今週はハイテク・ハイテクグロース・バイオ銘柄に投資してる米国株投資家にとっては受難の週になったと思います。皆さん結構大きな下落を感じてると思いますが、指数関係をチェックするとそんなに大した下げではないんです。
ただ為替が105円台・10年債がほぼ最低水準・貴金属の上昇・シラーPERは相変わらずの30越えの状況を鑑みるとむしろ、この程度の下落で済んでる事が不思議な位の状況なんです。
今週の状況を振り返りながら来週は水曜日・木曜日に大きな山場が待ち構えているのでその点も含めてお伝えしていきたいと思います。
では米国株投資家もみあげの「米国株は状況が変化か!?来週は水・木が転換点の理由」をお楽しみください!
*投資判断はあくまで自己責任で
先週の各指数
先週の指数
各種指数の変動
・ダウ:26,671.95→26,469.89(▲0.76%)
・ナスダック:10,503.19→10,363.18(▲1.3%)
・SP500:3,224.73→3,215.63(▲0.3%)
・ラッセル2000:1,473.32→1,467.56 (▲0.5%)
ハイテクをメインにポートフォリオを組んでる方は、上記の変動以上にダメージを感じた週になると思います。全体としてみると意外と下落はしていないんです。要は割高株が下落した。決算次第だった。
という見方もできます。ただ為替・10年債・ケープシラー・貴金属(ゴールド・シルバー)などのリスクオフの動きを見てると、むしろこんなもんですんでよかったんじゃないかという逆に怪しさを感じさせます。
3つのポイント
今週の決算
先週は大型決算として【MSFT】マイクロソフトと【TSLA】テスラの決算がありました。結果的には2社ともアナリスト予想をEPSも売上も上回ったのですが、【MSFT】はクラウドの成長率懸念、【TSLA】は割高水準という調整の名の下に2銘柄とも決算後に大きく下落しています。
【MSFT】は5%程の下げ、【TSLA】は14%程大きく下落しています。この事はバリュエーションの調整か、はたまた下落への兆候なのか判断に迷うところです。
来週の決算
来週の決算はまたとんでもない銘柄達が続きます。
火曜日は【MCD】【PFE】【V】【MMM】【AMD】(直近で大きく上昇)
水曜日は【PYPL】【FB】
木曜日は【PG】【AAPL】【GOOGL】【AMZN】
金曜日は【XOM】【ABBV】
と恐ろしいラインナップになっています。アナリストや機関投資家がいくらでも理由を付けて動ける状況になっています。
追加支援
追加経済支援に関しては、現在共和党内ではほぼ調整が完了したと報道がありました。金額としては1兆ドルちょっと、そして追加失業保険手当は現在の週間600ドルから週間200-300ドルに調整される予定という事です。
ただ共和党では合意がとれていますが、こちらが民主党に合意が取れてるという報道ははいっていません。来週末にはある程度の両党での合意に持っていく見込みだということですが、これが遅れる場合は更なる混乱を生みそうです。
コロナ状況(ネガティブ)
米国コロナ死者数推移
死者数に関して下記サイトを参照にしながらチェックしていきます。
このデータはイギリス時間の朝11時に米国の前日データを集計しています。
直近4日間が大きく死者数が増加してるのがわかります。これをどう捉えるか。果たして現在株価はこの死者数の増加を織り込んでるのか否か、ある時突然死者数が想定以上という事を理由に更に大きく調整しても、おかしくない状況になってきています。
7月12日134,814人(前日対比717人増)
7月13日135,133人(前日対比319人増)
7月14日135,533人(前日対比400人増)
7月15日136,397人(前日対比861人増)
7月16日137,419人(前日対比953人増)
7月17日138,358人(前日対比939人増)
7月18日139,266人(前日対比908人増)
7月19日140,119人(前日対比853人増)
7月20日140,534人(前日対比415人増)
7月21日140,906人(前日対比372人増)
7月22日142,066人(前日対比1160人増)
7月23日143,190人(前日対比1124人増)
7月24日144,242人(前日対比1052人増)
7月25日145,546人(前日対比1304人増)
https://ourworldindata.org/coronavirus/country/united-states?country=~USA
米国市場状況(7月第4週)
7月第4週ヒートマップ
7月第3週と比較した場合、先週はオールドエコノミーが躍進しましたが、今週は決算が良かった銘柄と一般消費財・軍需・公益・生活必需品とかなり強弱がはっきりしてきてるのがわかります。決算が良くても割高水準は売られる。決算が悪くても割安なら下落しないなど決算前にその銘柄が割安か・割高かでかなり上下が変わってきてる感じはします。
7月第3週ヒートマップ
来週の注目点
来週の注目点ですが、来週はとにか水曜日・木曜日が山場になります。追加経済対策の発表をどこに持ってくるかにもよりますが、それが週の後半以降になって、悪い流れになると来週は下落傾向になる可能性もあり得ます。
①決算が水曜日・木曜日に今後のマーケット状況を大きく変化させる銘柄達の決算が待ち受けています。
②水曜:FOMCから政策金利・パウエル議長の定例記者会見
③木曜日”GDP(4月ー6月期)の発表があります。このGDPは要注目です。経済ダメージがどれほど深刻だったか再度吟味されてるはずです。
④同じく木曜日に新規失業保険申請件数の発表があります。今週は保険申請件数が増加していました。もしこれが継続するようなら雇用回復に大きな赤信号がともります。そのままその次の雇用統計まで悪い流れを引きずる可能性もあります。
まとめ
では「米国株は状況が変化か!?来週は水・木が転換点の理由」をまとめていきますね!
来週は水曜日・木曜日が大きな転換点になりそうな理由は伝わったと思います。そのポイント次第で上にも下にも大きく調整される可能性は十分あります。
個人的にはコロナ死者数が一番気がかりです。ロックダウンはしないという前提、ただ3月の時もコロナに関して自分は甘く見過ぎていて、その時は感染者でした。今回の死者数増加がどのように影響を与えるかははっきりは言えないですが、少なくとも自分は今は守りながら投資を継続していくと思います。
皆さんの米国株による長期的な投資継続を心から応援しています。
7月第3週のコメントです。備忘録
先週はコロナワクチンの進展がポジティブでラッセル上昇、JPMがひとまず決算クリアでダウも上昇(S&P500も)、ただナスダックに調整がはいり、NFLXもこけて割高感のあったハイテク関係が下落という事になりそうです。一つ気になるのがREIT関係がずっともたついてるので、足元の経済への不安感は続いてると思います。
今週は更に重要な決算が目白押し、ワクチンへの期待感、政府の追加支援の方向性など、実は重要イベントが盛り沢山です。何かがこけたらこの上昇も狂う可能性があるので、このポイントは慎重に見極めていきたいですね。
まずは投資家は決算をクリアした銘柄を確実に拾っていくのが最も堅実な投資かと思われます。
*投資判断はあくまで自己責任で
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投資家待望の1兆ドルの経済対策や現金給付はまだまだ時間がかかりそうです。それを大統領選挙とコロナ拡大地域から紐づけて検証しています。是非よんでみてください。
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