米国株はダウが歴史的な下落!ダウ-1.25% ナス-1.47% SP500-1.48% ラッセル-1.47% もみ-0.24%。年末の状況から一転してインデックス系が調整されて全体も大きく下げるといった形になりました。
ダウは1932年以来の年初として最悪の初取引日を迎えています。これは、最終的には下落幅は落ち着きましたが一時は1932年の1.86%マイナスを上回る2.2%マイナスでした。
波乱の幕開けとなっています。様々な要因を考える事はできますが、今日は需給の悪化による極めて不透明な下落と考えた方がいいと思います。よってこれが明日も継続するかどうかが非常に重要です。
米国株投資家もみあげの「米国株はダウが歴史的な下落!需給悪化で年初の急落」をお楽しみください!
*投資判断はあくまで自己責任で
各指数関係の動き
各指数
・CRB指数▲0.27%(167.80→167.35)
・大豆油指数▲0.66%(42.47→42.12)
・原油価格48.42→47.32ドル/バレル
・ゴールド1898→1943(+2.01%)
・10年債0.918→0.918(0.00%)▲0.0bp(1bp=0.01%)
・実質金利 2日前▲0.48→1日前▲0.50
→実質金利は相変わらず低水準です。金利上昇が無いと期間投資家も利益をだせないので、この低水準には注意してください。
*長期実質金利平均。長期実質金利平均:長期実質金利平均は、残存期間が 10 年以上のすべての発行済み TIPS の買値実質利回りの非加重平均であり、長期実質金利の代理として使用することを意図している。
・VIX指数▲0.13% (22.74)→+18.55% (26.97)
→一時28%近く上昇して、一気に需給の悪化が発生していました。
・HYG+0.08% →▲0.23% (炭鉱のカナリアとして、目安として▲1%が発生したら警戒です。)
先物が本日は弱いです。ビットコインが休み中に上昇していたので、そのまま資金も流れるかと思ったのですが、マーケット全体としては需給の悪化が生じています。コロナ感染拡大・GA州のリスクとも言えそうですが、単純に年末にインデックス系が上昇したのでその調整が大きくなり過ぎたと言えそうです。
SPY出来高
S&P500で最も出来高が多い【SPY】を確認してみます。SPYがVOOの出来高の約20倍なのでマーケット動向をチェックするには非常に役立ちます。
SPYの出来高は大きく上昇です。年末の1.5倍近くになっています。需給の悪化と共にインデックス系も大きく調整が入った形になります。
QQQ・VOO出来高
QQQは機関投資家よりも個人の動向をチェックするためにも使っています。後はハイテクの動向ですね。VOOも個人の動向チェックだと考えてください。
QQQの出来高は大きく上昇です。こちらもGAFAMの出来高上昇、中小ハイテクも売られた影響で出来高は2倍ほどになっています。
VOOの出来高も大きく上昇です。こちらもインデックス系の売りに影響を受けた形になります。個人投資家も今日は投げ売ってますね。
マーケット状況
セクター状況
上昇セクター)
今日はテスラ・大型スーパー(WMT・COST)が上昇、他には中国銘柄の一部も上昇していました。クリーン系も一部がGA州でのトリプルブルーを意識されて比較的堅調でした。
下落セクター)
ほぼすべてのセクターが下落しています。中小株・IPO株は10%近く下落してる銘柄も珍しくなかったです。GA州というよりは個人のマージンコールによる投売りの方が今日の需給悪化は影響してそうです。金利が上昇しないので大口投資家の買い支えもないですね。
https://finviz.com/map.ashx?t=sec
主要銘柄の状況
AAPL: パフォ(本日▲2.47% 1日前▲0.77% )
機関投資家比率 本日58% 1日前58%
→出来高は昨日より上昇ですが、大きな変動もないといえます。全体の調整に巻き込まれた形になると考えていいと思います。
AMZN:パフォ(本日+2.16% 1日前▲0.88%)
機関投資家比率 本日57% 1日前57%
→出来高は昨日より上昇です。但しこちらもそれほど大きな変動ではないと思います。アップル同様に全体の調整で売られた形ですね。
TSLA: パフォ(本日+3.42% 1日前+1.57% )
機関投資家比率 本日40% 1日前40%
→出来高は昨日と変わらずです。但し中国での予約販売台数が非常に好調で、テスラには資金が集まっています。中国EVのNIOも10%近く上昇したので、EV関連に需給が集まったと言えそうです。
コロナ状況
死者数に関して下記サイトを参照にしながらチェックしていきます。
このデータはイギリス時間の朝11時に米国の前日データを集計しています。
米国コロナ感染者数推移(1週間平均)
1週間の傾向なので簡単には傾向は変わらないと思います。1週間平均はまた大きな増加傾向になっています。ホリデーシーズンの影響です。21.3万人です。
米国コロナ死者数推移
12月21日1509人増 vs 本日1294人増です。本日は2週間前と比較して死者数が減少しています。ただ感染者数がまた増加してるので、今回は死者数の増加を食い止められるかが注目です。
12月15日300,479人(前日対比1311人増)
12月16日303,773人(前日対比2294人増)
12月17日307,429人(前日対比3656人増)
12月18日310,699人(前日対比3240人増)
12月19日313,588人(前日対比2889人増)
12月20日316,159人(前日対比2571人増)
12月21日317,668人(前日対比1509人増)
12月22日319,364人(前日対比1796人増)
12月23日322,765人(前日対比3401人増)
12月24日326,124人(前日対比3359人増)
12月25日329,023人(前日対比2899人増)
12月26日330,246人(前日対比1223人増)
12月27日331,909人(前日対比1663人増)
12月28日333,118人(前日対比1209人増)
12月29日334,836人(前日対比1718人増)
12月30日338,561人(前日対比3715人増)
12月31日342,312人(前日対比3751人増)
1月1日345,737人(前日対比3425人増)
1月2日347,788人(前日対比2051人増)
1月3日350,186人(前日対比2398人増)
1月4日351,580人(前日対比1294人増)
1週間平均グラフ
https://ourworldindata.org/coronavirus/country/united-states?country=~USA
まとめ
では「米国株はダウが歴史的な下落!需給悪化で年初の急落」をまとめていきますね!
波乱の幕開けとなりましたが、こういった時はあまり理由を考えすぎないで発生した事象を冷静に受け止めた方がいいと思います。ただし今日みたいな不透明な需給悪化が継続すると怖いです。
とくにハイボラティリティのIPO・SPAC銘柄はこういった時は完全に狙い撃ちをされるので、そちらに偏りすぎてる投資家は一度見直しをしてもいいかもしれませんね。まだまだ長い1年の始まり、落ち着いていきましょう。
では皆さんの米国株投資による長期の資産形成を祈って!
*投資判断はあくまで自己責任で
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