米国株は反発です。ダウ+0.99% ナス+0.5% SP500+0.97% ラッセル-0.1% もみ+0.46%。反発理由が一番気になるところです。デッドキャットバウンスなのかどうか。
デッドキャットバウンスは下落傾向にある時に、その途中で一旦ビルから落とされたネコの様に反発することを表現しています。(あまりいい表現とは思えないですが)
まだ明日を見て見ないと分からないですが、そうではなさそうな雰囲気です。
米国株投資家もみあげの「米国株は反発!デッドキャットバウンスではない!?」をお楽しみください!
*投資判断はあくまで自己責任で
反発の理由
反発の理由としては、個人投資家に制限がかけられています。米国の大手投資アプリのロビンフッドがGME・AMCなど今回のショートスクイーズの中心となった銘柄の取引停止を行いました。AALなども今日40%近く上がったのですがその後対象になっています。
さらに証券口座においてはマージンの制限が入り、個人投資家が身動きが取れなくなっています。その状況において再度機関投資家は資金を入れていた状態です。ショートもかけ放題でした。なんとも言えない状況ですが、それによって反発したと考えていいと思います。
u can’t sell houses u don’t own
— Elon Musk (@elonmusk) 2021年1月28日
u can’t sell cars u don’t own
but
u *can* sell stock u don’t own!?
this is bs – shorting is a scam
legal only for vestigial reasons
上記のように今回の件でイーロンマスク氏は遺憾の意を表明していますね。(前々から機関投資家のショートが大っ嫌いだからです。)
各指数関係の動き
各指数
・CRB指数▲0.09%(175.33→174.29)
・大豆油指数+0.22%(44.60→44.62)
・原油価格52.69→52.28ドル/バレル
・ゴールド1843→1842.6(▲0.04%)
・10年債1.021→1.055(+3.32%)▲3.4bp(1bp=0.01%)
・実質金利 1日前▲0.43→本日▲0.45
*長期実質金利平均。長期実質金利平均:長期実質金利平均は、残存期間が 10 年以上のすべての発行済み TIPS の買値実質利回りの非加重平均であり、長期実質金利の代理として使用することを意図している。
・VIX指数+61.64% (37.21)→-21.85% (29.17)
→かなりVIX指数は戻しました。30を下回っています。
・HYG-0.29% →+0.30% (炭鉱のカナリアとして、目安として▲1%が発生したら警戒です。)
今日は実はほとんど先物の状況は変わらないです。ただ金利が上昇しています。国債が売られてリスクオンとは言えそうです。またVIX指数も大きく下落しています。機関投資家が買いに動いたので、デッドキャットバウンスにはならない可能性がでてきました。
SPY出来高
S&P500で最も出来高が多い【SPY】を確認してみます。SPYがVOOの出来高の約20倍なのでマーケット動向をチェックするには非常に役立ちます。
SPYの出来高は昨日よりは出来高が低いですが、しっかり入っています。引け間際には利確もあったのですが、日中通して比較的買いが入ったと言えそうです。機関投資家はしっかり買ってきてますね。
QQQ・VOO出来高
QQQは機関投資家よりも個人の動向をチェックするためにも使っています。後はハイテクの動向ですね。VOOも個人の動向チェックだと考えてください。
QQQの出来高もかなり回復しています。こちらもアップル・テスラは不調ですが、資金が入っています。
VOOの出来高が今日は最も注目です。昨日の下落よりも今日の方が出来高が大きいんです。インデックス離れしてた個人が規制も入って再度インデックス系に資金を移してるのが分かります。
マーケット状況
セクター状況
上昇セクター)
上昇セクターは全体的に上昇です。機関投資家が買いに入ってるのが分かります。また同じ分野でも流動性が高い銘柄(機関投資家メイン)は買われて、流動性が低い銘柄は個人投資家に制限が欠けられているために売られてる状況です。ビットコイン関係のMARAやRIOTなども大きく上昇しています。ハイテクグロースも強いですね。
下落セクター)
下落セクターとしては明確にはないですが、AAPL・テスラは決算後で売られています。また上記で説明したように流動性が低い銘柄が売られてる傾向にあります。
https://finviz.com/map.ashx?t=sec
主要銘柄の状況
AAPL: パフォ(本日-3.53% 1日前-0.77%)
機関投資家比率 本日58% 1日前58%
→出来高は昨日と同じ位です。決算は悪くなかったですが、思惑で売買高が上っていますね。
AMZN:パフォ(本日+0.22% 1日前-2.81% )
機関投資家比率 本日57% 1日前57%
→出来高は昨日より減少です。アマゾンは下落はしていないですが、少し人気が衰えてる感もありますね。
TSLA: パフォ(本日▲3.32% 1日前▲2.14% )
機関投資家比率 本日40% 1日前40%
→出来高は変わらずですが、決算でEPSをミスしたのが響いてテスラは下落です。ただ売上成長率は相変わらずの好調ぶりなので、一時の売りになる可能性も考慮したいですね。
コロナ状況(不安アリ)
死者数に関して下記サイトを参照にしながらチェックしていきます。
このデータはイギリス時間の朝11時に米国の前日データを集計しています。
米国コロナ感染者数推移(1週間平均)
1週間平均が下落傾向が続いています。
米国コロナ死者数推移(1週間平均)
コロナ死者数は一旦下げ方向になりました。このまま下がって欲しい所です。
https://ourworldindata.org/coronavirus/country/united-states?country=~USA
まとめ
では「米国株は反発!デッドキャットバウンスではない!?」をまとめていきますね!
本日昨日まですさまじい上昇をしていたGMEやAMCは大暴落しています。GME・AMC・BB・BBBYなどは40%以上の下落です。ただアフターでは反発もしています。個人への規制でしぼんだ流動性が再度戻る可能性もでています。
そして機関投資家は流動性が高い銘柄を買って、引け間際に利確して調整するといったいつも通りの動きに戻ってるようにも見えます。
この両極端の動きが明日どのように変化するのか注目です。個別株投資をしている投資家はご自身の銘柄の流動性や機関投資家比率をチェックしておいて、その傾向への影響度も見た方がいいとは思います。
では皆さんの米国株投資による長期の資産形成を祈って!
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