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ファンダメンタルズ分析・クリーンエネルギー・EV

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最近米国株投資において更に専門的かつ実践的に勉強する機会があって、1つ1つ今までの考え方をアップデートしている最中です。

 

そんな中でファンダメンタルズ分析に関して非常に重要な部分を指摘されたので、クリエネ・EVの不調に紐づけて説明していきたいと思います。ファンダメンタルズ分析を行う事がどれほど難しいか。財務の数字だけでは読み解けない分析力を磨くきっかけになるかもしれません。

 

米国株投資家もみあげの「ファンダメンタルズ分析・クリーンエネルギー・EV」をお楽しみください!

 

*投資判断はあくまで自己責任で 

ファンダメンタルズ分析

 

最近ファンダメンタルズの意味を考えることが凄く良くあります。ファンダメンタルズ分析というのが個別株分析で一般的だからだと思います。

 

さてファンダメンタルズですが、下記内容になります。

「国や企業などの経済状態などを表す指標のことで、「経済の基礎的条件」と訳されます。 国や地域の場合、経済成長率、物価上昇率、財政収支などがこれに当たり、企業の場合は、売上高や利益といった業績や資産、負債などの財務状況が挙げられます。」

 

一般的に分析は企業の場合だけを見ることがほとんどだと思います。ただ株式投資における企業というのは当然の事ながら国や地域の影響を大きく受けるのは想像に難くないですよね。

 

僕はなんとなーくしか考えていなかったんですけど、ファンダメンタルズ分析を本当の意味で分析しきる為にはこの国や地域が非常に大切じゃないかと。

 

なんていうか、企業の場合の財務状況分析を終えた後に、国や地域などのリスクや規制を織り込む事が弱わかったなと思う局面が最近頻繁に発生しています。それが後述するクリーンエネルギー・EVです。(それがあるので本気でファンダメンタルズ分析をするなら、IR発表時のインタビューなども聞いて、何をCEOが考えてるかなども本当は調べなくてはいけないんだと痛感しています。)

 

クリエネ・EVの不調理由

 

クリエネとEVに関しては直近非常にパフォーマンスが優れない状況が続いています。これは1月中旬から継続してると思います。

 

調べてみるとICLN・QCLN・TSLA・NIOの全てがS&P500に劣後していますね。これは予想外だった人が多いんじゃないでしょうか。

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ここからはあくまで私見なのですが、ファンダメンタル分析の1つとして織り込みがされてなかった事象がいくつか発生してると考えることができると思います。


①世界的な半導体不足

 

世界的な半導体不足は1月はずっと問題になっていました。半導体は基本的に携帯電話などの一般消費財系に優先的に回されてるという記事も読んでいます。自動車関係や太陽光発電用への供給はそれでどうしても遅れがちです。1月中旬からフォードの件が報道されていましたね。

www.cnn.co.jp

 

そして半導体価格が上昇しているのはご存じの通りです。これは大きなコスト増につながりますよね。供給不足でコスト増になればEVや太陽光などは当然利益押し下げ圧力が入ります。


②寒波の影響

 

寒波の影響は2月は元々米国は輸送網が遅延することは一般的でした。ただ南部まで麻痺することは予想外だったと思います。そして寒波の影響に対して、米国政権は具体的な施策も実施できず。テキサスなどは電力供給、水不足など申告になっています。

 

電力供給は調べていくとテキサス州の電力の約80%は天然ガス、原子力、石炭から供給されているために、それらのインフラ問題なのですが共和党のアボット州知事は風力・太陽光を批難しています。

更にEVは寒さに弱いというイメージを強める事にもなってしまったと思います。

finance.yahoo.com

恐らくこの部分は織り込まれていなかったですね。そんな部分もファンダメンタルズ的に考えれば株価が下落するのは当然だと思います。

 


③バイデン政権の麻痺

 

グリーンディール政策どこいった?って思いませんか?そもそもクリエネとEVってそれありきで上昇していたと思うんです。州の補助金も見込める。世界中がその方向に向いていくという期待値。しかし現実は米国のバイデン政権かはら今の所なにもでてきてないですよね。要は政権は完全に動きがとれない・麻痺してる状況だと思います。

 

やっと1つポジティブな織り込みが実施されて金曜日はクリエネは上昇しましたよね。パリ協定復帰です。ただこのパリ協定復帰は本来は大統領就任で即日復帰を表明してたはずなんですよ。やっと失望売りから1つカムバックしたことになります。

www3.nhk.or.jp


④サプライチェーンの問題

 

サプライチェーンに関しては現在非常に悪化してる状況です。先ほどの米国内の寒波の影響もあります。ただそれ以外にも海上運賃が2020年後半から急騰し続けて、一時の5倍近くにもなっているルートもあります。さらに、米国はコロナでのターミナル・トラックの労働者不足、年末はそもそもピークシーズンで鉄道も遅れるのに、ダブルパンチです。

世界中で海上輸送の遅延が問題になっている状況。このサプライチェーンの問題が恐らくTSLA・NIOにそれほど織り込まれてなかったんじゃないかと思います。

織り込み・逆説

 

企業は3か月に1回決算を発表しますよね。その時点で今回紹介した不調の理由をファンダメンタルズ分析するなら、自分の中で織り込まれてるかそうじゃないか、チェックすることが重要だと思うんです。

 

恐らくその外部環境・国・季節要素や半導体のスーパーサイクルによる供給不足などは織り込めてない場合が多いんじゃないでしょうか。僕自身も分析が甘くて、こういった要素を考え切れてなかった。

 

今回挙げた内容がもちろんクリーンエネルギー・EVの不調の原因の全てじゃないと思います。ただこれらの事が織り込まれたと思った場合、少なくともネガティブ要素だらけの状況であれば、逆説的に考える事も重要です。

 

要はこれらのネガティブ要素が解決すればするほどポジティブに株価が上昇する可能性がある事を考慮することも非常に大切だと思っています。

 

まとめ 

では「ファンダメンタルズ分析・クリーンエネルギー・EV」をまとめていきますね!

 

米国株投資の特に個別株を専門にするなら、本当に毎日の勉強が欠かせないと思います。そして先入観を持ってしまうと、ファンダメンタルズ分析は財務やIRで企業を主体に考えると決算がいいから株価が上昇するはず!とバイアスがかかる可能性もありますよね。

 

3か月単位で決算をチェックするなら今回紹介したような要素にも注目していくのは非常に重要だと思います。「織り込み」度合いという意味を常に考えていきたいところです。

 

では皆さんの米国株投資による長期の資産形成を祈って!

 

*投資判断はあくまで自己責任で

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