米国株はトリプルブルーで上昇!ダウ+1.44% ナス-0.61% SP500+0.57% ラッセル+3.98% もみ-0.23%。ブルーウエーブ・トリプルブルーで株式市場は下落すると言われてましたが、見事に逆行しました。
本日は全面高の大幅高になりそうだったのですが、米国国会議事堂で暴動が発生したことによって、株式市場が全体的にリスクオフになってナスダックはそのまま戻りませんでした。
またトリプルブルー懸念に関しても、下落の始まりだと言われてましたが、昨日のブログでもお伝えした通りほぼ織り込まれていたと思います。少しメディアに振り回されすぎじゃないかと感じました。
何度もお伝えしていますが、記事内は政治的議論は考えておらずあくまで米国株式市場に何が起こったかをお伝えしていますので、ご了承ください。
米国株投資家もみあげの「米国株はトリプルブルー上昇!米国大混乱の国会議事堂で暴動発生!」をお楽しみください!
*投資判断はあくまで自己責任で
トリプルブルー
GA州で昨日上院選が行われました。2議席をめぐる戦いだったのですが、現在民主党議員が1名確定しています。またもう1名に関しても民主党が有利な状況になりました。これによってトリプルブルーがほぼ織り込まれています。(大統領・上院・下院を民主党が主流になる事)
本日トリプルブルーで株式市場が下落するといった噂もありましたが、結果的には大きな財政支援も可能性が高い為、増税リスクもありつつも株式市場は好感しています。
状況整理
— もみあげ🇺🇸 米国株投資 (@momiage0088) 2021年1月6日
ブルーウエーブ織り込みで
金利上昇だが財政支援が手厚くなる(相殺<株高に)
・中小上昇
・ハイテクが重い
・金融+素材上昇
・同分野でも低PSR・PER銘柄が有利に
・給付金の追加も織り込んで消費者により近い銘柄に
・クリーン+インフラ関係有利に
一部イナゴ上げ銘柄もあるので注意
具体的には上記ツイート内容の状況になっています。上記に加えてヘルスケアセクターにも追い風です。
米国国会議事堂で暴動
本日米国国会議事堂に暴動が侵入する大事件が発生しています。きっかけはペンス副大統領が選挙に関しての不正への議決を行使しない、マコーネルさんが選挙結果は受け取めるべきだといった発言からと推測されます。
EAST FRONT DOOR OF CAPITOL BUILDING pic.twitter.com/O3aybcAoXC
— The_Real_Fly (@The_Real_Fly) 2021年1月6日
国会議事堂に暴徒が侵入して銃を向けられてる写真です。信じられないような事が発生しています。
この暴動がきっかけで株式市場は一気に下降しました。VIXが22から一気に27近くまで跳ね上がっています。引けにかけて少しもどしましたが、大きな上昇に水を差した形になっています。米国内の混乱はまだ継続しそうです。
各指数関係の動き
各指数
・CRB指数+0.40%(171.70→172.11)
・大豆油指数+0.69%(43.68→43.90)
・原油価格49.96→50.47ドル/バレル
・ゴールド1949→1919(▲1.50%)
・10年債0.947→1.036(+8.63%)+8.9bp(1bp=0.01%)
・実質金利 2日前▲0.47→1日前▲0.41
→実質金利も10年債の売却で上昇しています。
*長期実質金利平均。長期実質金利平均:長期実質金利平均は、残存期間が 10 年以上のすべての発行済み TIPS の買値実質利回りの非加重平均であり、長期実質金利の代理として使用することを意図している。
・VIX指数▲5.82% (25.39)→▲1.07% (25.07)
→暴動によって一時VIX指数は27まで上昇していました。
・HYG0.00% →▲0.18% (炭鉱のカナリアとして、目安として▲1%が発生したら警戒です。)
先物は相変わらず堅調です。財政支援期待が回復しつつある製造業などを後押ししていることも想定できます。金利が上昇してコスト増になりそうですが、ドル安でもあるので材料費分も吸収できそうです。
金利上昇は大きかったですが、この程度ならば財政ばら撒きで吸収できるというマーケットの思惑が入ってると考えられます。
SPY出来高
S&P500で最も出来高が多い【SPY】を確認してみます。SPYがVOOの出来高の約20倍なのでマーケット動向をチェックするには非常に役立ちます。
SPYの出来高は昨日よりは下落です。要はこれを見てわかるように、ある程度既に資金が入ってたという事なんですよね。トリプルブルーを大枠で織り込んで、今日は一部銘柄に資金が集中したといえそうです。
QQQ・VOO出来高
QQQは機関投資家よりも個人の動向をチェックするためにも使っています。後はハイテクの動向ですね。VOOも個人の動向チェックだと考えてください。
QQQの出来高は昨日の倍です。こちらはトリプルブルーでGAFAMが売られたことの影響と考えられます。途中までは酷くなかったのですが、中国株懸念の規制リスクと暴動でまた大きく売られてました。
VOOの出来高は大きく上昇です。個人もS&P500に資金を追加してる状況なのが分かります。
マーケット状況
セクター状況
上昇セクター)
全体的にオールドエコノミーが好調です。金融・クリーンエネルギー・素材・銃・大麻など今回の金利上昇とバイデン政策に沿った銘柄が上昇。銃は国内不安ですね。ヘルスケアも一部追い風を受けています。
下落セクター)
GAFAMやハイテクグロースが大きく下げています。一旦の大きな下げだとは思うのですが、一部銘柄に関してはこれでまた需給が悪化した銘柄もあると思うので、その点は要注意です。
また本日アリババ・テンセントなどの中国株が再度国会で米国市場からの排除が検討されています。こういった規制リスクも大きな影響を与えてそうです。
https://finviz.com/map.ashx?t=sec
主要銘柄の状況
AAPL: パフォ(本日▲3.37% 1日前+1.24% )
機関投資家比率 本日58% 1日前58%
→出来高は大きく上昇です。更に暴動があって売買が頻繁になったために、出来高も大きく上昇した状況がみえます。暴動が起こるまでは-1%程度でした。
AMZN:パフォ(本日▲2.50% 1日前+1.00% )
機関投資家比率 本日57% 1日前57%
→出来高は昨日より大幅に上昇です。こちらもアップルと同じ理由になりますね。
TSLA: パフォ(本日+2.84% 1日前+0.72% )
機関投資家比率 本日40% 1日前40%
→出来高は昨日より大幅に上昇です。クリーンエネルギー関係の上昇はテスラに追い風です。太陽光発電インフラに絡んでいますので、テスラには更なる上昇が期待できるかもしれません。
コロナ状況
死者数に関して下記サイトを参照にしながらチェックしていきます。
このデータはイギリス時間の朝11時に米国の前日データを集計しています。
米国コロナ感染者数推移(1週間平均)
1週間の傾向なので簡単には傾向は変わらないと思います。1週間平均はまた増加傾向になっています。ホリデーシーズンの影響です。21.9万人です。
米国コロナ死者数推移(1週間平均)
コロナ死者数も増加傾向です。感染者数増加に伴って上昇していますね。
https://ourworldindata.org/coronavirus/country/united-states?country=~USA
まとめ
では「米国株はトリプルブルー上昇!米国大混乱の国会議事堂で暴動発生!」をまとめていきますね!
今日は本当に激動の日でした。朝一は下落を思わすかのようなマイナスからスタートして、途中から一気に上昇です。ラッセル指数などは5%近く上昇しました。そこから暴動が発生してマーケットは大混乱状況になっています。中国株は大規模な規制リスクまで検討されています。
ただ冷静に落ち着きましょう。こういった時はあまりにも大きなインパクトがあって、そもそもを忘れてしまいそうです。財政支援と金融支援の両輪がしっかり回る事は全体の株高を後押しします。そして急上昇した銘柄には決算の答え合わせが待っています。浮かれることなくあくまでマーケットの本質を見つめた方がいいかと。
そして気になるのは今回の件をうけて次のFOMCがどのようなForwardingを出してくるかです。マーケットはその点を織り込みに行くと思うので注目です。
では皆さんの米国株投資による長期の資産形成を祈って!
*投資判断はあくまで自己責任で
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