先週も結局は全体が上昇して終わっています。そして最も不利だと思われていたナスダックが最も上昇するという結果になっています。
GAFAM自体はS&P500にテスラが組み入れられるために、その影響を受けて軟調になっていますが(とはいえアップルとグーグルは悪くない)、金利上昇によってもナスダックは上昇するのは長期金利の今の水準は影響が低いと考えていいと思います。
今週はワクチン承認も控え、更にそれ以外にも追加経済政策も進展して、チキンレースが継続する可能性が高いと思います。
では米国株投資家もみあげの「【米国株の展望】今週もチキンレース継続か!?」をお楽しみください!
*投資判断はあくまで自己責任で
先週の各指数
各種指数の変動
・ダウ:29910.37 →30218.26 (+1.03%)
・ナスダック:12205.85 →12464.23 (+2.12%)
・SP500:3638.35 →3699.12 (+1.67%)
・ラッセル2000:1885.27 →1892.45 (+0.38%)
今週は実はナスダックが最も上昇している週でした。但し週の前半はラッセルが最も不調でしたが、後半はラッセルが一気に上昇しています。
この指数の変化かから考えられるのは、ナスダック系の中小企業が非常に好調だったと想定できると思います。GAFAMは全体的に非常に軟調だったので、それでもナスダックが最も好調なのが余計にその傾向を象徴している事になっていると思います。
追加経済政策も注目
先週の雇用統計は非常に悪い数字だったにも関わらず、それが逆にFRBからの金融支援維持を期待させることになってマーケットは上昇するといった事になっています。
そして今週は追加経済政策支援に関してマーケットは期待することによる綱引きも発生しそうなイメージがあります。正に綱引き継続によるチキンレース状況です。
ファイナンシャルタイムズによれば月曜日中に9000億ドルの支援策がまとまる可能性があるという報道も入っています。
ブルームバーグによると9000億ドルに対して、トランプ・マコーネル氏が承認する可能性がある事も報道されています。
法案は失業給付を拡張し、家主に与えられた援助で立ち退きのモラトリアムを長くする内容で、1200ドルのチェックなどは含んでいないという事です。1200ドルのチェックはもし法案が通過しても別法案で再度検討される可能性が高いという事。
米国市場状況(12月第1週)
12月第1週ヒートマップ
今週も引き続いて特に好調だったのがエネルギー関係です。それ以外だとハイテク・ヘルスケアが続いている状態ですね。オールド関係が強いというよりは物色相場で特に成長性・バリュエーションが考慮されたセクターへ資金が集まっていたと考えてもいいと思います。
中小企業も相変わらず強いですが、新興国も継続して好調で、新興国投資も推奨されてる面もあります。
https://finviz.com/map.ashx?t=sec&st=w1
11月最終週ヒートマップ
コロナ状況(再悪化)
死者数に関して下記サイトを参照にしながらチェックしていきます。
このデータはイギリス時間の朝11時に米国の前日データを集計しています。
米国コロナ感染者数推移
コロナ新規感染者数は1週間平均は再度上昇に転じてきています。というかまた増えすぎです。。現在19万人平均になっています。
米国コロナ死者数推移
土曜日:11月21日1858人増 vs 12月5日2607人増です。
日曜日:11月22日1486人増 vs 12月6日2254人増です。
死者数も大きく増加傾向です。ワクチンが配布されないとこの流れはもう止まりそうもないです。
11月18日248,687人(前日対比1467人増)
11月19日250,537人(前日対比1850人増)
11月20日252,555人(前日対比2018人増)
11月21日254,413人(前日対比1858人増)
11月22日255,899人(前日対比1486人増)
11月23日256,782人(前日対比883人増)
11月24日257,701人(前日対比919人増)
11月25日259,925人(前日対比2224人増)
11月26日262,266人(前日対比2341人増)
11月27日263,455人(前日対比1189人増)
11月28日264,859人(前日対比1404人増)
11月29日266,063人(前日対比1204人増)
11月30日266,873人(前日対比810人増)
12月1日268,045人(前日対比1172人増)
12月2日270,642人(前日対比2597人増)
12月3日273,446人(前日対比2804人増)
12月4日276,325人(前日対比2879人増)
12月5日278,932人(前日対比2607人増)
12月6日281,186人(前日対比2254人増)
1週間平均グラフ
https://ourworldindata.org/coronavirus/country/united-states?country=~USA
今後の注目イベント
・12月10日位 ファイザーのFDA承認可能性あり、承認されれば11日からワクチン接種開始可能か?
・12月第3金曜日(18日)
18日には日本のメジャーSQにあたるクアドルプルウィッチング(株式指数先物取引、株式指数オプション取引、個別株オプション取引、ストックオプションの取引期限が重なる日)が控えてるのでこれも要注意ですね。
・12月21日S&P500にテスラ組入れ
・年明け1月5日、上院決戦投票
・1月20日正午、トランプ大統領任期終了
これ位が注目イベントになってくるでしょうか。 今年の締めにもなってくるし、このスケジュールを頭にいれて自分の投資戦略を構築していくのもいいと思います。
まとめ
では「【米国株の展望】今週もチキンレース継続か!?」をまとめていきますね!
チキンレースが継続する場合は物色相場がまた継続するという事です。先週少し落ち込んだEVに再度買いが集まる可能性もありますし、他のハイテクグロース銘柄が上昇する可能性もあります。GAFAMの不調銘柄は9月から水準が変わってないので今の段階だと割安とみなされて買いが入る可能性だって考慮できます。
個人投資家としては怖いと思う局面だと思うのですが、チキンレースを乗りこなすには怖いと思わない水準で現金を持っておく、PFで不安な銘柄は整理しておく、など対策を取る事は可能だと思います。個々人の判断が重要な局面が続きそうです。
金利動向に関してはまた少し勉強を深めて状況をお伝えしていけたらと思います。今週も1週間頑張りましょう!
先週のコメントです。備忘録
現在皆さんが一番気になってるのがマーケットが総楽観になってるかどうかだと思います。これは非常に判断しずらくて。というのが機関・大口投資家の資金流入が多くなく、出来高が高まってない為に、調整するといっても調整が難しいかもしれないからなんです。
よって今週からもし資金が入ってきて出来高が高まった場合は要警戒になってくると思います。経済指標も現在不確実性が減ってきてる中では非常に重要になると思います。
ハイテクグロース関係のwithコロナ銘柄のホルダーにとってはズームの月曜日決算も重要ですね。
浮かれることなく足元をしっかり見て今年最後の月を乗り切る足場作りをしていく週とも言えそうです。頑張りましょう!
では皆さんの米国株投資による長期の資産形成を祈って!
*投資判断はあくまで自己責任で
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