米国株はブロック取引下落!ダウ+0.3% ナス-0.6% SP500-0.08% ラッセル-2.83% もみ-1.8%。今日はセンチメンタルが非常に悪化していました。ダウ系の銘柄は上昇していますが、それでもかなり偏りがあります。
とにかくマーケットオープン前に報道されたブロック取引の余波が大きかったと思います。レバレッジによるマーケットの歪みが表にでたといえるニュースでした。マーケット全体が崩れる事はなかったですが、少なくとも心理的にはかなり警戒感が高まったと思います。
米国株投資家もみあげの「米国株はブロック取引懸念!金利がまたも止まらない」をお楽しみください!
*投資判断はあくまで自己責任で
ブロック取引とマージンコール
ブロック取引は相対取引で一気に売買を行う取引。ゴールドマンサックスが105億ドル、モルガンスタンレーが130億ドルと報道されています。ゴールドマンの取引だけでも総額350億ドルがマーケットから消えたという事。
問題は今回はヘッジファンドのアルケゴス・キャピタル・マネジメントは、保有していたポジションの一部がフアン氏にとって不利となったことから、約200億ドル(約2兆2000億円)相当の株式の売却を銀行から強いられたという。→要はこういったヘッジファンドがまだマーケットに存在していて、レバレッジの掛け過ぎでマージンコールがまだ発生するのではないかというマーケットの不信感につながっています。
野村証券もこういった動きに巻き込まれた可能性を報道されていますね。他にはCS(クレディースイス)も巨額の損失を出してると予想されています。
各指数関係の動き
各指数
・CRB指数▲0.11%(187.73→187.53)
・原油価格60.76→61.62ドル/バレル
・ゴールド1732.5→1711.3(▲1.18%)
・5年債0.864→0.889(+2.98%)+2.5bp
・10年債1.678→1.712(+2.12%)+3.4bp(1bp=0.01%)
・実質金利 1日前-0.06→本日-0.02
*長期実質金利平均。長期実質金利平均:長期実質金利平均は、残存期間が 10 年以上のすべての発行済み TIPS の買値実質利回りの非加重平均であり、長期実質金利の代理として使用することを意図している。
・VIX指数▲4.8%(18.86)→+9.97%(20.74)
・HYG+0.30% →+0.06% (炭鉱のカナリアとして、目安とて▲1%が発生したら警戒)
先週までの状況なら上昇目線に行けるかもというところでしたが、今回のブロック取引の件でマーケットのセンチメンタルが悪化、スエズ運河の船舶座礁は解決したみたいですが、今度は金利が利上げを織り込みだしてる事も挙げられています。
そういった状況を考慮して、本日はダウやオールド系だけが上昇してると言った事に繋がったと思います。
SPY出来高
S&P500で最も出来高が多い【SPY】を確認してみます。SPYがVOOの出来高の約20倍なのでマーケット動向をチェックするには非常に役立ちます。
SPYの出来高はほぼ変わらずと言っていいと思います。ほとんど動きが無かったことになります。
QQQ・VOO出来高
QQQは機関投資家よりも個人の動向をチェックするためにも使っています。後はハイテクの動向ですね。VOOも個人の動向チェックだと考えてください。
QQQの出来高は下落です。ピリッとしないです。売りは前程は多くはないですが、買いが不足していそうです。
VOOの出来高はほぼ変わらずです。
中小株出来高
ラッセルは出来高は上昇です。要はラッセルだけ集中的に取引されて、おおっく売られたのが出来高でもよくわかります。
マーケット状況
セクター状況
上昇セクター)
今日は何とも言えない状況になりました。大型も傾向としてはヘルス・公益・生活必需品が好調ですが、特にポジティブな材料があるわけでもなくリバランスで上昇してるように見えます。またGAFAMでもグーグル・FB・アマゾンは強いがアップルとMSFTは弱いと強弱分かれています。
下落セクター)
下落セクターとしてはEV・環境系・中小株全体的、また金融やエネルギーも不調です。金利上昇・原油価格上昇でも下落してます。金融株はブロック取引での懸念ですね。資金回収などのリスクが一気に意識されたと思います。
https://finviz.com/map.ashx?t=sec
主要銘柄の状況
AAPL: パフォ(本日+0.15% 1日前+0.51%)
機関投資家比率 本日58% 1日前58%
→出来高は昨日より下落です。どっちつかずの動きをずっとしていたように見えます。
AMZN:パフォ(本日+0.78% 1日前+0.19%)
機関投資家比率 本日57% 1日前57%
→出来高は昨日より下落です。アマゾンの方が直近アップルより手堅く上昇していますね。
TSLA: パフォ(本日▲1.20% 1日前▲3.39% )
機関投資家比率 本日44% 1日前40%
→出来高は昨日より下落です。テスラも今日は売りがそこまで多くはなかった気もしますが、とにかく買いが入らないです。積極的な買いが入らないために、折角ショートカバーされても上昇できないのが続いています。
まとめ
では「米国株はブロック取引懸念!金利がまたも止まらない」をまとめていきますね!
寄りは非常に強かったのですが、そこからどんどん下落傾向に行ってました。寄りの強さからは信じられない位またもマーケットはボラティリティの高さを表しています。金利の上昇が止まればよかったのですが、今度は利上げを織り込みだしている可能性も報道されています。
またコロナ感染者数減少が止まって拡大しつつあるなかで、ワクチン接種が予想以上のスピードで実施されてる。こんな事も金利上昇に関係してそうです。
結果的に公益・生活非需品・ヘルスなど今回のブロック取引に影響せず比較的リバランスしやすい銘柄に買いが集まったのが今日だったと言えそうです。まだ難しい局面が続きますが、指数系は淡々と、グロース系は上昇転換を見ながら投資を継続していくしかなさそうです。
では皆さんの米国株投資による長期の資産形成を祈って!
*投資判断はあくまで自己責任で
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