米国市場は現在ゲームストップ(GME)の件で大盛り上がりをしているよね。できれば投資家はこの件を外野と思わないでしっかりチェックして欲しい。この後にどのような規制がはいるかによって、トレンドやマーケット全体も変化するからね。
ただもう1つ現在の米国経済状況をチェックしておきたいと思うよ。今米国の経済がどの程度になっているかを考察しておくと、今の株高がいつまで続くかのヒントになるとおもうしね。
僕は実はマクロ経済の勉強が大好き!よろしくね!
もみあげさんが何故数学嫌いなのかたまに理解ができないモアです!(笑)
では米国株投資家もみあげとモアの「米国株の次のトレンドは?米国経済状況まとめ」をお楽しみください!
米国経済状況(全体・マクロ)
米国経済状況をチェックする時に最もタイムリー且つ正確な全体の指標になると考えているのが、weekly economic index だよ。これはFRBがGDPでは遅行データになるために週間で経済指標をチェックして測定してる数字だよ。
https://www.newyorkfed.org/research/policy/weekly-economic-index#/interactive
最近ちょっとダウとか弱いなーって思ってたら、やっぱりWEIが少し下向いちゃってるんだ。パウエルさんも経済回復スピードが遅くなってると言ってるのはこの辺の数字も基準になってるんだろうなーって納得。
米国経済状況(詳細・ミクロ)
GAP(GDP)
2017年からみたGDPギャップのグラフになるよ。潜在産出量(潜在GDP) と実際の総産出量 (actual output) の差を表してる事になる。このGAPが大きい方が実態経済が弱い事になって。2020年の底から回復しつつあったけど、まだ回復は道半ばという事がわかるよね。
株価だけ見ちゃうと勘違いしてるけど、実態経済は回復の道半ば、株価は資産バブル状態だからすさまじい乖離があって当然。この辺りは冷静にチェックしておきたいなー。
まー逆にいうとこの数字が正常化するまではまだ株価が上昇する余地があるともいえるんだけどね。逆に正常化してからが今の株価の巻き戻しが本格的に起こる可能性があるともいえる。
一般消費動向
上記は支出の割合なんだけど、前期はヘルスケアが上昇したが一般消費は減少傾向になってしまっている。直近一般消費財や小売りがちょっと不調になっているのはこういった数字も関係あるね。そして成長自体が後述の設備投資や住宅建設の後押しを受けている。要は本格的に消費が回復しないと経済回復は難しいって事。この数字の根拠を次から見ていくよ。
銀行カード支払い延滞率
上記は銀行カード支払い延滞率なんだけど、この数字が非常に低いのがわかるよね。これは支出を抑えて米国人が逆に貯蓄に回してる傾向が非常に強いという事になるよ。
給付金や失業手当を米国人は意外にも家計貯蓄へ回しているって事がわかるよなー。さっき10月から消費財の支出が増えてなかったのはこういった数字からも見えてくる!
家計貯蓄率
家計貯蓄率がとんでもない!今までの50年間で過去最高どころか、3倍近く貯蓄してるってことか!これ。。。。。。米国人って意外と手堅いんじゃ?
そうだねー。僕もここは勘違いしてたんだけど、今回のコロナが米国人をここまで手堅くしたんだよってことだよね。ただ元々米国人はお金使うの大好きだし、通常生活に戻った場合にこのお金がマーケットに飛び出したらと思うと。。。。
設備投資率
このグラフは2019年Q1と比較した場合の、様々な産業の設備投資率になるよ。100を超えてるのがIT部門・ハウジング・コミュニケーション部門ってわかるよね。
確かに去年後半のハイテクグロース・Saas関係の上昇を考えたらこの数字は当てはまってる。
ただ注目したいのが数字をよーくみていくとその上昇率に陰りが出てきてるという事。そして戻しが遅れてはいるけど、車関係は上記4種類より直近だと戻し率が高くなってる。トレンドだっていう事だよね。ただこの数字も100になった時に今のEVの流れがそれを更に加速させるかっていう変化もチェックしないと駄目だよね。
要約(経済データの重要性)
今回は経済データを確認してみたよ。投資家としては今の経済状況を遅行データであったとしても時間があればチェックしておきたいよね。いま起きてる事は言ってみればミクロのトレンドともいえると思う。
ただ経済状況をみてマクロ全体をみると、更に全体のトレンドを掴む事にも繋がるからね。ちなみにゲームストップとロビンフッド自体はミクロ的な事になるけど、これには現状政権の格差問題にも関わって政治的なレベルだとマクロ的なことにもつながりそうだよ。そういった視点も必要だと思う。
今回の重要な点は経済回復はITなどへの設備投資・住宅市場の後押しが大きかったという事。そしてここからは一般消費の強烈な後押しが必須だという事だね。
なるほどなー。経済データをみると家計貯蓄率が過去最高、ただ今の経済回復状態が道半ば、更に数千万の失業率がある中だと支出するにしてもリスクが高すぎる。とにかく今の労働市場が改善しないとこれらの数字を劇的に回復させることはできないのかー。
参考資料
まとめ
「米国株の次のトレンドは?米国経済状況まとめ」をまとめていきますね!
次のトレンドを知ろうと思ったら、恐らくポジティブな何かがキーになると思う。追加政策の具体的な時期と金額が知りたいところだねー。それによって今溜まっている家計貯蓄がどこに向かうのかでトレンドを掴むこともできそう。
先週米国株が調整したし、今回で本当に回復が落ちてきてしまってるのがわかったので、米国政権には何かポジティブな方向性を出して欲しいとは思うなー。それとマクロとミクロは両方とも把握しておく重要性はしっかり認識したぞ!
*投資判断はあくまで自己責任で
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