米国株は急降下！ダウ-1.92% ナス-3.02% SP500-2.37% ラッセル-3.04% 自分-6.1%となっています。今日の下げは本当に嫌な下げです。それは特に理由がないからです。
確かに今日はFEDの議会証言があり、FED関係者・パウエル議長などは「やるべきことはやった、財政支援がないと経済回復は厳しい」と発言して失望を誘ってはいます。
また英国のロックダウン懸念、大統領選挙の先行き不透明など上げられるのですが、ほぼ全面安になってしまっていて、更に出来高もそれほど大きくはない。
特に大口投資家が先行きの不透明さを嫌って、そして月末リバランスによって資金を現金に逃がしてると考える位しかなさそうです。
米国株投資家もみあげの「米国株が急降下！先行き暗雲に株式から資金が逃げたか！？」をお楽しみください！
＊投資判断はあくまで自己責任で
各指数関係の動き
各指数
・CRB指数が+0.15％(147.52→147.74)
・大豆油指数が▲2.47％(33.64→32.77)
・原油価格39.65→39.55ドル/バレル
・ゴールド1901→1860(▲2.16%)
・10年債0.671→0.676(+0.73%)+0.5bp
・VIX指数▲3.31% （26.86）→+6.4% （28.58）
VIX指数がまた上昇しました。また30近くまで一時いってます。出来高が少ない中ですが売り圧力が非常に高く。またそれによってマーケット全体の不信感が拭えてない状況です。
ゴールドはマネーロンダリングのリークの件から、金を現金化させているといった考察もあります。原油価格などは崩れていないですが、10年債に資金が逃げてるわけでもなく、ここから推察すると現金に資金が逃げてる気がします。
ドル高・円高→ユーロに対してなっているので、こちらも株式から資金が逃げてるのが理由と考える事もできそうです。（ユーロは英国のロックダウン懸念ですね。）
SPY出来高
S&P500で最も出来高が多い【SPY】を確認してみます。SPYがVOOの出来高の約20倍なのでマーケット動向をチェックするには非常に役立ちます。
4日前の出来高
10日平均 93,862,260 vs 1日89,892,116
3日前の出来高
10日平均 96,060,591 vs 1日100,977,645
2日前の出来高
10日平均 91,847,272 vs 1日91,952,684
1日前の出来高
10日平均 87,876,727 vs 1日63,054,482
本日の出来高
10日平均 82,791,405 vs 1日90,973,361
SPYの出来高は昨日の1.5倍です。引け間際までは同じ位だったのですが、引け間際に急激に売られてる状況です。大口は株式から資金を逃がしてるのが分かります。
QQQ出来高
QQQは機関投資家よりも個人の動向をチェックするためにも使っています。後はハイテクの動向ですね。VOOも個人の動向チェックだと考えてください。
4日前の出来高
10日平均 71,357,277 vs 1日81,525,194（VOO2,836,415）
3日前の出来高
10日平均 74,430,684 vs 1日82,820,598（VOO3,407,345）
2日前の出来高
10日平均 72,047,468 vs 1日54,741,419（VOO4,511,305）
1日前の出来高
10日平均 65,368,427 vs 1日40,544,017（VOO2,734,389）
本日の出来高
10日平均 59,524,451 vs 1日47,636,185 （VOO2,732,725）
QQQは昨日より出来高は増えました。ただそこまで大きな上昇ではないです。またVOOは昨日と同じ位。個人ももちろん投げ売ったと思うのですが、どちらかというと大口の方が株式を売却したと考える事ができそうです。
マーケット状況
上昇セクター
今日はなんとかヘルスケアが我慢しましたが、ほぼ全面安です。NKEが好決算で唯一気を吐いています。本日+8.76％です。
下落セクター
全面安です。GAFAMも酷い下落ですが、ハイテクグロースも、バイオも、テスラはバッテリーディの失望からか10％も下落しています。まだましなのが生活必需品関係といえるかもしれません。
AAPL： 10日平均 186,377,901 vs 1日148,894,102（本日▲4.19%）
→10日平均よりは出来高が低いです。相変わらず売り圧力が強い。
TSLA： 10日平均 83,022,301 vs 1日92,442,837（本日▲10.34%）
→バッテリーディ後の失望売りとも見えます。ただカリフォルニア州の知事が2035年までに州内でのガソリン車の販売を禁止する命令を発表して、テスラへの追い風もありそうです。それでも投げ売られた状況です。
AMZN：10日平均 5,710,409 vs 1日5,600,507（本日▲4.20%）
→こちらは下落した分だけ、しっかり出来高が高いです。
コロナ状況（ネガティブ）
米国コロナ死者数推移
死者数に関して下記サイトを参照にしながらチェックしていきます。
このデータはイギリス時間の朝11時に米国の前日データを集計しています。
9月9日471人増 vs 本日926人増です。本日は死者数が倍増しています。1日の誤差かもしれないですが、状況としては良くありません。ワクチンの完成も大統領選挙に間に合わない可能性が高く、この状況も株式から資金が逃げてる状況を作り出してる可能性があります。
9月1日183,598人（前日対比529人増）
9月2日184,689人（前日対比1091人増）
9月3日185,744人（前日対比1055人増）
9月4日186,797人（前日対比1053人増）
9月5日187,765人（前日対比968人増）
9月6日188,538人（前日対比773人増）
9月7日188,941人（前日対比403人増）
9月8日189,208人（前日対比267人増）
9月9日189,679人（前日対比471人増）
9月10日190,815人（前日対比1136人増）
9月11日191,789人（前日対比974人増）
9月12日193,016人（前日対比1227人増）
9月13日193,701人（前日対比685人増）
9月14日194,079人（前日対比378人増）
9月15日194,530人（前日対比451人増）
9月16日195,937人（前日対比1407人増）
9月17日196,802人（前日対比865人増）
9月18日197,633人（前日対比831人増）
9月19日198,589人（前日対比956人増）
9月20日199,258人（前日対比669人増）
9月21日199,509人（前日対比251人増）
9月22日199,881人（前日対比372人増）
9月23日200,807人（前日対比926人増）
https://ourworldindata.org/coronavirus/country/united-states?country=~USA
まとめ
では「米国株が急降下！先行き暗雲に株式から資金が逃げたか！？」をまとめていきますね！
単に月末リバランスとも見れるのですが、それにしては10年債が買われていないです。債券の流動性にも不安が出てきてるという兆候なのでしょうか。（FEDの緩和への不安）
今日株式から逃げた資金がどのように動くかを注視していきたいと思います。昨日GAFAM上昇・出来高減少で兆しが出たかのように見えたのですが、また本日でハイボラティリティが戻り先行きの暗雲にマーケットセンチメンタルが冷えてしまったようにも感じます。
まだまだ慎重に投資しなければいけない時間が続きそうです。
では皆さんの米国株投資による長期の資産形成を祈って！
＊投資判断はあくまで自己責任で
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