資産運用の一つとしての株式投資においての利益は配当金と株式売却益があります。株式投資を行って、利益を得たい・不労所得を作りたいと考えた場合、配当金と株式売却益で初心者向けなのはどちらでしょうか?
もみあげは初心者は配当金戦略だと思います。
但し積立NISAなどでインデックス投信にコツコツ積立投資を行う投資方法を選択するとしたら、上記内容は気にする必要もなく、コツコツ積立したほうがいい可能性もあります。
今回の初心者の定義はざっくりとですが下記を望む人に当てはまると思います。
・不労所得=配当金というお金の入金が必要
・リタイアで自動的に年金=不労所得=配当金が欲しい
・投資を楽しみたい
・自分なりに投資方法を色々比較検討して個別銘柄にも投資をしたい
今回は不労所得の定義のおさらい、株式売却益と配当金の違いを明確化して、配当金戦略がなぜ心理的に優しいと思われるか、オススメなのかの説明。
そして配当金を毎月入手するためにいくつかのオススメ銘柄組み合わせも紹介したいと思います。
ではもみあげ米国株投資家の「投資初心者に株式配当金がオススメ理由は?オススメ銘柄組合せも紹介!」をお楽しみください。
不当所得と株式益の定義
まず今回のご説明をする前に不労所得と株式益の定義をおさらいしておきますね。
不労所得
労働所得=労働x賃金x時間
一般的な不労所得
不労所得=(限りなく0に近い労働x賃金x時間)
株式投資の不労所得
不労所得=(限りなく0に近い労働x賃金x時間)x入金力(自分の投資資金)
2つの株式益
株式売却益(キャピタルゲイン)
現在の株式の評価額(株価)-購入時の株式の評価額(株価)
配当金(インカムゲイン)
株式に投資する→配当金が確定する→配当金が決められた日付に配当される
株式売却益が怖いと感じる理由
実は株式売却益の方が賃金という不労所得の総額が大きくなる可能性があるんです。配当金よりはるかに。それは株式購入時の株価と現在の株価の差が大きくなればなるほど売却益が膨らむからですよね。
また配当金は配当金を入手する時に税金をその都度引かれるが、売却益は損益通算という年間の損益をまとめてしまって、税金をある程度控除できるという税対策ができるんです。
しかしこれの問題点は実際に株式を売却するまでは実際にご自分の手元には入ってこない利益(未実現利益)なんです。
人間ってリスクが怖いですよね。例えば何も働いてないのに、どんどんあなたの将来もらえる賃金が1年間100万円から1000万円になっていますよ!って言われてもその未来はいつ実現するんだろう?その未来って間違いないの?って心配になっちゃいませんか?
さらに不労所得の式から考えると
不労所得=(限りなく0に近い労働x賃金x時間)x入金力(自分の投資資金)
賃金に当たる購入株価と売却株価の差額がマイナスになる可能性があり、配当金より大きな利益が出る可能性がある=逆にいうと大きな損失が出る可能性があると考えれてしまうんです。
投資資金が大きければ大きいほどそのリスクは大きくみえちゃいますね。
株式売却益はそんな人間心理が働くから株式投資を始めた人にとってハードルが高くなりがちなんだと思います。
配当金は心理的に優しい
株式売却益に対して配当金は将来の事を考えるのを放置しやすいかもしれないです。そして定期的にお金が入ってくることによって、自分に定期的に賃金が支払われているから心理的に実感しやすく、恐怖感が薄れるのかもしれません。
サラリーマンが安定してると考えるロジックと似ていますね。とはいえ配当金でも同じ話があります。
例えば配当金で
配当率10%を時給10000円の仕事
配当率5%を時給5000円の仕事
配当率3%を時給3000円の仕事
さて上記お仕事の紹介を受けた時、皆さんどう思いますか?
時給10000円の仕事って夜のお仕事とか危ないお仕事とかそんなイメージがしませんか?いつなくなってもおかしくない、最悪犯罪になるかもしれないと考えますよね?
では時給3000円の仕事だと家庭教師とかちょっとテクニカルな要素が必要な仕事だけど手に職をもってれば安定しそうな仕事のイメージがしませんか?行ってみれば誰でもがんばれば再現できるやり方に見えるんですよ。
では配当率5%という5000円の仕事はどうでしょう?リスクはちょっととってるけど、でも3%じゃ物足りないし、それだったらやってみてもできるかも!って心理が働きやすい感じがしますよね。
資産運用において「金の卵を産むニワトリを育てなさい」という言葉はよく使われます。そして配当金という目に見えるお金はその金の卵を産むニワトリを大切に育てることにつながるとも思えるからです。
そして配当金戦略の大事なポイントとしては配当金を生み出す原資であるニワトリという配当銘柄を大切に育てようと思う事なんですよね。大きく大きく長く長くニワトリが育ってほしい。ニワトリを正に育てるイメージになるんです。
配当金戦略のリスク
オススメ配当銘柄をご紹介する前に、一つだけ勘違いしないで頂きたいのが、配当金というインカムゲインに関してももちろん大きなリスクは存在します。
配当金は心理的に優しいといいましたが、配当率が高ければ高いほど怖くなるというロジックです。最悪配当率が高いために減配→無配になって配当金を生み出してくれなくなる可能性もあるんです。
配当率が高いということはそれと同じだけのリスクが存在してるという事です。だから配当銘柄を選ぶときは配当率だけに目がくらんで投資するのは避けた方がいいです!
・企業が株主に責任をもって配当を提供したいという意識(連続増配・累進配当表明)
・その賃金を支払う余力(配当性向)がある
上記2点だけは絶対にチェックしてくださいね。他にも重要な要素は沢山ありますが、高配当銘柄に関しては更に詳細に分析したランキング記事を作っています。投資をする際に参考にしてみてください。
また配当金は現金が必要ないなら、配当金を再投資してください。これによって複利の効果でどんどん配当金の額を積み上げることができます。配当金再投資するかしないかで長期的には大きな差が出ます。
健康なニワトリを育てるためには、いつも健康チェックが必要だし、病気になって他のニワトリまで被害が出ないためにしっかりと管理していくことが必要だというといえばイメージがわきやすいかもしれないです。
オススメ配当銘柄・組み合わせ
米国株高配当・配当貴族で毎月配当
【MO】アルトリア・【T】AT&T・【XOM】エクソンモービル
この3銘柄の組み合わせによって配当率は平均で5.8%になります。毎月配当金も出る状況で驚異の配当率。高配当の為に株価で含み損が出やすい組み合わせでもありますが、減配しなければ安定して5%以上のパフォーマンスを毎年出せる事にもなります。
更に3銘柄とも連続増配が25年以上の配当貴族以上です。但しこの組み合わせは【T】がPER17.7で割高に見える。【XOM】PER20なのですが、こちらは過去5年間で見るとかなり株価としては低い状況に見えます。
上記をしっかりご自身で確認してからエントリーを検討したほうがいいと思います。
米国株配当王で王様気分、毎月配当
【MO】アルトリア・【PG】P&G・【MMM】スリーエム
3銘柄とも連続増配50年以上であり、配当王の称号を得ています。この3銘柄の組み合わせの平均配当率も4.3%。更に毎月配当金を得ることができます。米国株は3か月に1回配当金が出るのでこういった組み合わせも作りやすいです。
上記で高配当の組み合わせを紹介しましたが、精神的な安定性をえるなら配当率3%位の安定株やETFなどで毎月配当を狙う方が有効だとも思います。下記記事でまとめています。
日本株の高配当・継続配当
三菱商事(8058)・JT(2914)日本たばこ産業・NTT(9432)日本電信電話
*累進配当政策はいわゆる配当金を減らさないという累進配当を株主に表明してる銘柄です。
上記3銘柄は配当に関しては継続性が非常に高い実績がある銘柄の組み合わせになります。この3銘柄の組み合わせの平均配当率も4.7%。
収益性が低くなったとしても現状は配当を継続できています。JTが少し心配ですが、タバコ売上本数が上昇したというデータもでてきたので注視したいです。
*日本株で配当率を高めて毎月配当はかなり難しいです。もう少しデータが必要。
まとめ
いかがでしたか?「投資初心者に株式配当金がオススメ理由は?オススメ銘柄組合せも紹介!」をお楽しみ頂けたでしょうか?
株式配当金の戦略が投資初心者にオススメな理由は心理的な面というのが、ご理解いただけたでしょうか。勝手に何もしないでも投資をしておけばお金が定期的に振り込まれるのはストレスを感じずらく、更に目に見えるお金なので喜びも大きくなります。
もみあげは株式売却はしないですが未実現利益も暴落に備えて積み上げておきたいので、配当金戦略の銘柄は組入れは全体の40%程度です。
配当金は不労所得として今後の自分のライフプランに合わせた積み上げを計算して運用するのが賢い運用だと思います。今回提示したオススメ組み合わせなど組合せで楽しむこともできるので、しっかり銘柄選定して試してみてくださいね。
ではみなさんの株式配当金戦略の不労所得による幸せな資産運用を祈って!
*投資判断はあくまで自己責任で
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今回のオススメ組み合わせ作成に利用した高配当銘柄のランキング記事です。銘柄分析は絶対にしっかりやるべきです。
債券ETFなどは毎月配当金が入ります。安定性は高いのでこちらを組み込んでみるのも戦略としてはありだと思います。