米国株は軟調!ダウ+0.2% ナス-0.25% SP500-0.03% ラッセル-0.72% もみ+1.75% 。今日も大きな報道はなかったのですが、1つマーケットのリスクが顕在化しています。
今日は特に大きな報道はなかったですが、システミックリスクと利確が連動したと考えられます。今のマーケットの1つの大きなリスクが顕在化した形になります。
システミックリスクは1つの金融商品の下落が全体への下落に波及するという事です。ビットコインが今日5%下落しました。それによるテスラの下落、更にビットコインへの投資は個人投資家が多い。がリスクになります。(ビットコとテスラの下落率はほぼ同じ)
米国株投資家もみあげの「米国株は軟調!システミックリスクが顕在化!」をお楽しみください!
*投資判断はあくまで自己責任で
パウエル議長講演
パウエル議長の講演はまだまだ先行きに慎重な姿勢が表れています。こちらの日経後藤さんのツイートが非常に分かりやすいので、チェックしてみてください。マーケットの想定との乖離はなさそうです。
【速報】パウエルFRB議長講演
— 後藤達也(日本経済新聞) (@goto_nikkei) 2021年2月10日
これまでの発言に沿った内容です
・強い雇用市場にほど遠い
・1月の雇用者数は昨年2月を1000万人下回る
・低所得者や黒人らの雇用が厳しい
→格差はさらに拡大
・忍耐強い強力な緩和が重要
・しばらくの間、2%をやや上回るインフレを目指す
・政策金利と資産購入を維持 https://t.co/W59lbSpIne
各指数関係の動き
各指数
・CRB指数+0.37%(184.22→184.07)
・大豆油指数▲1.98%(46.55→45.63)
・原油価格58.41→58.44ドル/バレル
・ゴールド1835.9→1842.5(+0.32%)
・10年債1.155→1.123(▲3.10%)▲3.2bp(1bp=0.01%)
→10年債の入札も堅調で金利は国債が買われたこともあり、下落していますね。
・実質金利 1日前▲0.38→本日▲0.40
*長期実質金利平均。長期実質金利平均:長期実質金利平均は、残存期間が 10 年以上のすべての発行済み TIPS の買値実質利回りの非加重平均であり、長期実質金利の代理として使用することを意図している。
・VIX指数▲1.74% (21.61)→+0.36% (21.99)
→朝一寄り天からのVIXが+10%急上昇。単純に利確によるリバランスとテスラが予想以上に不調に陥ったためと考えられる。
・HYG▲0.18%→▲0.02% (炭鉱のカナリアとして、目安として▲1%が発生したら警戒です。)
終わってみればほとんど変化がないものの、朝一の寄り天からの急落は結構なインパクトがありました。恐らく利確によるリバランスが需給を悪化で急落となったと思います。ビットコインが下落してそれにテスラが連動、更に中小もといった流れが出来上がってしまっています。
その後も復調はし出しますが、中小株やテスラには力がなく戻しは限定的になりました。
SPY出来高
S&P500で最も出来高が多い【SPY】を確認してみます。SPYがVOOの出来高の約20倍なのでマーケット動向をチェックするには非常に役立ちます。
SPYの出来高は大きく増加です。利確の売りが相当入ったことが分かりますね。
QQQ・VOO出来高
QQQは機関投資家よりも個人の動向をチェックするためにも使っています。後はハイテクの動向ですね。VOOも個人の動向チェックだと考えてください。
QQQの出来高も大きく上昇です。こちらもSPYと同じ理由です。
VOOの出来高はそれほど動いてないです。個人は個別銘柄を投げ売ったと思われます。
中小株出来高
IWMを見ると非常によくわかります。個人はインデックスはそれほど動かしてないですが、ラッセル系を相当投げ売ったという事になりそうです。
マーケット状況
セクター状況
上昇セクター)
上昇セクターとしては大麻関係が50%以上の銘柄が続出しています。また大型だとエネルギーやメディア関係が堅調でした。NVDAも大きく復調しています。
下落セクター)
特に不調なのはテスラです。これは前述のシステミックリスクも大きく関係してると思います。また中小株のモメンタム系も大きく売られています。ビットコ・テスラ下落からの個人投資家の投げ売りですね。
https://finviz.com/map.ashx?t=sec
主要銘柄の状況
AAPL: パフォ(本日▲0.46% 1日前▲0.66%)
機関投資家比率 本日58% 1日前58%
→出来高は昨日とは変わらずです。GAFAMには本日はそれほど大きな影響もなかったような気がします。
AMZN:パフォ(本日▲0.56% 1日前▲0.54%)
機関投資家比率 本日57% 1日前57%
→出来高は大きく上昇です。それなりに売られたと思いますが、買いも入ってほぼ変動なしになりました。
TSLA: パフォ(本日▲5.26% 1日前▲1.62% )
機関投資家比率 本日40% 1日前40%
→出来高は昨日より2倍以上です。今日のマーケットが如何にテスラの影響が大きかったか分かります。テスラにとってビットコインは諸刃の剣になってしまったかもしれないですね。もちろん今日みたいなリバランスの日でなければ状況は違うかもしれないですが、マーケットのシステミックリスクは無視できない状況です。
コロナ状況(改善)
死者数に関して下記サイトを参照にしながらチェックしていきます。
このデータはイギリス時間の朝11時に米国の前日データを集計しています。
米国コロナ感染者数推移(1週間平均)
1週間平均が下落傾向が続いています。
米国コロナ死者数推移(1週間平均)
コロナ死者数は下落傾向になりました。そろそろコロナウォッチも終わりを迎えても大丈夫かもしれません。
https://ourworldindata.org/coronavirus/country/united-states?country=~USA
まとめ
では「米国株は軟調!システミックリスクが顕在化!」をまとめていきますね!
今日は1つマーケットの大きなリスクが顕在化してしまったと思います。きっかけは利確のリバランスだったと思うのですが、それに今回のビットコイン下落とテスラの下落が連動して、更に個人投資家が投資してる商品なので、個人投資家まで投売り、が急落を招いたと思います。リバランスのタイミングにこういったリスクが連動すると非常に危険です。
もちろん今日で再度持ち直せばいいガス抜きになったかもしれないですが、投資家はビットコインの動向も更に注意深くチェック必要ですね。
中国の春節スケジュールは下記の様になっています。意外と香港市場はお休みがすくないんですよね。春節で中国株の需給が落ちるかと思ったのですが、本日の状況をみていると逆に上昇する可能性があるかもしれません。
では皆さんの米国株投資による長期の資産形成を祈って!
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