1929年の世界恐慌の再来だと騒がれだしています。またリーマンショックどころの騒ぎじゃないとも言われています。ここまでコロナパンデミックが拡大して、更に不吉な数字がどんどん飛び出してくれば致し方ないかと思います。
今回は自分自身が想定してるワーストシナリオとベターシナリオに関してお話ししたいと思っています。ずばりワーストシナリオは世界恐慌レベル、ベターシナリオで株価暴落です。
株価はもう暴落してるでしょ?という指摘があるかもですが、この先まだ下落幅が残っていると思いますので、それを暴落と考えます。
株価の底入れは正直わかりませんが、今回紹介する項目がどれだけクリアできるかでワーストになるかベターになるかが変わってくると考えています。
・2つの絶対条件、コロナと経済対策
・ワーストが社債問題からの世界恐慌
・ベターシナリオでも全部は救えない
では米国株投資家もみあげの「世界恐慌(ワースト)と株価暴落(ベター)シナリオで投資を考えてみる!」をお楽しみください!
*投資判断はあくまで自己責任で
絶対条件
まずは絶対条件として、2つあるので紹介しておきます。
絶対条件
1.コロナパンデミックが米国でストップがかかるか。ここから7週間の期間の増加数は絶対に注目です。コロナが一時的とはいえ、その期間によって経済に対するダメージ度合いが変わってきます。
2.米国で検討されている2兆ドルの経済対策が可決されるかどうか。そしていかに迅速に実施されるかどうかが絶対条件です。
上記2つの絶対条件が当てはまらないと即ワーストシナリオ入りしてしまうと思います。1は米国は封じ込めに動いてるのすが、ヨーロッパはドイツ首相のメルケル氏が自宅で隔離されてる事態まで起こっています。
2兆ドル経済対策内容
2は内容を再度おさらいしておきます。
返済期限付きローン含めて2兆ドル(支出法案自体は総額1.3兆~1.4兆ドル)
審議中)
・連邦政府が中小企業の給与支払いを肩代わりする支援策→家計や企業の資金ショートを防ぐ「ヘリコプターマネー」
・大人で最大1200ドル、子供は500ドルとした現金給付策「ベーシックインカム」
・税を1~2年猶予する方向、家計と企業の納税猶予は、総額で1兆ドル規模
・連邦政府は納税申告期限を現在の4月15日から延長すると発表
→90日間の納税期限延長
・給与税減税を含む数十億ドル規模の一般的対策
・社会保障財源である給与税を、20年中は免除。減税規模は8千億ドル
・航空業界向けの約500億ドル
・シェール事業支援の為、原油の政府買い入れ
可決済み)
・3月6日、ワクチン開発などに充てる83億ドルの緊急補正予算を成立(可決済み)
・16日には下院で新型コロナの検査無償化などを盛り込んだ100億ドル規模の「経済対策第2弾」(可決済み)
ワーストシナリオ
コロナパンデミック
コロナウィルスは現在加速度的に拡大しています。これは検査が進んだからとも、そもそも拡大してるとも取れます。現在外出禁止令が発動されたのが、CA州、NY、IL州(シカゴ)と米国3大都市です。
但し毎日5000人近く感染者が増加してるスピードが続けば、他の州でも外出禁止令が拡大されることが想定できます。この増加スピードがヨーロッパを超過したら最悪の状況です。
米国🇺🇸3/21付
— 🇺🇸Caster.T2@private investor (@Caster_T2) 2020年3月21日
感染者24,116人(+5,361人)
死亡者288人(+51人)
毎日増減を発信し、ゼロになるまでカウントダウンします‼️
ピークアウトから始まる大爆上げ復活劇をお楽しみに‼️投入はそこから‼️
United States Coronavirus: 18,756 Cases and 235 Deaths - Worldometer https://t.co/snD0emVQxd https://t.co/OjF5U8TpGQ
Operations Dashboard for ArcGIS
失業者ワースト
セントルイス連邦準備銀行のジェームス・ブラード大統領は、コロナウイルスと戦うための閉鎖により、米国の失業率が第2四半期に30%に達する可能性があり、国内総生産が前例のない50%低下すると予測。
失業率がリーマンショック時代は8.8%、ゴールドマンはこれらを上回る、急激な景気後退に陥る恐れを指摘している。失業率も9%まで悪化と予想している。
ゴールドマン・サックスが悲惨な第2四半期を予測、米国失業者数は200万人突破 | TechCrunch Japan
米国の失業者数の予測ではリーマンショックを軽々オーバーしそうです。30%の人が職を失って街中で路頭に迷ったらどうなるか想像できますでしょうか。おそらく暴動レベルではすみません。デモでもなく、国として崩壊レベルになります。
株価のワーストシナリオ
世界恐慌と今回のチャートが非常に似てるという話があります。世界恐慌の事をリアルに話せる人はないのですが、チャートを見ると酷似してる。
また今回の経済ショックを考えてみても、リーマンショックで米国の経済対策費が75兆円で今回は220兆円近くの3倍になってるので、それを想定しても仕方ないですね。
ワーストシナリオは一番のリスクとささやかれていた社債問題から発生する可能性が極めて高いと思います。
ニューヨークダウ(1929-1934年)……89.2%
確かにここまではそっくりです。ワーストシナリオはこれで考える人が多いんじゃないでしょうか。ここまでなってしまうと、いよいよ株価とかいうレベルじゃないです。米国が経済になると間違いなく世界恐慌になります。
そして日本人も多くの人が失業してしまう事になります。株価的には現状より50%の下落。その本業リスクまで考えるとワーストシナリオとして今直ぐ現金化するのは、決して間違った事ではないと思います。それくらいのリスクは顕在してると考えていいと思います。
ベターシナリオ
絶対条件のベターシナリオ
コロナ拡大:なんとか現状の3州の外出禁止令だけで、拡大スピードが落ちていく。また特効薬などの開発が行われる。特効薬が早期に定常化するのは厳しいと思います。あくまで拡大スピードが衰えるという内容、期間的には2週間が目途でしょうか。
トランプ大統領はまずは先々週時点で残り8週間が最も注意しなくてはいけない期間だという発言もありました。
2兆ドルの景気対策が即時実施される。
これが来週の早い段階で可決されればされる程ベターなシナリオになると思います。但しこれが来週中に可決されない場合は、どんどんワーストシナリオ入りしていくと想定します。
経済問題のベターシナリオ
①原油価格が下げ止まる。
原油価格の下げ止まりは必須です。これによって米国の重要産業シェール事業が危機に陥っています。【OXY】の減配はただのきっかけにすぎず、原油価格が40-50$/バレルにならないと、原油価格の低迷による景気後退は減速できないと考えています。
トランプ大統領が、サウジとロシアを含めてどこまで交渉を進めれるかにかかっています。また米国政権の原油買付量ですね。
②企業が自社株買いをストップ、財務的に厳しい企業は減配・無配にする。
これをベターに入れたことに違和感を感じる人がいるかもしれないですが、自分は寧ろこれは好感を抱きます。直近だとAT&Tが自社株買いをしないことを発表しています。この機会に財務の健全性を見直して立て直しを図ることは寧ろベターです。
③信用収縮や流動性の枯渇が止まる。
要するにリーマンショックのように金融機関が連鎖的に破綻するような事態にならないかどうかです。これはFRBが定期レポを行って資金投入を続けています。どこまで金融機関がダメージを負ってるかがキーになります。
④CLO債・社債が救われる。
3月15日にバランスシートの拡大としてFRBは 米国債5000億ドルと公定債2000億ドルの緊急買い入れを行っています。
現在社債関係に関してはFRBは直接買い入れを行えないことになっていますが、こちらの救出が実施されればCLO債・社債が救われます。もしくは上記の自社株買いや減配を企業が決定する事です。
ムニューシン長官が社債の直接買い付けまで言及しだしてるので、全部をすくのではなく何を救うというシナリオを想定しています。
⑤失業者数が減少する
自社株買いストップ、減配が行えば企業の体力は回復していきます。それによって雇用のワーストシナリオが実現しなくなります。このポイントも大切です。
米国だけでも最悪のシナリオとして年間500万から800万の失業者が発生するといわれているのですから、これをどこまで減らせるかに注目するべきです。
⑥ローン・自己破産が救われる。
現在米国人の住居所有者の40%以上が緊急時においては4万円ちょっとしか現金が用意できないことがわかっています。現金支給が現実的な金額で行われれば、これは救われる可能性があります。
"Fed data shows that 40% of US households would not be able to come up with $400 for an emergency expense, and data from 2019 shows that 53% of US households don’t have any emergency savings:" Deutsche Bank's Torsten Slok pic.twitter.com/cjfiLw5Xw8
— Lisa Abramowicz (@lisaabramowicz1) 2020年3月21日
ベターシナリオまとめ
お気づきだと思うのですが、ベターシナリオは景気刺激策が実施されるのは必須で、株価が簡単に上昇する事はないと想定できます。おそらく全部を救うのは無理だと思います。コロナはどこかでストップするのは間違いないと思うのですが、ストップしてもその後再拡大の可能性もあります。
要するにベターだとしても株価はまだ下がるんです。だから株価暴落をベターシナリオで考えています。ベターシナリオだとしても10%から20%の下落は覚悟でしょうか。
またそれ以外の①~⑥に関しても、何かしらは発生するとは思います。特に②は早急に各企業がコールしてもいい状況になっていると思います。それほどのダメージを及ぼしてると考えられるので、銘柄によっては②のコールはベターだと考えるべきかと。
まとめ
では「世界恐慌(ワースト)と株価暴落(ベター)シナリオで投資を考えてみる!」をまとめていきますね!
今回はワーストシナリオとベターシナリオで投資をどうするか考えてみました。おそらくベターシナリオといってもマシな程度になる可能性が高いとは思います。
どうしてこの考え方をするというと、これから起こる事象や経済対策をチェックして、その想定がどこまで当てはまるか個々で判断していくしかないからです。
今回はリーマンショックとは全然違ったパターンです。リーマンショックはあくまで金融ショックでした。今回はパンデミックからの実体経済被害から引き起こされる金融ショックです。
ただ前回の教訓を活かして、金融ショックに対してなんとか各国がブレーキをかけようとしてることを忘れない方がいいです。
まだまだ先が見えない状況になっていますが、皆さんが自分で考え、自分で判断できるきっかけを継続して発信していきたいと思います。
では皆さんの米国株投資によるお金持ちになる資産運用を祈って!
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