数 07/26 - 08/01
8月7日(金)21:30
アメリカ雇用統計
では皆さんの米国株投資による長期の資産形成を祈って!
*投資判断はあくまで自己責任で
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米国株投資家も米国民も待望の追加経済対策がここまで時間がかかってしまったのは、下記ブログに纏めてる内容になります。よかったら状況を再度確認してみてください。
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