先週は結果的に全面的に上昇した週になっていました。調整局面は終わったと考えていいと思います。但し今後上下のどちらに動くかは、ここからの状況が問題だと思います。
まだ積極的な買いが入ってる状況とは言えず、出来高も先週までは大きくは上昇していないです。オプションが注目されていますが、コールオプションが恐る恐る入ってるような状況です。(リスクヘッジの観点です。)
そんな状況において決算ラッシュがやってきます。先週の状況を振り返りつつ、3つのポイントに着目しながら今週の展望を行いたいと思います。
では米国株投資家もみあげの「【米国株の展望】上昇・下落の両パターンを想定して動く」をお楽しみください!
*投資判断はあくまで自己責任で
先週の各指数
先週の指数
各種指数の変動
・ダウ:27,682.81 →28586.9 (+3.27%)
・ナスダック:11,075.02 →11579.94 (+4.56%)
・SP500:3,348.44 →3477.13 (+3.84%)
・ラッセル2000:1,539.30 →1637.55 (+6.38%)
今週の騰落率を確認すると、ラッセルが相変わらず絶好調ですね。追加政策期待・バイデン大統領期待、この2つともが織り込まれてる気がします。
またナスダックが復調してきてるのがわかります。ナスダック復調はGAFAMが徐々に勢いを取り戻してきてる。そしてGAFAM以外の銘柄のバリュエーションが急激に上昇したので(特に中小・ハイグロ・ワクチン関係など)、バリュエーション的にも魅力が高くなってきてる気がします。
現状の説明通りここからは上下どちらにも動く可能性があります。もしGAFAMが決算が良くアップル・アマゾンが期待値を上回れば、再度ナスダックが絶好調になる可能性もあると考えれます。(逆にダメな場合は株価全体を押し下げるリスクあり)
米国市場状況(10月第2週)
10月第2週ヒートマップ
10月第2週ヒートマップを見ると、実はほぼすべてのセクターは上昇しているのが分かります。一部不調の銘柄も存在しますが、調整は終わってしまって現在はここから上下どちらに動くか様子を見てる状況にも見えます。GAFAMも復活しつつあるのでいい兆候だと考えています。
10月第1週ヒートマップ
3つのポイント(重要)
今週注目しなければいけない不確定要素は3つあります。とにかくこのポイントによってマーケットが変動する可能性が高いです。それ次第で上にも下にも簡単に動くと思うので注意しましょう。
①金融系の決算
火曜日に決算を発表する【JPM】の決算は注目した方がいいです。もちろん決算結果も大切なのですが、下記2点をどう変更したかが大事だと思います。
・第3四半期末まで自社株買戻しをストップ(FEDのストレスチェックに関係)
・貸倒引当金は105億ドル。前年同期より93億ドル増加。
② 追加経済支援策の交渉(共和党1.6兆ドルvs民主党2.2兆ドル)
先週はかなりあゆみ寄った状況にもみえました。トランプ大統領は民主党より大きな金額を支援したいといった内容まで発言してしまっていました。
③③ アップルの新製品発表・アマゾンのプライムデー
アップル:10月13日iPhone12発表予定
アマゾン:10月13、14日
アップル決算:10月29日
アマゾン決算:10月22日
マーケットの状況を一変させる可能性がある2銘柄の動向は要注目だと思います。
決算スケジュール
今週は言ってみれば、経済の根本を支える決算が多いです。金融系の決算ラッシュ、そして今後の動向が気になる航空系の決算も入っています。今後の景気動向が見えてくる週だと考えています。
#earnings season starts Tuesday https://t.co/lObOE0dgsr $JPM $JNJ $C $BAC $PGR $DAL $BLK $UNH $WFC $GS $FAST $APHA $WBA $TSM $PNC $EDU $FRC $AZZ $USB $ALLY $CMC $MS $ISRG $UAL $INFY $AA $SLB $SNBR $ASML $BK $HOMB $TFC $KSU $MRTN $BCLI $STT $JBHT $VFC $WABC $WNS $SCHW $TACO pic.twitter.com/GW6t83M1pg
— Earnings Whispers (@eWhispers) 2020年10月10日
コロナ状況(ニュートラル)
死者数に関して下記サイトを参照にしながらチェックしていきます。
このデータはイギリス時間の朝11時に米国の前日データを集計しています。
米国コロナ感染者数推移
グラフを見ていくと日曜日は減少しましたが、グラフが上昇傾向を示しています。金利上昇懸念もありますが、コロナ状況が拡大すればそれどころじゃなくて、恐らく金利は寧ろ下げ圧力があるかもしれません。
米国コロナ死者数推移
土曜日:9月26日956人増 vs 10月10日1014人増です。
日曜日:9月27日669人増 vs 10月11日590人増です。
土日のデータをみるとほぼ横横の状況です。良くはないです。
9月24日201,909人(前日対比1102人増)
9月25日202,810人(前日対比901人増)
9月26日203,774人(前日対比964人増)
9月27日204,497人(前日対比723人増)
9月28日204,756人(前日対比259人増)
9月29日205,070人(前日対比314人増)
9月30日205,998人(前日対比928人増)
10月1日206,928人(前日対比930人増)
10月2日207,808人(前日対比880人増)
10月3日208,716人(前日対比908人増)
10月4日209,394人(前日対比678人増)
10月5日209,794人(前日対比400人増)
10月6日210,192人(前日対比398人増)
10月7日210,909人(前日対比717人増)
10月8日211,801人(前日対比892人増)
10月9日212,773人(前日対比972人増)
10月10日214,377人(前日対比1014人増)
10月11日213,787人(前日対比590人増)
https://ourworldindata.org/coronavirus/country/united-states?country=~USA
まとめ
では「【米国株の展望】上昇・下落の両パターンを想定して動く」をまとめていきますね!
今週注目したい3つのポイントを再度おさらいです。
・金融系の決算(JPMに特に注目)
・追加経済状況に警戒
・アップル・アマゾンのイベント
そして上記に加えて、米国のコロナ感染状況には警戒が必要です。これが本格化すると景気回復の遅れを懸念されて、堅調な先物(特に原油関係)や金利も下落することが見込まれます。
投資家は継続してリスクとを取り切らず、決算の状況を考慮しながら本質的に強いビジネスを有してる銘柄へ投資を継続していきたいところです。(バイデン候補が大統領になる事を見越した銘柄に全ぶりするのはギャンブルになりますので、注意)
今週も頑張っていきましょう!
先週のコメントです。備忘録
トランプ大統領は月曜日にも退院できるといった報道も入っていますが、実際に本当の所はわからないです。よって報道に一喜一憂するのではなく冷静にマーケットと向き合っていく必要があると思います。
今週も今回ご紹介した3つのポイントを押さえておきたいです。そして1つ1つが明確になれば、先週まで10年間で最高レベルまで溜まったショートポジションをどこかで機関投資家は整理する(ショートカバー)必要があるので、上昇の可能性があるとは思います。
とはいえ不確定要素が非常に大きいので、先週までと同様に投資する場合はコツコツとドルコスト平均法を使いながら投資を継続していきたいですね。
では皆さんの米国株投資による長期の資産形成を祈って!
*投資判断はあくまで自己責任で
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