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米国株長期投資実録(個別株&ETF)。米国駐在員。2018年9月資産1400万→10年後5,000万→20年後1億の目標へ!投資&金融リテラシー&米国生活など飾らない言葉で。お金で幸せになりましょう!

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米国株と金利の関係性・仕組みを簡単解説!理解すれば怖くない!

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金利が急上昇したことによって、米国株に大きな変化が起こるかもしれないと話題になってるよね。ただ金利って一体どういった仕組みなの?何がそんなに影響するの?って思う人はとっても多いと思う。

 

今回はそんな疑問を少しでも解決するために、そもそも金利ってなんだ?どういった仕組みなんだ?って事をできるだけ誰でもわかるように説明していきたいと思うよ!(僕もまだまだ勉強中なので間違った部分があるかもだけど、ご了承を)

 

金利は専門的な言葉が多くて骨が折れる。よろしくね!

 

もみあげさんが頭抱えてるのを応援してたモアです!(笑) 

 

では米国株投資家もみあげとモアの「米国株と金利の関係性・仕組みを簡単解説!理解すれば怖くない!」をお楽しみください!

 

金利急上昇の理由(推測)

 そもそもなぜ急に金利が上昇したのか。これはあくまで僕の推測だから許して欲しい。

 

・コロナワクチン期待によって、経済正常化が織り込まれつつある。それによってインフレ率も上昇する。そうなると必然的に10年債は売られて、その分金利が上昇する。

 

・バイデン大統領になった場合は、大規模な財政政策が期待されていて、そうなると現在のFRBの金融政策では今の金利バランスを維持することは難しくなる。

政府は国債の発行で財政確保するに対してFRBは10年債を買い付ける→その量のバランスが財政政策の方が多くなる→実質的に10年債が売られるみたいなもの→金利が上昇

 

上記2点が急激に織り込まれたことによって、今回は金利が急上昇してしまったんだと思う。

 

金利に関する言葉

金利に関して一番の障害になるのがまずは言葉を覚える事だと思う。僕も最初は金利変動とかのニュースが流れた時に、小難しい言葉を見ただけでもうみるのやーめたってなってたから、ここでは言葉を簡単に解説するね。

 

◆3種類の金利◆

名目金利(長期金利):一般的に使われるのは10年債の金利、10年債の変動は2つのサイトをオススメしておくよ。実質的に金利としてみなされてるのはこの名目金利と覚えておけばいいよ。

 

実質金利:「名目金利」に物価変動率(インフレ率またはデフレ率)を加味したものです。(こちらは表ではあまり出てこない。直ぐに見えるものではない。)

*また日本と比較した場合、実質金利は2020年11月15日時点日本の方が高い為に、円高に振れやすい環境という事です。実質金利で為替が変動することも一つのヒントになりそうです。 

 

デイリーの詳細を確認する場合は

https://sekai-kabuka.com/shisuu.html

10年債以外もチェックする場合は

https://www.treasury.gov/resource-center/data-chart-center/interest-rates/Pages/TextView.aspx?data=realyield

 

FF(フェデラルファンド)金利(短期金利):政策金利、これがFRB(FED)が現在インフレ率が2%水準になるまでは0%-0.25%(0-25bp)で据え置くと約束してる金利。

*1bp=0.01%

 

上記FF金利に関しての据え置きの約束は2020年9月16日のFOMC(連邦公開市場委員会)で決まった事。据え置きは期間平均のインフレ率が2%を超えるのを確認したら解除するとも言及している。これも覚えておいた方がいいね。

jp.reuters.com

金利と株価の関係性

 10年債利率とインフレ率の関係性

 

青はインフレ率・赤は名目金利

f:id:stepping:20201113152423p:plain

https://fred.stlouisfed.org/series/T10YIE

FRBがよくインフレ率と言ってるのが、このグラフの青い数字、現在のインフレ率は1.76%辺り。この数字が2%になれば利上げになるかというと期間平均で2%を超えた場合という事だから、そうとも言えないんだけどね。注意だね。

 

インフレ率が上昇すれば経済が回復してきてるという事だから。必然的にFRBはFF金利を引き上げなきゃいけないだろうし。。。じゃないとインフレが進み過ぎちゃうってことかー。。。


株価と金利の関係性

 

青は名目金利・赤はSP500

f:id:stepping:20201113152607p:plain

https://fred.stlouisfed.org/series/DGS10#0

 

見てわかると思うんだけど、名目金利が2%を超えたとしても実は株価は上昇し続けるんだよ。結局は経済が本当に成長できてるかどうか。ただ明らかに経済状況が弱くなる名目金利を2%のままにすると株価は下落する。2016年とか、直近なら2019年だね。

 

2019年は確か米中関係が悪化して、報復関税が始まった時だー。確かに金利によって経済状況をメンテナンスするようなイメージなのかー。

 

そしてFRBが素晴らしかったのが、2020年3月のコロナ暴落の時にFF金利をゼロ水準にしたことによって、実質金利を大きく落としてる。もちろんバランスシート拡大も効果を発揮してる。今の株価上昇は彼らの早期な対策のおかげだと言えるんだよ。


株価と30年債金利との比較

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30年債金利との比較の方が分かりやすいという指摘があったので、追加です。

 


株価・金利・ジャンク債金利

 

赤は名目金利・青はジャンク債金利・緑はSP500

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https://fred.stlouisfed.org/series/BAMLH0A0HYM2

 青は後述する投資不適格債インデックスの利率の変動、赤は10年債の利率、緑がSP500の推移だよ。

 

2016年から2018年は10年債の利率が2%を超えても株価は緩やかに上昇していってるのかー。途中でちょっと凹んでるけど本来はこの形がいいんだろうなー。

 

そうだねー。そして2019年あたりから米中報復関税をトランプ政権が実施しだして、経済へのダメージを考慮してFRBはFF金利を引き下げていったんだよね。それで10年債の利率も下がっていってるんだよ。それによって株価は更に上昇したことになる。

  

 

FRBの状況

FRBの事も少し説明しておこうね。金融政策を決めるのがFRBで、FRBのパウエル議長の金融政策は非常に高く評価されているよ。バイデン政権が誕生した場合はFRBの人事も変更可能性があるけど、2022年2月まではパウエル議長は任期がある。

 

FRBの仕組み)大統領は7名で構成されるFRB理事会の人選を通じて、主に金利政策に影響を及ぼすことができる。現在7名の議員でトランプさん指名が5名、オバマ(民主党)さんが指名が1名。実はパウエルさんはオバマさん指名→トランプさん指名なんだよ。パウエルさんが凄くバランスに優れてる点であるとも思う。

jp.wsj.com

パウちゃん真面目で好印象だけど。。たまに真面目過ぎてマーケットに不安を与えちゃってパウエルショックみたいな事引き起こすところがたまに傷。。。笑

 

FRBの金融政策が政権で簡単に変わる事は無いんだけど、パウエル議長の任期が切れると後任をどうするかという事と、後は大型の財政支出で成長率と物価が押し上げられれば、FRBの目標を前倒しで達成する可能性が出てくる。 

 

パウエルさんが2022年2月で再指名されるか、もしくは今噂になっているオバマさんが指名していたブレイナードさんが議長になるかも注目だと思うよ。(民主党は現在の金融緩和には賛成してない以降の議員が多い)

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金利変動の仕組み

金利の仕組みは複雑だし簡単に断定はできないけど、すっごく簡単に説明するね。本来金利は米国だけの話じゃないし、そんな単純な物ではないと指摘もあるかもだけど、それは許して欲しい。僕も勉強中。

 

短期金利と長期金利

この資料が凄く分かりやすかったので紹介。FF金利は短期金利、名目金利の10年債利率は長期金利です。短期が上昇したから必ず長期が上昇するわけではなくて、短期金利に市場参加者の判断が加わると考えればいいよ。

 

短期金利(FF金利・政策金利)は0-0.25%でキープされてる。市場参加者の動向というと今回はコロナワクチン・経済政策などを織り込んだように、今回は長期的に金利が上昇すると考えたといえそうだよね。

f:id:stepping:20201115095041p:plain

https://www.miebank.co.jp/kojin/shikin/pdf/us_reit_riage_170419.pdf

 

金利上昇

金利が上昇する理由は色んな理由があるみたいだけど、2つピックしてみるね。

 

現在はFRBはバランスシートは拡大させ続けてるから今現在金利が上がってる理由とは関係ないです。今後上昇する要因になりうる理由として覚えておいてください。

 

◆金利上昇の理由◆

1つはFRBのバランスシート縮小:超過準備( 金融機関がFRBに預け入れ義務のある所要準備を超える余剰資金)が減少すると、金融機関によって超過準備にばらつきが生じて、余裕がある銀行は貸し渋り、余裕がない銀行は資金調達で金利が上昇しやすくなる。

 

2つ目は規制関連:「流動性カバレッジ比率」が導入されていて、これはリーマンショックの経験からだと思うけど、金融機関は高品質の流動資産を30日間の保有必要。そして超過準備がそれに該当していて、超過準備が減少したりすると、保有しておきたくなるから必然的に金利が上昇しやすくなる。

 

む。。。難しい。。。要はバランスシートを縮小したりすると金利が上がりやすくなるってことか?景気が良くて資金が沢山必要な時に、FRBがバランスシートを縮小すればするほど金利が上がりやすくなる?

 

うん!僕もそういう考えでいるよ。仕組み的に難しいけど、結局はFRBの匙加減が凄く大切って事。(もちろんインフレ率が上昇したら金利が上昇しやすくなるのはそこは忘れずに。)

 

金利を抑える手段

金利を抑える手段としては3つあるみたいだよ。3つともやたらと難しい言葉だけど僕が特に注目してるのは③だよ。

 

 

◆金利抑制手段◆

①臨時措置であるシステムレポの常設化(検討段階)

https://jp.reuters.com/article/idJPL4N29K3WQ

②金融規制を修正する(上記の流動性カバレッジ、だけどこれをやるとリスク資産が多くなり銀行の財務健全性が毀損するから多分やらない)

③超過準備を増やす。要はQE(国債の買い入れ)を実施する事。

→③は現在実施中。2020年3月15日からコロナショックを受けてスタート。

 

 

③なんだけど実はFRBは全力でQEを継続してるんだよ。株価が崩れないのは本当にFRB様様と言っていいよ。6月から2週間に1回800億ドルの国債買付を継続し続けている。

 

それ以外にもほぼ無制限にバランスシートを拡大し続けているよ。住宅ローン担保証券(MBS)の買い入れなどだね。(リーマンショックと同じデフォルトが起こる事を防ぐためだね。)3月第一週は4兆ドル少しだったのが、今は7兆ドルまでバランスシートを増やしてる。これはもちろん史上最高だよ。

www.nikkei.com

FRBのバランスシート、6.62兆ドルに拡大 過去最高更新 | Reuters

 


FRBの10年債買付スケジュールデータ

www.newyorkfed.org

 

本当にFRB(パウちゃん)頑張ってくれてるんだなー。。金融政策が米国を救ってるってよく言われるのは本当だと実感してくる。これが無かったらと思うとぞっとする。。でもこのQEの800億ドルが減り始めたら警戒しないとか。。。。

 

言葉の意味・参考資料

(言葉の意味)

QE:バランスシート拡大ー量的緩和(現在継続実施中)

QT:バランスシートの縮小-量的引き締め(2018年に実施)

イールドカーブコントロール:長期金利と短期金利の誘導目標を操作し、イールドカーブを適切な水準に維持すること。 「長短金利操作」とも呼ばれます。(日本が実施してる、FOMCでもたまに注目される。)

 

(参考資料)

https://www.smam-jp.com/documents/www/market/ichikawa/irepo191008.pdf

 

www.cmegroup.com

 

https://www.mizuho-ri.co.jp/publication/research/pdf/insight/mk180702.pdf

 

 

炭鉱のカナリア【HYG】

 

金利の話になったので、社債に関しても言及しておきたいと思う。ハイイールド債【HYG】という投資適格債以外を集めた債券ETFという物が存在する。実はこれは「炭鉱のカナリア」と言われていて、もし株価的に状況が悪くなれば一番最初に株価が下がると言われてるんだよ。

 

あ、株式市場的に最も不安定な銘柄から先に売られるというロジックを考えたらHYGは真っ先に売られるのか!

 

そういう事、だからHYGに何か変動があった場合は株式市場が崩れ出してるって思って警戒を強めたほうがいいね。S&P500とHYGの対比をしておくね。

77NcGem1 (1386×834)

 特徴としてはこちらでは分かりずらいかもだけど、HYGの方が先行して下落するという事。上昇する時は最も遅く上昇することになる。と覚えておけばいいと思う。

 

僕が見てる中ではHYGの株価が1%以上急激に下落した場合は注意が必要だと思う。株価の調整は大体それ位の数字で始まってるなとグラフをチェックしてて思った。

 

何を注意すればいい?

注意点

 

僕は今回色々複合的に見てみて、もちろん急激に金利が上昇することは一番まずいと思ってるけど。どこかで歪みが来る可能性が高いし、実はすでに金利を3月の時点で急激に低下させてるから、今後その歪みの代償が来ても全然おかしくないと思ってる。

 

要はまた調整が来ても全くおかしくないって事。それとインフレ率はチェックしておきたい。インフレ率が期間平均2%から利上げを開始すると言われてる。

 

あ、確かゴールドマンサックス予想では2025年までかかるとかどっかで読んだことあるかも。でも今回の数字を見ているともっと早まりそう。。。。。

 

そうだねー。早まる可能性が高いかもしれない。(WSJでは2023年と予想している。)ただもしまた大きな調整がきたりしたらその時はスケジュールが変わってくる可能性もあるけどね。。

 


金利の変動セクターローテーション

 

金利変動によるセクターローテーションは下記イラストが参考にはなると思う。ただ今はそれも関係してるけど、割安株が上昇する局面でもあるから、単純に考えるのも難しい。

 

それに政策も関わってきちゃう。例えばエネルギー株が今最も上昇可能性が高い事になるけど、バイデン大統領になったらエネルギーは見方がかわるだろうし。公益株の電力関係なども金利が上昇すると利用料金に金利分を上乗せ可能になるしね。

画像

 

なるほど。。。要はローテーションを意識しながら状況に応じて、また割高株は不利になると考えていけばいいのか。。これは戦略が難しい。

 

 

今回伝えたい1番大事な事

 

 さて今回は米国株と金利に関して出来るだけかみ砕いて説明してきたよ。

 

まだ自信ないけど、大枠の仕組みは分かった気がする!それでもみあげさん今後どうやって金利を予想して株価はどうなるかとかわかるんですか?

 

そういう質問になるよね。正直わかりません。データや報道などから情報集める事はできるけど、情報集めて理解はきっとできる。でもそれで株価予測はやっても意味が無いと思ってるよ。

 

え?どういう事?

 

1つだけ言うとしたら、急激に金利が上昇したらそれによる株価調整が引き起こされる可能性が高くなると言えると思うよ。ただし。。。

 

僕は株式投資を長期で継続していく中で、分からないのに周りが騒いでるからなんかやばいのかも、どうしよう怖いと言ってポジションを全て解消してしまう事。もしくは周りが盛り上がって爆上げやー!とか言ってるのにわけもわからずフルポジションで飛び込んでしまう事。

 

そんな行動が最も危ないしやってはいけない事だと思ってる。まず情報を入手したら今回説明したような資料でチェックしてみる事。とにかく1次情報を入手して、情報の意味を理解して投資した方がいいと思ってる。特に個別株の人はね。もしそれが億劫だというなら本当にインデックス投資でコツコツ積み立てるのが一番いいよ。

 

なるほど、、自分で情報を理解する癖をつけなきゃ結局は誰かに頼って投資してる事になるんだもんなー。投資は自己判断で自分との戦い。資金管理も含めてそういった事を伝えたかったのか。 

 

まとめ

 「米国株と金利の関係性・仕組みを簡単解説!理解すれば怖くない!」をまとめていきますね!

 

今回は米国株と金利の関係性、金利の仕組みをできるだけ初心者の人でもわかるように解説してきたよ。もちろん僕も経済評論家ではなくあくまで独学で勉強してるから間違ってる部分もあるかもだけどね。

 

ただ、自分でこうやって勉強してみると、仕組みも理解できたし今までの経緯もおさらいしたことによって随分と納得できたよ。ただ金利の急上昇だけは本当に怖いけどね。

ポイント! 

・金利上昇だけではなく、インフレ率・ジャンク債利率も複合的にみる

・金利上昇はセクターローテーションを促す

・戦略無い投資ではなく、戦略を持つ。個別株投資は企業価値も重要

・FRBの今後の動向も注目

・理解して自分で怖さを無くすのは大事、不安ならインデックス

・急激な金利上昇は大きな株価調整のリスクをはらむ

 

ポイントはすっごく大切!でもモアも凄く納得がいきました。元々将来の成長を信じる企業にガチホする戦略がモアなので、成長性に衰えがないなら多少の調整があってもこのままの戦略でいきます!もちろんインデックスも継続してるし!皆がんばろう!

 

「もみ・モアシリーズはブログカテゴリーで”米国株シナリオ”にまとめていきます」

 

*投資判断はあくまで自己責任で

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