FRBが2019年における年内3回目の利下げを実施しましたね。これによってマーケットは好感して、米中貿易摩擦に関しても小康状態になっていたのもあり、S&P500指数が過去最高値を更新している状況になっています。
今回は注目したいのが、 トランプツイートとFRBパウエル議長の発言にみるコミュニケーション能力が与えるS&P500への指数の影響です。
もみあげは過去は詳しくはありませんが、トランプツイートによって米国市場が変動して株価が何度も上下してきてるのを見てきています。これほどまでに大統領の発言で変動するのは、Twitterを頻繁に利用するトランプ大統領ならではじゃないでしょうか?
Twitterにおいてもトランプが現在余計な事を言わなくなってるといった意見も見られます。
🇺🇸トランプ大統領
— にこそく(千里の道も一歩から) (@nicosokufx) November 7, 2019
「株式市場は大きく上昇し、過去最高値を更新。Enjoy!」
最近、中国との貿易交渉のツイートが減った気がする🤔
株が堅調に上がっているからか?
選挙で忙しいからか?
ま、余計なこと言わないほうが、マーケットも良いのかも😅 pic.twitter.com/tRUAp9xaC0
更にFRBのパウエル議長は何度か政策金利における発言内容によって、これまた米国市場と株価に本人が意図する以上の影響を与えてしまっているように見えます。
今回はその内容を確認しながら、現在のS&P500指数がコミュニケーション能力の影響が大きいことも考察していきたいと思います。
では米国株もみあげ投資家の「S&P500はトランプツイート次第?コミュニケーション能力の重要性」をお楽しみください!
S&P500指数
S&P500指数
ではまずは米国市場を最も表現するS&P500指数のチャートを見ていきます。
*Bloomberg
10月中旬位までは2018年度の最高値より下の時期もあり、株式投資事態への疑問も多く噂されましたが、ここにきて一気に過去最高を更新し続けてきています。米国市場、S&P500指数が上昇気流にのってるように見えますね。
過去最高
トランプ大統領政権下における政策の賛否はあるとしても、米経済が過去最高であるとチャート指数は示しています。但し過去記事における内容を見てると必ずしも実体経済が過去最高であるわけではないことを注意してください。
特に内需が大きく景気を左右する米国経済においてGDPは非常に重要ですが、下記が今までのGDP成長率の注目すべき点です。
・2018年第2四半期(4~6月)の米国のGDP成長率は年率で4.2%に達した。
・ここ数年では最高の数値だが、2014年第3四半期に記録した4.9%には及ばなかった。
・そして1950年代と60年代にも、これよりも高いGDP成長率を達成している。
直近のGDP成長率は1.9%なので成長率に陰りが見えてるのは理解できると思います。では米国市場、S&P500指数の上昇を支えてるのはなんでしょうか?米中貿易摩擦とFRBの政策金利対策が大きく関係してると考えられます。
そして内容は別として、株価を変動させるのが、米中関係に対するトランプツイートとFRBパウエル議長の政策金利に対する発言内容なんです。
コミュニケーション能力
トランプツイート
トランプ大統領は事あるごとに10月までは中国への批判を繰り返してきました。中国への追加関税を実施し、事あるごとに中国の行動を批判ツイートを繰り返してきてたんです。そのツイートによって事実マーケットは大きく上下していました。
トランプ大統領、先ほどのスペルミス(ケムール指摘済み)を修正して、一連の中国批判ツィートを連続スレッドで新たに展開。
— ケムール the Eagle (@Voodoochile2) May 13, 2019
内容は先に小生訳したものと内容変更なし。 pic.twitter.com/gR7jctuArv
真面目に大手米国銀行のJPモルガンがトランプツイッター指数を計算するくらいの影響力があるんです。
トランプのツイートと市場の相関関係は?大手米銀JPモルガンが大真面目に「ツイッター指数」を計算 | ワールド | 最新記事 | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト
しかし直近においてはトランプ大統領は米中に関しての発言はほとんど行っていません。とにかく米国が現在様々な意味で過去最高だという事を連呼するようにしていますよね。
国民に対してもそうですが、マーケットに対しても力強さを強調するコミュニケーション方法の一つだと感じています。不思議に人間は何度もこういった話を聞くと最高だと感じる場合もあると思うので。
パウエル議長発言
パウエル議長の発言ってどちらかというとどうしても利下げをやります、もしくは利下げしません。といった断定的な発言のイメージがありました。
実はパウエル議長発言が今回変化したみたいなんです。
それは「景気拡大を維持するため、適切に行動する(act as appropriate)」というもの。この文言は、これまで3回のFOMC終了後の声明で使われたが、今回は入らなかった。
その代わりに、FRBは「フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標レンジの適切な方向性を見極めながら、景気見通しに関する情報が意味するものを引き続き注視する」という表現が盛り込まれた。
この文言の変更は、「適切に行動する」を追加利下げの兆候と考えるようになっていた投資家に向けられたものだ。新たな文言は、FRBが12月のFOMCで政策金利を据え置く公算が大きいが、それが確実ではないことを示唆している。
適切という言葉を使わないコミュニケーションが時に重要な意味をもつといったいい例なんだと思います。特に投資家に向けた内容を考慮したことは、逆にマーケットを正常な状況に戻した可能性があるので、大きな意味をもちますよね。
まとめ
いかがでしたか?「S&P500はトランプツイート次第?コミュニケーション能力の重要性」をお楽しみいただけたでしょうか。
もちろん現在のS&P500が最高値に達成しているのは他の様々な要因もあるのはまちがいありません。ただ今回ご紹介したトランプツイートとFRBパウエル議長発言が投資家心理に影響して、それによってS&P500を上下させてることも注目したい点です。
年末まで後2か月を切りました。今年は今までのアノマリーに従って、大統領選挙の一年前は株価は上昇するという相場になるのか、それともなにか大どんでん返しがあるのか、そこはわからないですが、とにかく冷静に投資を続けていきたいと思っています。
では皆さんの冷静かつ慎重な投資による幸せな資産運用を祈って!
*投資判断はあくまで自己責任で
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自分の投資手法のタイプを理解しておくと、自分のリスク耐性なども理解できて有事の際に対応しやすくなるかもしれないですね。