先週は急激な金利上昇で投資家の肝を冷やした週間だったと言えると思います。ローテーションも急激すぎてついていくのが非常に困難でした。疲れた週でしたね。
ワクチン期待・バイデン大統領が優勢という2つの出来事。特にワクチンに関しての変化が大きな影響を与えたと思われます。
そんな中で今週もワクチン動向で大きな動きがありそうな週になっています。投資家はどのように今週を迎えるべきか今後何を考えるべきかも含めて来週の展望を考察していきたいと思います。
では米国株投資家もみあげの「【米国株の展望】ワクチンの結果次第か!?オススメは無難な投資戦略」をお楽しみください!
*投資判断はあくまで自己責任で
先週の各指数
各種指数の変動
・ダウ:28323.4 →29479.81 (+4.08%)
・ナスダック:11895.23 →11829.29 (▲0.55%)
・SP500:3509.44 →3585.15 (+2.16%)
・ラッセル2000:1644.16 →1744.04 (+6.07%)
今週はラッセル指数が非常に好調でした。実は3月の暴落から最も上昇した指数はラッセル指数になったそうです。次にダウ。ナスダックはマイナスです。ワクチン期待+バイデン大統領織り込みによって、特にダウにおいては航空・レジャーが上昇しました。ただ木曜日には一度それも巻き戻されています。
資本財・素材・エネルギー分野などは上昇しています。ただ一気に上昇してからではなくてワクチンが承認されてから動いても遅くなさそうです。
米国市場状況(11月第2週)
11月第2週ヒートマップ
11月第2週は非常に分かりやすくオールドが強かった週です。特にエネルギーは15%近くセクターとして上昇しています。ハイテクがもっとも不調でした。上昇ではなく下落しています。
今週はワクチンの結果が出てくることが予想されています。マーケットがどの程度織り込んでるか読めない状況なので、ハイテクグロースのポジションは少し抑えた方がいいと思いますが、急激にポジション内のセクターローテーションをするのもリスクはあると思います。
https://finviz.com/map.ashx?t=sec&st=w1
11月第1週ヒートマップ
コロナ状況(更に悪化)
死者数に関して下記サイトを参照にしながらチェックしていきます。
このデータはイギリス時間の朝11時に米国の前日データを集計しています。
米国コロナ感染者数推移
コロナ新規感染者数は1週間平均で上げ止まる事がない状態で上昇し続けています。ワクチン期待で株価は上昇していますが、依然としてこの事は大きなリスクになる事は忘れずにいたいですね。
米国コロナ死者数推移
土曜日:11月1日953人増 vs 11月14日1915人増です。
日曜日:11月2日904人増 vs 11月15日1255人増です。
2週間前の土日のデータを比較してみると、死者数も留まる事を知らない状況になっています。検査数が多い、データが間違ってる可能性なども言われていますが、ここまで顕著に数字が増えると状況は深刻と認識した方がいいと思います。
10月30日228,668人(前日対比968人増)
10月31日229,708人(前日対比1040人増)
11月1日230,556人(前日対比848人増)
11月2日230,996人(前日対比440人増)
11月3日231,551人(前日対比555人増)
11月4日232,627人(前日対比1076人増)
11月5日233,729人(前日対比1102人増)
11月6日234,937人(前日対比1208人増)
11月7日236,099人(前日対比1162人増)
11月8日237,113人(前日対比1014人増)
11月9日237,572人(前日対比459人増)
11月10日238,251人(前日対比679人増)
11月11日239,683人(前日対比1432人増)
11月12日241,800人(前日対比2117人増)
11月13日242,430人(前日対比630人増)
11月14日244,345人(前日対比1915人増)
11月15日245,600人(前日対比1255人増)
1週間平均グラフ
https://ourworldindata.org/coronavirus/country/united-states?country=~USA
今後の注目イベント
・11月中旬頃からTax loss selling
・11月第3週Pfizerのワクチン臨床データFDA提出予定
・11月第3週モデルナ【MRNA】がワクチンの中間結果を発表する予定。
・11月26日サンクスギビング→クリスマスシーズンスタート→クリスマス休暇スタート
・12月第3金曜日(18日)
18日には日本のメジャーSQにあたるクアドルプルウィッチング(株式指数先物取引、株式指数オプション取引、個別株オプション取引、ストックオプションの取引期限が重なる日)が控えてるのでこれも要注意ですね。
・年明け1月5日、上院決戦投票
・1月20日正午、トランプ大統領任期終了
これ位が注目イベントになってくるでしょうか。 今年の締めにもなってくるし、このスケジュールを頭にいれて自分の投資戦略を構築していくのもいいと思います。
セクターローテーションについて
セクターローテーションに関して私見を述べておきたいと思います。セクターローテーションに今から上手く乗ろうとしても結構難しいじゃないかなーというのが、見てて思う所です。
というのがローテーションのスピードが速く、割安に見えてる株も実際は既に割高になってる可能性があるなとみてて思うからです。現状目まぐるしく好調銘柄が移り変わっていってますが、恐らくワクチンが本格的に承認となった場合は、今度はセクターの成長率を本格的に調整していく段階になる可能性があるかな?と考えています。
ではその流れに乗る事ができるでしょうか?僕は相当動きを敏感に捉えないと難しいんじゃないかと思っています。上手な人は乗れるかもしれないですが、リスクの方が高い気もしてあまりお勧めできない。というのが本音です。
インデックスやGAFAMなどの状況がどうなっても今後も成長できる銘柄やETFに投資しておく方が無難な気がします。
ちなみに僕は3銘柄を堅実な銘柄として加えて来ています。
PWR:電力関係の工事会社+8%(2週間前から
ADP:世界最大の給与会計システム会社+10%(2週間前から
NEE:エクステラエナジー、米国最大の電力会社、クリーンエネルギーにも積極的(先週から)
まとめ
では「【米国株の展望】ワクチンの結果次第か!?オススメは無難な投資戦略」をまとめていきますね!
ワクチンによるセクターローテーションに関してはPFにおいて大きく動きすぎはリスクがあると考えています。ハイテクグロースに偏りすぎてるPFであれば、調整もやむなしかもしれませんが、既にある程度バランスが取れてる場合は状況をしっかり見ていきたいですね。
大きく資金を動かしたり、大きくポジションを減少できるのは上手な投資家だけです。僕たちのような兼業投資家は欲張りすぎず、長期目線で少しずつポートフォリオをアジャストさせていく事を念頭に投資を継続していきたいですね。
先週のコメントです。備忘録
月曜日の状況がどうなるかは分からないですが、中期的には米国は上を目指していくと思います。というのが今のコロナ状況において増税を簡単に実施することはできず、追加経済政策をやらざる得ないと思うからです。
そして米中関税の撤廃も見えてきます。これは製造業の重しを取る事になるので、製造業関係を大きく上昇させるきっかけにもなり得ます。ただ長期的には中国の躍進が悪影響を及ぼすリスクもあり得ます。
まずは今週は今まで少し軟調になっていたGAFAMに資金が戻ってくるかを僕は注視していきたいと思います。今週も頑張りましょう!
では皆さんの米国株投資による長期の資産形成を祈って!
*投資判断はあくまで自己責任で
Keep your fingers crossed!
↓応援ポチっとありがとうございます!↓
↓面白かったら是非ともシェア願います↓
<書籍出版>
ソーテック社さんから書籍が出版!既に重版も決定で10月17日発売!今までの自分の知識を結集して全て自分で書き下ろしたので是非読んでみてください!
<メルマガ創刊>
週刊で月曜日に配信です。「米国株のコツ」として週間展望や読者様からの質問コーナーを設けて、ブログとは違う自分自身の主観も含めていきたいと思います!1か月購読継続で1か月無料期間もあります。月間1100円です。
【つみたてNISAに最適・投資信託も楽天ポイントで可能】
【FX・CFD・先物取引に便利なIG証券】*これらの商品はリスクも大きいので十分検討してから取り扱ってください。