今回は現在世界中で最も注目されているといえる経済指標のインフレ指標を纏めていきたいと思います。米国株に関しても改めてFRB議長のパウエル議長がインフレ指標で何を重視しているか明言しています。
ここからFRBはFOMCで政策金利をどう変化させるか、インフレピークアウトを祈りながら見守っていくはずです。景気後退も織り込み始めて、そのインフレがどうなるかは投資家にとってトレンド変化を考える際に最も重要な指標の1つだと思います。
絶対にチェックしたいインフレ指標をそれでは纏めていきます!
米国株投資家もみあげ「インフレ動向を追え!米国株の最重要インフレ指数まとめ」をお楽しみください!
*投資判断はあくまで自己責任で
FRB・FOMCの政策金利
今回ブルームバーグの記事において改めてパウエル議長がインフレ指標で何を重要視しているかが見えてきました。いってみれば今後政策金利をFRBがどのように変化させていくかのベースです。
ロシアによるウクライナ侵攻などを背景とした食料品やエネルギーの価格高騰について、家計のインフレ期待に浸透する可能性があると指摘した。インフレ期待の不安定化は当局にとって警戒すべき状況であり、金融政策決定でこの2つの項目の物価動向の重要度が増しつつあることを意味する。→要はコアよりも総合指数の方を重要していると解釈できる。
最重要インフレ指数
最重要インフレ指数
では重要視する3指標を紹介していきます。
CPI : 消費者物価指数「Consumer Price Index」
PCE:個人消費支出「Personal Consumption Expenditure」
CIE:共通インフレ期待指数「Index of Common Inflation Expectations」
下記がサマリーになります。
共通インフレ期待指数以外で期待インフレ率が存在します。これは後述しますが、仕組みとしては、向こう1年先ともっと中期(ミシガン大は5-10年先、ニューヨーク連銀は3年先)のインフレ期待の数値をまとめています
参考サイト
各指標のチャート
CPI
https://www.bls.gov/news.release/pdf/cpi.pdf
PCE
https://fx.minkabu.jp/indicators/US-PCE
CIE
その他重要インフレ指数
ここからは他で見ておきたいインフレ指数をご紹介します。特に期待インフレ率がメインです。ミシガンとニューヨークはCIEの計算に用いられてると思いますので、発表日にチェックしておくと、今後の動向を把握するのにも役立つと思います。
BEI:ブレークイーブンインフレ率
一般的によくチェックされる期待インフレ率です但し、原油価格の上下などで上下が激しい。
早速下記を見てみると原油価格の下落によって、急激に数字が下がってるのがわかると思います。
ミシガン大学期待インフレ率
月2回発表される期待インフレ率の数字です。こちらは1年先と5-10年先のデータが存在ます。前半で速報値・後半で確報値が発表されます。(ミシガン大学消費者信頼感指数の中でデータが出ます。)次回は6月24日
ミシガン大学は1年先は5.4%、5-10年先は3.3%です。但し長期でブレやすいので注意。
1年先期待インフレ率チャート
https://data.sca.isr.umich.edu/fetchdoc.php?docid=68030
まず大半の消費者調査では、向こう1年先ともっと中期(ミシガン大は5-10年先、ニューヨーク連銀は3年先)のインフレ期待の数値をまとめており、ミシガン大、ニューヨーク連銀のいずれの場合も最新調査で1年先(それぞれ5.4%、6.6%)が中期(同3.3%、3.9%)よりも高いことが挙げられる
ニューヨーク連銀期待インフレ率(俗称はちょっと不明)
月の中旬前に発表される指標です。こちらは1年先と3年先のデータが存在します。次回は7月11日発表。
1年先期待インフレ率チャート
デイリーインフレ率
CLEVELAND連銀がデイリーでインフレ率を発表しています。下記サイトでチェックできます。あくまでデイリーなので参考ですが、変動を意識するのにチェックするのはいいかもしれません。
またClevelandは期待インフレ率も発表してます。こちらも数字を見ていると、結構CIEに近くて分かりやすい気がします。
まとめ
では「インフレ動向を追え!米国株の最重要インフレ指数まとめ」をまとめていきますね!
インフレに関しては今世界中で最重要課題だと思います。そして今回調べてみて感じたのが物凄い量のインフレ判断材料があるという事です。全てを網羅しようとしても到底難しいと思うので、今回のまとめで少しでも要点をチェックできるようになればと思っています。
またこちらの経済指標のスケジュールも活用をオススメします。今ECBなども影響度が大きく世界中の動きをいかに把握できるかは本当に重要な投資要素だと感じています。
英語版と日本語版、英語版の方がFRBの誰が発言するなど詳細がわかる。
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