先週も投資家にとっては我慢の時だったと思います。GAFAMが先導してマーケット全体が不調に陥っていました。唯一気を吐いたのがラッセルという所がまた不透明感を増していると思います。
アップル・アマゾン・マイクロソフトなどは50日移動平均線を下回り、それと連動してナスダックとSP500も50日移動平均線を下回ってしまっています。200日移動平均線を目指すとすると、ここから5%から10%の下落も覚悟しなくてはいけないです。
その中で今週はどのイベントに注目したらいいか、注目ポイントと超重要ニュースの「最高裁判事」交代が報道されています。ますます不透明感が増してきています。
では米国株投資家もみあげの「【米国株の展望】テスラとGAFAM復活が鍵!超重要ニュースも!」をお楽しみください!
*投資判断はあくまで自己責任で
先週の各指数
先週の指数
各種指数の変動
・ダウ:27,665.64 →27,657.42(▲0.03%)
・ナスダック:10,853.55→10,793.28 (▲0.56%)
・SP500:3,340.97→3,319.47 (▲0.64%)
・ラッセル2000:1,497.27→1,536.78 (+2.64%)
今週の騰落率を確認してみると、実は最も下落率が高いのがSP500だという事になります。これはGAFAMに間違いなく引っ張られてしまっています。そしてそれ以外の銘柄においても調子は悪かったと言えるかもしれません。
最も調子が良かったのが中小企業の調子を示すラッセルですね。これは意外です。というのが追加経済政策も何も決まっていない状況で、この指数が上昇する根拠が乏しいからです。
1週間の騰落率を見るとGAFAMはもちろん不調でしたが、それ以外の要素が働いてて株価は調整されたとみる事もできそうですよね。
米国市場状況(9月第3週)(重要)
9月第3週ヒートマップ
1週間の状況を見てみると、GAFAMがとにかく売られまくったのが非常によくわかります。そして他のセクターは上昇傾向。ただそれでもSP500などは上昇してないんです。これが今のマーケットがGAFAM次第になってる事の証明になってると思います。
セクターで見ていくと、ヘルスケア・資本財辺りが順調です。ここには出てないですが、EV関係(テスラ・WKHS・PLUGなど)、ESG関係も好調でした。
9月第2週ヒートマップ
大統領選挙への織り込み
もし月曜日から特にGAFAMが落ち着きだしたら、次は大統領選挙への織り込みが本格的に始まると思います。既に織り込み始めてる節があるので、もう一度大統領選挙の影響を確認しておきましょう。
トランプ大統領の場合
株高はまだ続く可能性が高い→但し、米中関係に左右されるセクターなどは不調に陥る可能性があり。
バイデン候補の場合
ハイテク大型(GAFAM)などは法人税の増加でリスクが膨らむ。不動産分野も増税予定。ESG・EV関連は好調になる可能性が高い。
ヘルスケアに関しては今まで割安で据え置かれてる事と、目先がヘルスケアの薬価引き下げにいきずらいという点もあり、株価下落の圧力を回避する可能性も考慮か?
下記記事で大統領選挙の政策の違いを纏めてるので一度目を通してみてくださいね。
コロナ状況(ポジティブ)
米国コロナ死者数推移
死者数に関して下記サイトを参照にしながらチェックしていきます。
このデータはイギリス時間の朝11時に米国の前日データを集計しています。
土曜日:9月5日968人増 vs 9月19日956人増です。
日曜日:9月6日773人増 vs 9月20日669人増です。
土日のデータを見ると死者数は小康状態ながらも減少傾向は続いてるのがわかるので、安心です。
8月30日182,779人(前日対比1006人増)
8月31日183,069人(前日対比290人増)
9月1日183,598人(前日対比529人増)
9月2日184,689人(前日対比1091人増)
9月3日185,744人(前日対比1055人増)
9月4日186,797人(前日対比1053人増)
9月5日187,765人(前日対比968人増)
9月6日188,538人(前日対比773人増)
9月7日188,941人(前日対比403人増)
9月8日189,208人(前日対比267人増)
9月9日189,679人(前日対比471人増)
9月10日190,815人(前日対比1136人増)
9月11日191,789人(前日対比974人増)
9月12日193,016人(前日対比1227人増)
9月13日193,701人(前日対比685人増)
9月14日194,079人(前日対比378人増)
9月15日194,530人(前日対比451人増)
9月16日195,937人(前日対比1407人増)
9月17日196,802人(前日対比865人増)
9月18日197,633人(前日対比831人増)
9月19日198,589人(前日対比956人増)
9月20日199,258人(前日対比669人増)
https://ourworldindata.org/coronavirus/country/united-states?country=~USA
最注目事項
1点絶対に注視しなければならない事象が発生しています。これが米国における「最高裁判事」の件です。9月18日にキンズバーグ判事が亡くなっています。
これは最高裁の保守派(共和党)・リベラル派(民主党)のバランスを変える可能性があります。トランプ大統領は早期に保守派の判事を送り込む意向を示しています。
もし保守派の判事が送り込まれると、妊娠中絶とオバマケアが覆される可能性があり、これがもし実施されると反共和党への団結心が高まり、トランプ大統領の選挙状況が大きく変動する可能性があるからです。
まだ決定事項ではないですが、米国株投資家にとって最重要ニュースといってもいい内容になっています。
9月チェックポイント
テスラ・バッテリーディ
9月22日にテスラ・バッテリーディがやってきます。
本来テスラホルダーにとっての注目イベントだったのですが、今のGAFAMの不調っぷりを考慮するとこの日にテスラが失望されてしまうと、株式市場全体に対してのネガティブな波及効果を懸念しなければいけない状況になってしまった気がしてます。
ムニューチン・パウエル議長議会証言
こちらも非常に重要なポイントになりそうです。CARES法はいわゆる追加経済政策のコアとなる法律です。こちらに関しての見解いかんでは、マーケットが揺れる可能性があります。
パウエルFRB議長とムニューシン米財務長官がCARES法(新型コロナウイルス支援・救済・経済安全保障法)について、23日と24日に議会証言を行う。日本時間23日23時に下院金融サービス委員会で、24日23時に上院銀行委員会で証言する。
— 羊飼いFX★🐰時々FX (@hitsuzikai) 2020年9月19日
>>ニュース・コラム - Y!ファイナンス https://t.co/cfR4T0A0T2
テレビ討論
9月29日にトランプ大統領とバイデン候補のテレビ討論が待ち構えています。メジャーSQが終わった後も、今度は大統領選挙の状況がマーケットに与える影響は非常に大きいので注目です。
株価に関しても影響を与えだしてる状況も見えるので、この討論による影響はウォッチしておきたいところです!
まとめ
では「【米国株の展望】テスラとGAFAM復活が鍵!超重要ニュースも!」をまとめていきますね!
今のマーケットが不調に陥ってるために、今週のニュースも更に重要度が増してしまいました。更に大統領選挙も別記事でまとめたいのですが、トランプ大統領が今度は苦戦し出しています。
今回お伝えした「最高裁判事」の保守派送り込みが決定したりすると、その状況が更に激変する可能性もあります。
中・長期で株価上昇のシナリオは変わらないですが、短期的には本当に読めない状況だと思います。慎重に投資を継続していきたいですね。
先週のコメントです。備忘録
今最もマーケットを動かしてるのはとにかく大口投資家のプットポジションだと思います。とにかく大口投資家は何かを待ってるかの如く株価上昇を嫌っています。単純にプットオプションを大量に残してる可能性もあります。
よってもし今週が上昇したとしても、油断してはいけないと思います。次の週はSQが待っています。オプション取引の清算週です。一気に清算して再度下落の可能性もありえます。
今週はアップルの9月15日の新製品の発表イベントと17日のFOMCに注意しながら、静かに状況を見守っていきたいですね。
では今週もがんばりましょう!皆さんの米国株による長期的な投資継続を心から応援しています。
では皆さんの米国株投資による長期の資産形成を祈って!
*投資判断はあくまで自己責任で
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