米国株はフラッシュクラッシュ!発生ですダウ-0.12% ナス+0.69% SP500+0.36% ラッセル-0.25% もみ-0.54%。終わってみればナスダックは堅調に上昇しているように見えます。但し場中の動きは超ハイボラティリティでした。
今日もとんでもない状況が発生していました。朝一はダウ以外は全面高になっていたのですが、大口の利確→VIX指数が急上昇→個人も利確→さらにロビンフッドアプリが不具合からのフラッシュクラッシュで全体が急降下しています。
米国株投資家もみあげの「米国株はフラッシュクラッシュ!出来高急増で不安感強く」をお楽しみください!
*投資判断はあくまで自己責任で
フラッシュクラッシュ
今日のフラッシュクラッシュを象徴するのがGME(GameStop株)だったと思います。VIXの急激な上昇(大口の利確が発端)で、個人も利確→ロビンフッドアプリ停止で大混乱からの145%高→6%安となっています。売買代金はなんと150億ドルとアップルの190億ドルにせまる勢いです。
◆異例の乱高下
— 後藤達也(日本経済新聞) (@goto_nikkei) 2021年1月25日
・GameStop株、145%高→6%安
・売買の一時停止相次ぐ
・Robinhood経由の資金流入やショートスクイーズが入り乱れ、異常な値動きに→他銘柄にも波及
・15:00時点の売買高は発行済み株式数の2倍超
・売買代金は150億㌦(Tesla290億㌦、Apple190億㌦)
・過剰流動性相場の象徴との見方も pic.twitter.com/B6DmkZV6ko
フラッシュクラッシュは、非常に短い期間内に発生する、非常に急速で、深刻で、不安定なセキュリティ価格の下落です。フラッシュクラッシュは、多くの場合、ブラックボックストレーディングと高頻度のトレーディングを組み合わせた取引によって発生します。株式市場だとVIX指数が契機になる事が多いので2018年12月末も同じでした。これは覚えておいた方がいいですね。
各指数関係の動き
各指数
・CRB指数+0.92%(172.85→174.44)
・大豆油指数+1.77%(42.15→43.02)
・原油価格52.12→52.77ドル/バレル
・ゴールド1853→1855(+0.05%)
・10年債1.086→1.030(▲0.52%)▲5.6bp(1bp=0.01%)
→リスクオフで一気に国債が買われて金利低下です。
・実質金利 1日前▲0.43→本日▲0.45
*長期実質金利平均。長期実質金利平均:長期実質金利平均は、残存期間が 10 年以上のすべての発行済み TIPS の買値実質利回りの非加重平均であり、長期実質金利の代理として使用することを意図している。
・VIX指数+2.53% (21.90)→+5.84% (23.19)
→22.21から26.63まで一気に21%上昇(フラッシュクラッシュ)、その後低下
・HYG▲0.19% →+0.02% (炭鉱のカナリアとして、目安として▲1%が発生したら警戒です。)
今日は終わってみればなんてことがないマーケットに見えるのが逆にマーケットの力強さかもしれません。場中でフラッシュクラッシュが発生して全面安が進もうとしました。そこから再度押し目の買い直しが入っています。リスクオフになっためたに10年債は買われて金利が低下してるのでよくわかると思います。
SPY出来高
S&P500で最も出来高が多い【SPY】を確認してみます。SPYがVOOの出来高の約20倍なのでマーケット動向をチェックするには非常に役立ちます。
SPYの出来高は金曜日より上昇です。フラッシュクラッシュで売買が頻繁になり出来高は上昇しました。とはいえ大型はそこまで売られてなかった気もします。
QQQ・VOO出来高
QQQは機関投資家よりも個人の動向をチェックするためにも使っています。後はハイテクの動向ですね。VOOも個人の動向チェックだと考えてください。
QQQの出来高は金曜日の約2倍です。GAFAM関係は売られもしましたが、しっかり買われてる状況でもある事がわかります。
VOOの出来高も急上昇です。これが一番分かりやすいです。個人投資家がどれ位狼狽したのか。GMやCATなども大量に売られていたみたいです。
マーケット状況
セクター状況
上昇セクター)
今日は結果的にはGAFAMとテスラ・小売り・公益・ヘルスケアが好調となりました。大口の利確がはいりましたが、これらの大型は堅調に推移したと言っていいと思います。
下落セクター)
今日はフラッシュクラッシュによって個人投資家の好む銘柄が特にやられています。中小株・モメンタム銘柄などは一部を除いて大きく売られています。(クリエネ・中国株も)10%以上のボラティリティの銘柄も複数存在しています。
https://finviz.com/map.ashx?t=sec
主要銘柄の状況
AAPL: パフォ(本日+2.77% 1日前+1.61%)
機関投資家比率 本日58% 1日前58%
→出来高は30%程上昇しています。利確もありましたがアップルは決算が好調が予想され上昇していますね。買いもしっかり入っています。
AMZN:パフォ(本日+0.03% 1日前-0.45% )
機関投資家比率 本日57% 1日前57%
→出来高は昨日より下落です。小売り関係は今日は堅調に上がっていました。というか直近が落ちていたので反動が少なかったです。
TSLA: パフォ(本日+4.04% 1日前+0.20% )
機関投資家比率 本日40% 1日前40%
→出来高は倍以上です。個人投資家がテスラに殺到していましたね。中小株に不安を感じて一気にテスラに流れ込んだ状態でもあるのが見えてきます。
コロナ状況(不安アリ)
死者数に関して下記サイトを参照にしながらチェックしていきます。
このデータはイギリス時間の朝11時に米国の前日データを集計しています。
米国コロナ感染者数推移(1週間平均)
1週間平均がやっと下落方向に向かっています。アストラゼネカのワクチンが失敗。他のワクチンにも供給遅れ懸念がありますが、このまま下落傾向に向かって欲しい所です。
米国コロナ死者数推移(1週間平均)
コロナ死者数の減少傾向が止まってしまっています。これが問題ですね。バイデン大統領も深刻に受け止めています。
https://ourworldindata.org/coronavirus/country/united-states?country=~USA
まとめ
では「米国株はフラッシュクラッシュ!出来高急増で不安感強く」をまとめていきますね!
今回紹介した内容以外には、共和党マコーネルさんが追加救済案の内容にケチをつけたり、米中関係に不安感が漂ったり、コロナウィルスの死者に深刻な発言をバイデン大統領がしたりと、不安感を煽る情報も今日は多かったのが特徴です。
ただもし今日フラッシュクラッシュが場中発生しなかったら、過熱感が一気に上がってしまった可能性もあります。逆に一旦落ち着かせる意味でももしかしたらよかったかもしれないです。明日戻せるかどうかにまた注目です。
では皆さんの米国株投資による長期の資産形成を祈って!
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