現在ストリーミングサービスにおいて競争がますます激化しています。2019年11月からApple+, Disney+ がスタートして、他社においても2020年に新たなストリーミングサービスをスタートさせる予定になっています。
この状況においてディズニーはDisney+がスタートでいきなり1000万人加入者達成で他社と比較して大きなアドバンテージを持ったように感じます。但し状況はまだまだわかりません。
なぜならばウォールストリートジャーナル調査において、2019年現在で一人当たり2.5位のストリーミングサービス利用率が、2023年には倍の1人当たり5つのストリーミングサービス利用が予想されてるとの事です。
だからこそコンテンツ競争が非常に激化しています。これに関してどのようなサービスがあって、各社どのような方針で考えているかをまとめてみたいと思います。
投資家にとってもストリーミングサービス利用者にとっても悩ましい状況ですが、上手く使いこなせば便利ですし、そして各企業がどのような取組をしてるか理解できれば投資家も投資銘柄を選考しやすいかと思いました。
このストリーミング戦争は勝者は一人にはなり得ない構造になっています。一人当たり5社を利用するようになれば、各社が市場を活性化させ、相関関係で成長していく可能性もあるからです。その点も投資家は要注目です!
米国株投資家もみあげの「ストリーミング勝者はディズニーかアマゾンか?ストリーミングまとめリスト有!」
*投資判断はあくまで自己責任で!
ストリーミングユーザー用
ストリーミングユーザー用
まずは利用者向けに現在判明してるストリーミングサービスをリスト化します。利用者としてはどれを選択するかのヒントになると嬉しいです。
ストリーミング用機器というのは、一般のTVにおいて上記ストリーミングコンテンツを見れるようにするコネクターみたいな役割を担っています。
携帯電話ではアプリを利用して視聴することになりますが、家庭用と考えると上記コネクターを利用するのが一般的になりそうです。コネクターとしてはアマゾンのFire TVとRokuなどが主流になってきそうですね。
ストリーミング投資家用
下記が投資家用のストリーミングまとめになります。特にこれだけの企業がストリーミング、コンテンツ市場で競いあってるんです。
今のところネットフリックスとディズニーが優勢にみえますが、その2社だけが独占するという事はなさそうです。
本当に複雑に絡み合ってますので、ストリーミングサービスを提供してる銘柄に投資するときはこの関係性を頭に思い浮かべるといいと思います。できれば相関関係にある銘柄に投資したいですね。
アマゾン
ユーザーの利用者が増えれば増えるほど、ストリーミング機器が必要になる。という事はコンテンツが増えれば増えるほどストリーミング機器(コネクター)の重要性が上がってくることになりますね。
そう考えるとアマゾンの機器は少し高いけど需要が伸びそう。Rokuはほぼ全部見れるのですが、アマゾンがそれに対してどう対応するかが注目です。
実際にアメリカのホリデーシーズンのアマゾンの売り上げが非常に好調だったみたいですよ。それによってアマゾンは現在株価上昇気流にのっています。
中でもストリーミング機器のFire TVが売り上げを後押ししてる、それこそ今回伝えたかったストリーミング市場の上昇が1社だけではなく他社にも関係するという事なんです。
Disney(ディズニー)
Disneyストリーミング情報
・Disney+が初日の登録者数1000万人を超えて、5年後の6000万-9000万人の目標の10%以上を初日で達成したことになった。ネットフリックスの全世界の有料会員(1億5833万人、9月末時点)の約6%、米国の有料会員(同6062万人)の約6分の1にあたる
米ディズニーの動画配信、初日で登録者1000万人突破 :日本経済新聞
・Disney+は2020年から更に5か国でサービス開始予定。日本での開始は未定(Disney Deluxeがあるため)→ということはまだまだ増加が見込める。
Disney+は2020年3月からさらに5カ国でサービス開始、日本はまだ? | TechCrunch Japan
・Disney+の視聴はAmazonのFire TVを利用して既存TVでも視聴可能。
「Disney+」はAmazonのFire TVとSamsungとLGのスマートTVでも視聴可能に - ITmedia NEWS
Disneyまとめ
ディズニーはメディアコングロマリット企業といえると思います。テーマパーク・テレビ局(ディズニーチャンネル)、映画、そしてそれに関連したグッズ販売など、正にメディアを組み合わせて相乗効果・シナジーを出して売り上げと収益を伸ばしています。
Disney+は正にスクリーミングサービス、サブスクにおいても覇権を握ろうと現在ディズニーが最も力を入れてるコンテンツなのは間違いなく、他に事業への波及効果は相当大きくなると考えられます。
但し、Hulu、EPSN、FOXなどまだ整理しなくてはならない事業もあります。その辺りをうまく整理して、採算性を高めていけるかどうかで今後の上昇は決まってくる気がします。
ネットフリックス
ネットフリックスストリーミング情報
ネットフリックスは最もオリジナル番組の制作費に投資をしてる会社といえると思います。もちろん契約者数に関しても世界1です。
1.5億人の契約者数で2024年までに2.5億人を目指しているとの事です。但し番組制作に伴う投資金額が1.5兆円を超えてる状態で、キャッシュフローも常にマイナスが続いてる状況ではあります。
米国での配信開始後5日間の視聴者数が1320万人になった「アイリッシュマン」や2018年末の「バード・ボックス」の1690万人など人気映画も制作できてる状況なのでこれからも優れたコンテンツをどれだけ出せるかが勝負になりそうです。
映画「アイリッシュマン」、ネットフリックスで好調-1320万人視聴 - Bloomberg
AT&T
AT&TはワーナーメディアによるHBOプログラムを更に強化していくことで、ストリーミングサービスのすそ野を広げようとしてますね。
特に全世界で大ヒットしたゲームオブスローンズの続編などもHBO MAXという新サービスで公開予定になっています。AT&Tはコンテンツ事業の強化によって売り上げを伸ばすと明言しているので、動向が非常に気になります。
コムキャスト
コムキャスト、チャーター・コミュニケーションズ(CHTR)、 アルティスUSA (ATUS)はケーブルテレビ会社というよりはコネクティビティ提供会社に変容したという事です。
ケーブル会社事業だけでは頭打ちが見えてきていたので、それにストリーミング用のセットボックスをセットで提供して、自社のストリーミングに取り込もうとしてる戦略です。
これの強みは他者のストリーミングもセットボックスに取り込んでしまえるという事です。他社のストリーミングが成長すればするほど【CMCSA】コムキャストは自社のケーブルテレビ事業を成長させるという相乗効果を狙っています。
アップル
Appleストリーミング情報
・アップルは動画配信に6千億円投資を行う
アップル動画配信に6千億円投資 ネトフリ、ディズニーに対抗 - SankeiBiz(サンケイビズ):自分を磨く経済情報サイト
・オリジナルドラマではIphoneを積極的に登場させて商品のPR活動も並行させる
アップルのオリジナルドラマ、iPhoneも主役級 - WSJ
・アップルTV+にはHBO元CEOが制作独占契約を結ぶ予定(HBO在籍中にはゲームオブスローンズをヒットさせて爆発的に契約者数を増加させた)
アップル「TV+」向け制作、HBO元CEOが独占契約協議 - WSJ
・Apple prime導入によって、今後iphoneやMac bookをサブスクで継続的にアップデートできるようになる予定
アップルが新製品へ継続的にアップグレードできるサブスクリプションを導入? | HYPEBEAST.JP
アップルまとめ
アップルの強みはモバイル事業というハードを抱えながら、それに付加価値サービスとしてストリーミングサービスを提供できることだと思います。
現在アップルiPhone11の売り上げが絶好調の状況なので、ストリーミングサービスまで充実させることができれば相乗効果を期待できるという部分が強みになってくると考えられます。
まとめ
では「ストリーミング勝者はディズニーかアマゾンか?ストリーミングまとめリスト有!」をまとめていきますね!
ストリーミングサービス(サブスク)なのですが、単純に1社が勝者になるわけじゃないことがお判りになったでしょうか?ストリーミングが2023年に1人当たり5社を利用するようになれば、むしろ相互に影響しあいながら成長していくと考えることもできます。
大事な点は各社のストリーミング、メディア、それを提供できるインフラの関係性がどうなってるかを理解しておくことだと思います。
1社が上昇したら、下落する企業もでてくるのですが、それの恩恵にあずかる企業もでてくるという相関関係と逆相関をイメージしてると投資もしやすいです。
ストリーミング利用者にとっては、このストリーミング戦争がユーザーにとって更に利便性が高く、動画を楽しむ環境が快適で更に身近になることを期待したいですねー。
ではみなさんのストリーミングサービスにによる快適な動画ライフと資産運用を祈って!
*投資判断はあくまで自己責任で
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米国通信業界の分析記事になります。5Gはストリーミングサービスと密接な関係にあるので必見ですね。