米国株は急落です。ダウ-2.05% ナス-2.61% SP500-2.56% ラッセル-1.91% もみ-1.48%。今日の急落を象徴するのがVIX指数の異常な上昇。61%も上昇していました。
これは急落の理由で記載しているので、絶対にチェックして欲しいです。今日の動きが良くわかると思います。そしてテスラとアップルの決算も発表されています。今日の状況が続くかどうか(まだ続く可能性がある)、投資家はここで狼狽してはいけません。
米国株投資家もみあげの「米国株は急落!VIXが61%上昇の理由とは?」をお楽しみください!
*投資判断はあくまで自己責任で
急落の理由
今日の急落の理由はいくつかあると思います。
1.GMEのショートポジションを取っていたファンドが撤退。他にも多数のファンドで損失が発生してる事が明るみに、AMCも本日+270%まで上昇しています。それによってショートポジを入れてたファンドは大きな損失が出ています。これによって機関投資家のオーダーフローも調整方向に
2・個人投資家がAMC・GMEなどにショートスクイーズ銘柄に殺到した。そして個人投資家に人気の銘柄に利確が発生。それによって特定銘柄以外は下落フローに突入。
パウエル議長発言(FOMC)
基本的に今までの路線から変更はありません。まだだま失業者も多く経済回復も緩やかなので引き締めは考えてないという方向性です。
・テーパリングは時期尚早(国債買い取りを徐々に縮小する事→結果的にバランスシート縮小につながる)
・金融不均衡には金融政策ではなくプルーデンス政策で対応(マクロプルーデンス政策)
*マクロ・プルーデンスとは、金融システム全体のリスクの状況を分析・評価し、それに基づいて制度設計・政策対応を図ることを通じて、金融システム全体の安定を確保するとの考え方
・インフレ率はしばらく2%を基準で考える。
現在話題になってるGMEには言及せずでした。但しバイデン政権がGMEに関してウォッチし出しているというヘッドラインも入っています。これが今後規制に繋がるかどうかも非常に注目です。
各指数関係の動き
各指数
・CRB指数▲0.09%(175.42→175.33)
・大豆油指数+1.57%(43.91→44.60)
・原油価格52.50→52.69ドル/バレル
・ゴールド1851→1843(▲0.47%)
・10年債1.036→1.021(▲1.47%)▲1.5bp(1bp=0.01%)
・実質金利 1日前▲0.43→本日▲0.45
*長期実質金利平均。長期実質金利平均:長期実質金利平均は、残存期間が 10 年以上のすべての発行済み TIPS の買値実質利回りの非加重平均であり、長期実質金利の代理として使用することを意図している。
・VIX指数-0.95% (22.96)→+61.64% (37.21)
→昨年11月以来の数字。驚異的に上昇しました。
・HYG-0.14% →-0.29% (炭鉱のカナリアとして、目安として▲1%が発生したら警戒です。)
先物は切り返しつつあったのですが、前述の急落の理由によって、一気にマーケットが冷え込みました。資金の流れが完全にショートスクイーズ銘柄に集中することによって、マーケットが全体的に冷え込んでしまったというしかないと思います。
SPY出来高
S&P500で最も出来高が多い【SPY】を確認してみます。SPYがVOOの出来高の約20倍なのでマーケット動向をチェックするには非常に役立ちます。
SPYの出来高は昨日のなんと3倍です。今日どれだけフローが悪かったかが良くわかります。とはいえそれでもSP500は2.56%マイナスで済んでるのが不思議なくらいです。
QQQ・VOO出来高
QQQは機関投資家よりも個人の動向をチェックするためにも使っています。後はハイテクの動向ですね。VOOも個人の動向チェックだと考えてください。
QQQの出来高も倍以上に増えていました。まだSP500よりはましだとは思うのですが、個人投資家はショートスクイーズ銘柄に資金を動かしていますね。
VOOの出来高は下落です。比較的QQQよりは下落率は低いですが、手堅いインデックスから資金が抜けてのが分かります。
マーケット状況
セクター状況
上昇セクター)
上昇セクターはありません。全面安です。ただし1部ショートスクイーズ銘柄・GME(+134%)、AMC(+300%)、KOSS(+474%)が信じられない位今日も上昇しています。
下落セクター)
下落セクターとしてはほぼ全てです。特に値動きが大きい銘柄の方が下落率が高い傾向にあったと思います。なんでもかんでも売られるとはこういう時の事を言うんだと思います。
https://finviz.com/map.ashx?t=sec
主要銘柄の状況
AAPL: パフォ(本日-0.77% 1日前+0.18%)
機関投資家比率 本日58% 1日前58%
→出来高は1.5倍ほどです。こちらも売られています。ただ何とか保ったという状況です。時間外では決算も発表されています。いい決算だとは思うのですがマイナスに動いています。
EARNINGS: Apple Q1 EPS $1.68 vs. $1.41 Est.; Q1 Revs. $111.44B vs. $103.28B Est.; revenues for iPhone, iPad, services, ‘other products’ beats estimates
AMZN:パフォ(本日-2.81% 1日前+0.98% )
機関投資家比率 本日57% 1日前57%
→出来高は昨日より急上昇です。アマゾンはアップルと比較すると売られています。大型系はことごとくやられていますね。
TSLA: パフォ(本日▲2.14% 1日前+0.26% )
機関投資家比率 本日40% 1日前40%
→出来高はほぼ変わらずです。ただ売りが優勢でした。時間外に発表された決算でも売り上げは達成も、EPSは未達となってアフターで4%程下落しています。
EARNINGS: Tesla Q4 EPS $0.80 Adj. vs. $1.01 Est.; Q4 Revs. $10.74B vs. $10.40B Est
コロナ状況(不安アリ)
死者数に関して下記サイトを参照にしながらチェックしていきます。
このデータはイギリス時間の朝11時に米国の前日データを集計しています。
米国コロナ感染者数推移(1週間平均)
1週間平均がやっと下落方向に向かっています。アストラゼネカのワクチンが失敗。他のワクチンにも供給遅れ懸念がありますが、このまま下落傾向に向かって欲しい所です。
米国コロナ死者数推移(1週間平均)
コロナ死者数は上昇傾向。これが問題ですね。バイデン大統領も深刻に受け止めています。
https://ourworldindata.org/coronavirus/country/united-states?country=~USA
まとめ
では「米国株は急落!VIXが61%上昇の理由とは?」をまとめていきますね!
様々な事が言われると思うのですが、僕の急落の理由は前述した通りです。要はマーケットのフローがいびつな形になってしまって、今日みたいな異常なVIX上昇を引き起こしたと思っています。
この調整はもしかしたら明日もつづくかもしれません。月末ですし機関投資家も大きくは動けないと思います。ただこのいびつなフローを起こした銘柄にSECまで動き出してると報道が入っています。(SECはアメリカの証券取引委員会)
BREAKING: SEC releases statement on "ongoing market volatility," saying it is working with "our fellow regulators to assess the situation and review the activities of regulated entities, financial intermediaries, and other market participants" https://t.co/yt6IViqKAu pic.twitter.com/qxSrUIq1sc
— CNBC Now (@CNBCnow) 2021年1月27日
今後の展開が非常に気になるところです。但し個人投資家のこの増加した資産が次にどこに向かうのかはしっかり注視していきたいところです!
では皆さんの米国株投資による長期の資産形成を祈って!
*投資判断はあくまで自己責任で
Keep your fingers crossed!
↓応援ポチっとありがとうございます!↓
↓面白かったら是非ともシェア願います↓
<書籍出版>
ソーテック社さんから書籍が出版されています。米国株の基礎、今後の見通し、銘柄選定の方法など、自分がわかる限りの情報をばっちり記載していますので、ご興味がある方は是非どうぞ!
<メルマガ創刊>
週刊で月曜日に配信です。「米国株のコツ」として週間展望や読者様からの質問コーナーを設けて、ブログとは違う自分自身の主観も含めていきたいと思います!1か月購読継続で1か月無料期間もあります。月間1100円です。
【つみたてNISAに最適・投資信託も楽天ポイントで可能】
【FX・CFD・先物取引に便利なIG証券】*これらの商品はリスクも大きいので十分検討してから取り扱ってください。