先週は待ち望んでいたかもしれない調整が入りました。こちらによって少しマーケットは過熱感を冷やすことができたとも考えられそうです。
そして週末にはワクチン承認による全米への配布が開始されたことが報道されています。
NEW: CDC Director Robert Redfield has signed off on Pfizer’s Covid vaccine, allowing inoculations to move forward. https://t.co/JP8LqMGU53
— CNBC Now (@CNBCnow) 2020年12月13日
追加経済政策にも進捗が出てきてるとも報道されています。早ければ月曜日に合意の可能性も(また思わせぶりで終わりそうですが。)
そんな中で少し先週の状況とSKEW指数とプットコールレシオなどの状況を確認していきたいと思います。今週はイベント盛り沢山です。
では米国株投資家もみあげの「【米国株の展望】バランス変動はあるか!?イベント盛り沢山!」をお楽しみください!
*投資判断はあくまで自己責任で
先週の各指数
各種指数の変動
・ダウ:30218.26 →30046.37 (▲0.57%)
・ナスダック:12464.23 →12377.87 (▲0.69%)
・SP500:3699.12 →3663.46 (▲0.96%)
・ラッセル2000:1892.45 →1911.70 (+1.02%)
今週は調整が入った週です。反発はしているのですが、実際にラッセル以外の指数は下落しています。
但し調整といっても大きな調整という形にはなりませんでした。特に金利は低水準にある事から、需給面で衰えてるわけではなく物色が続きラッセルを中心に中小株には資金が集まった背景もあります。
とくにIPO銘柄には異常な程資金が集まっています。大型はどうしても割高に見えてしまうのもあって、少しでも値幅が取れる分野に個人投資家中心に群がってる背景も見えてきます。
追加経済政策も注目
指数関係を見ていてもPERなどは確かに高すぎるのですが、例えばSKEW指数を見ても、確かに異常値とは言えるのですが、冷静に過去と比較してもそれほどでもないようにも見えてきます。
SKEW指数
テールリスクの発生度合いを表す指数。 市場のゆがみ(Skew)を指数化したもので、米国のシカゴ・オプション取引所(CBOE)が算出しています。 テールリスクは確率は非常に低いものの、発生した場合には大幅な下落が見込まれるリスクのことを指します。
オプションに関係するプットコールレシオをチェックしてみても、寧ろ水準としては正常値辺りなんですよね。
この2つのを見ていて相関関係までは正直まだ自信はないですが、少なくとも何か想定以上のリスクをはらんでる状況には見えてこないんです。
米国市場状況(12月第2週)
12月第2週ヒートマップ
今週もエネルギーが引き続き好調でした。それ以外は全てのセクターで下落となっています。不動産関係はワクチンでダウンタウンのアパート関係などが回復すると思ったのですが、それ以上に感染者増加のスピードが速い事が重しになっていそうです。
金融は金利下落で、ハイテクはGAFAMが重いのでそれに引きずられてると考えられそうです。
https://finviz.com/map.ashx?t=sec&st=w1
12月第1週ヒートマップ
コロナ状況(再悪化)
死者数に関して下記サイトを参照にしながらチェックしていきます。
このデータはイギリス時間の朝11時に米国の前日データを集計しています。
米国コロナ感染者数推移
コロナ新規感染者数は1週間平均は再度上昇に転じてきています。というかまた増えすぎです。。現在21.1万人平均になっています。
米国コロナ死者数推移
土曜日:11月28日1404人増 vs 12月12日3309人増です。
日曜日:11月29日1204人増 vs 12月13日2368人増です。
死者数も大きく増加傾向です。ワクチン配布が開始されたのですが、一般に配布されるのは来月以降かもしれません。
11月24日257,701人(前日対比919人増)
11月25日259,925人(前日対比2224人増)
11月26日262,266人(前日対比2341人増)
11月27日263,455人(前日対比1189人増)
11月28日264,859人(前日対比1404人増)
11月29日266,063人(前日対比1204人増)
11月30日266,873人(前日対比810人増)
12月1日268,045人(前日対比1172人増)
12月2日270,642人(前日対比2597人増)
12月3日273,446人(前日対比2804人増)
12月4日276,325人(前日対比2879人増)
12月5日278,932人(前日対比2607人増)
12月6日281,186人(前日対比2254人増)
12月7日282,299人(前日対比1113人増)
12月8日283,703人(前日対比1404人増)
12月9日286,249人(前日対比2546人増)
12月10日289,373人(前日対比3124人増)
12月11日292,141人(前日対比2768人増)
12月12日295,450人(前日対比3309人増)
12月13日297,818人(前日対比2368人増)
1週間平均グラフ
https://ourworldindata.org/coronavirus/country/united-states?country=~USA
今後の注目イベント
・12月16・17日FOMCでのパウエル議長発言、金利とQEへの展望
・12月第3金曜日(18日)
18日には日本のメジャーSQにあたるクアドルプルウィッチング(株式指数先物取引、株式指数オプション取引、個別株オプション取引、ストックオプションの取引期限が重なる日)が控えてるのでこれも要注意ですね。
・12月21日S&P500にテスラ組入れ
・年明け1月5日、上院決戦投票
・1月20日正午、トランプ大統領任期終了
これ位が注目イベントになってくるでしょうか。 今年の締めにもなってくるし、このスケジュールを頭にいれて自分の投資戦略を構築していくのもいいと思います。
まとめ
では「【米国株の展望】バランス変動はあるか!?イベント盛り沢山!」をまとめていきますね!
今週は特にイベントが集中しています。ワクチン承認という不確実性が完全に取り除かれたので、金利変動などは特に注視していきたいですね。
今は正直な所株価は割高、過熱感はありながらも絶妙なバランスがとられてるのが米国マーケットの気がします。2番底が来るという意見もありますが、確かにリスクはあるけど、その大きな兆候は僕には見えないです。
よってやる事としては、やはり現金を少し残しておいて急落した場合は追加投資できるように準備しておくこと。無理に手を出し過ぎず、含み益が大きい銘柄をコツコツと積み増していくだと思います。来週はテスラの組入れが実施されますし、下手に動きたくはないですね。
今週も1週間頑張りましょう!
先週のコメントです。備忘録
チキンレースが継続する場合は物色相場がまた継続するという事です。先週少し落ち込んだEVに再度買いが集まる可能性もありますし、他のハイテクグロース銘柄が上昇する可能性もあります。GAFAMの不調銘柄は9月から水準が変わってないので今の段階だと割安とみなされて買いが入る可能性だって考慮できます。
個人投資家としては怖いと思う局面だと思うのですが、チキンレースを乗りこなすには怖いと思わない水準で現金を持っておく、PFで不安な銘柄は整理しておく、など対策を取る事は可能だと思います。個々人の判断が重要な局面が続きそうです。
金利動向に関してはまた少し勉強を深めて状況をお伝えしていけたらと思います。今週も1週間頑張りましょう!
では皆さんの米国株投資による長期の資産形成を祈って!
*投資判断はあくまで自己責任で
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