米国株はダウ上昇も調整継続!ダウ-0.62% ナス+0.5% SP500-0.44% ラッセル+0.11% もみ-0.35%となっています。なんとも言えない釈然としない状況でした。
土日でワクチン承認からの配布がスタートして、マーケットが上方向に行く可能性があったと思うのですが、オープン後に10年債は買われて、原油は下落から持ち直して、VIXはマイナスからプラス圏に、本当にちぐはぐな動きをして最終的にはナスダックとラッセルのみ上昇です。
相変わらず大きな資金が動いてるわけではなく、リバランスも考慮された軟調な動きな気がしてきます。
米国株投資家もみあげの「米国株はナス上昇も軟調!ちぐはぐな動きの意味は!?」をお楽しみください!
*投資判断はあくまで自己責任で
各指数関係の動き
各指数
・CRB指数+0.61%(161.25→162.24)
・大豆油指数+1.52%(38.27→38.82)
・原油価格46.61→46.98ドル/バレル
・ゴールド1839→1828(▲0.67%)
・10年債0.896→0.896(0.00%)0.0bp(1bp=0.01%)
・実質金利 2日前▲0.44→1日前▲0.44
→実質金利が相変わらず低い水準です。
*長期実質金利平均。長期実質金利平均:長期実質金利平均は、残存期間が 10 年以上のすべての発行済み TIPS の買値実質利回りの非加重平均であり、長期実質金利の代理として使用することを意図している。
・VIX指数+3.86% (23.38)→+5.79% (24.66)
・HYG▲0.09% →+0.01% (炭鉱のカナリアとして、目安として▲1%が発生したら警戒です。)
コロナワクチン配布が買いしましたが、金利にほとんど変動が無く、寧ろマーケットオープン時よりも10年債は買われました。追加経済政策ままだ遠い事と、またNYがほぼロックダウンになりそうな報道もあって、金利の上昇が難しくなってるように見えます。
その中でも半導体は1.5%近く上昇、原油も上昇です。特に原油がこの状況で上昇するのには違和感を感じます。そんな事もあってかVIX指数も上昇です。マーケットの警戒感を表してる気がします。
SPY出来高
S&P500で最も出来高が多い【SPY】を確認してみます。SPYがVOOの出来高の約20倍なのでマーケット動向をチェックするには非常に役立ちます。
4日前の出来高
10日平均 56,637,225 vs 1日 38,337,770
3日前の出来高
10日平均 54,560,050 vs 1日 71,051,245
2日前の出来高
10日平均 55,728,294 vs 1日 55,205,235
1日前の出来高
10日平均 56,968,740 vs 1日 57,155,790
本日の出来高
10日平均 59,887,194 vs 1日 57,381,821
SPYの出来高はほぼ変わらずです。アマゾンが久しぶりに好調だったので、それに引っ張られてる気もしますが、その代わりに他は売られたみたいな流れになっていました。少し転換期かもしれません。
QQQ出来高
QQQは機関投資家よりも個人の動向をチェックするためにも使っています。後はハイテクの動向ですね。VOOも個人の動向チェックだと考えてください。
4日前の出来高
10日平均 23,399,297 vs 1日17,102,166(VOO 1,865,751 )
3日前の出来高
10日平均 22,545,885 vs 1日49,171,266(VOO 2,526,873)
2日前の出来高
10日平均 24,978,136 vs 1日27,380,174(VOO 2,730,248)
1日前の出来高
10日平均 25,397,408 vs 1日26,556,489(VOO 2,382,943)
本日の出来高
10日平均 26,357,138 vs 1日27,167,299(VOO 2,530,154)
QQQの出来高もVOOの出来高もそれほど変わらないです。QQQは今日はテスラ・アマゾン・半導体などが強かったので、終日オーダーは悪くなかったと思います。VOOはほぼ動きなしと言っていいんじゃないでしょうか。
マーケット状況
セクター状況
上昇セクター
上昇セクターはMVP・アマゾン、ハイテク1部、バイオテック、半導体といったところです。コロナ感染状況の悪化、NYのロックダウン懸念などあってもWFHは一部除いてそれほど好調にはなってないです。
下落セクター
オールドエコノミーが全般的に売られたと思います。原油価格が上昇してもエネルギーは下落してるのが、非常に違和感を感じます。多分原油価格は別のロジックが働いてそうです。
https://finviz.com/map.ashx?t=sec
主要銘柄の状況
AAPL: 10日平均99,608,788 vs 本日78,303,594 (1日前86,026,269)
パフォ(本日▲0.51% 1日前▲0.67%)
機関投資家比率 本日58% 1日前58%
→出来高は1日前より減少です。GAFAMは相変わらず軟調な展開が続いていますね。
AMZN:10日平均 3,377,659 vs 本日 4,080,238(1日前3,052,861)
(本日+1.23% 1日前+0.48% )
機関投資家比率 本日57% 1日前57%
→出来高は1日前より大きく上昇です。久しぶりにアマゾンに資金が集まっています。直近の軟調から単に買いが集まっただけにもみえるので、今日だけで傾向を断定することは難しそうです。
TSLA: 10日平均 52,853,891 vs 本日51,139,254 (1日前45,518,840)
パフォ(本日+4.79% 1日前▲2.72%)
機関投資家比率 本日40% 1日前40%
→出来高は1日前より15%程上昇です。テスラは終日好調なオーダーフローだったと思います。ナスダックの上昇に今日は大きく貢献していると思います。
コロナ状況(深刻)
死者数に関して下記サイトを参照にしながらチェックしていきます。
このデータはイギリス時間の朝11時に米国の前日データを集計しています。
米国コロナ感染者数推移(1週間平均)
1週間の傾向なので簡単には傾向は変わらないと思います。1週間平均はどんどん増加しています。21.3万人です。
米国コロナ死者数推移
11月30日810人増 vs 本日1350人増です。死者数は増加です。ワクチンの配布がスタートしました。あくまでワクチンで防ぐなので、重篤者が減少傾向になるわけではないと考えられます。
11月27日263,455人(前日対比1189人増)
11月28日264,859人(前日対比1404人増)
11月29日266,063人(前日対比1204人増)
11月30日266,873人(前日対比810人増)
12月1日268,045人(前日対比1172人増)
12月2日270,642人(前日対比2597人増)
12月3日273,446人(前日対比2804人増)
12月4日276,325人(前日対比2879人増)
12月5日278,932人(前日対比2607人増)
12月6日281,186人(前日対比2254人増)
12月7日282,299人(前日対比1113人増)
12月8日283,703人(前日対比1404人増)
12月9日286,249人(前日対比2546人増)
12月10日289,373人(前日対比3124人増)
12月11日292,141人(前日対比2768人増)
12月12日295,450人(前日対比3309人増)
12月13日297,818人(前日対比2368人増)
12月14日299,168人(前日対比1350人増)
1週間平均グラフ
https://ourworldindata.org/coronavirus/country/united-states?country=~USA
まとめ
では「米国株はナス上昇も軟調!ちぐはぐな動きの意味は!?」をまとめていきますね!
月曜日からスカッとしない動きになってしまいました。一部ではイギリスで新種のコロナウィルスが発見された影響とも言われますが、それにしても原油が上昇するのは解せないです。半導体も相変わらず強いです。
先物関係と株価が連動してない気持ち悪さがあります。金利もなにか先行きの不安感を暗示してるかのように上昇できていないですしね。週末のSQやテスラ組入れも考慮したリバランスに備えてともいえるかもしれないですが、余り大きな動きはとりたくないなと感じました。
では皆さんの米国株投資による長期の資産形成を祈って!
*投資判断はあくまで自己責任で
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