米国株伝説の「億り人」と言えばロナルドリードさんだと思う。彼の話はちょこちょこ米国株の右肩上がりの株式市場を象徴する話として登場してくるね。それは継続性とコツコツ積立という彼の戦略に焦点が当たるからだと思う。
さて今回はこの伝説の人が単純にコツコツ積立だけだったか、そんなに単純に考えてもいいのか改めて検証していきたいと思うよ!
基本はコツコツ長期投資の米国株投資家もみあげです。よろしくね!
個別株大好きな長期投資家モアです!(笑)
では米国株投資家もみあげとモアの「米国株伝説の8億円「億り人」は誰でも実現可能?!」をお楽しみください!
米国株伝説の「億り人」
米国株投資をしている人は一度は聞いたことがあると思うガソリンスタンドで普通に働いてたおじいさんが死後遺産として800万ドル(約8億円)の株式が見つかったというお話をしたいと思うよ。現代でいうと億り人だね。お名前はロナルドリードさん。
1945年から1979年までガソリンスタンドやサービスステーションでの修理工等の仕事を25年間継続した。その後は17年間パートタイムで働いて、天寿を全うされるんだけど、残された資産が公開されて新聞に載っているんだよ。
8億円も資産が残ってたら本当にビックリしちゃう!ってかどうやってそんな事が可能だったのか。。。この辺をもっと詳しく知りたくなっちゃいますよねー。
ってことで今回は「億り人」の投資手法の核心に迫っていこう!
経歴
経歴
・1921年に米国バーモント州の貧しい農家生まれる
・1940年にブラトルボロ・ユニオン・ハイ・スクールを卒業
・第二次世界大戦でアメリカ陸軍に参加し、技術兵5級章を受章
・1945年のクリスマス前に陸軍配備が解かれ、バーモント州に帰省
・1979年までガソリンスタンドなどでの修理工等の仕事を25年間継続
・1979年に一旦リタイヤ、その後もデパートでパートタイムとして17年間
・2014年に92歳で亡くなる
経歴だけ見てると特に珍しい事はない。というか所得は間違いなく中間層以下だったと思うんだよね。これでどうやって「億り人」になったのかは経歴だけ見ても全然わからないなー。
バーモント州
ではマップを見てみようね。バーモント州はカナダとの国境沿い。モントリオールの直ぐしただね。バーモント州の下にあるマサチューセッツ州に住んだことがあるけど、冬は本当に寒くて厳しい環境だったよ。ちなみにバーモントカレーとは関連性がないみたいだよ。
第二次世界大戦にまで参加してるのかー。。実は凄く苦労人だったって事なのかなー。
億り人の投資手法
投資手法
①誰もが知っている優良企業に投資
②自分がビジネスを理解できる会社に投資
③配当金を出している銘柄に投資
④バイ&ホールド、配当金は再投資
⑤幅広く分散投資
上記5点は本当に僕らでも真似ができる投資手法だと思う。個人投資家は是非とも見習った方がいい5点。ただ、銘柄選定においてロナルドさん実は凄いなって部分が沢山あるんだよ。
ポートフォリオ
これは、ロナルドさんの所有銘柄リストなんだけど。一つずつ簡単に説明していくね。このポイントが今回最も大切だと思ってるんだよね。
Wells Fargoは銀行・アメリカンエキスプレスも金融セクター
P&G・コルゲート・JMスマッカー・マコーミックは生活必需品
VF Coppはティンバーランドなどのアパレルメーカー
JNJはヘルスケア
ユナイテッドテクノロジーは資本財・同じく資本財で軍需関係のレイセオン
むむむ、、、、あれ?ガソリンスタンで働いてたのにエネルギーへの投資がない。。。しかも自動車関係への投資してない!この辺がキーポイントになりそう!
超戦略的な投資家
実はロナルドさんって、普通に考えられたコツコツ積立投資家とはかけ離れた本質があるんじゃないかって思ってるんだよね。ポートフォリオを見ても珍しい銘柄って少ない事は少ないけどね。
でも今の時代だから珍しくないってみるかもしれないけど、過去だったらかなり情報が早いって事にもなりそうだよなー。しかも軍需関係の銘柄が多い!
確かに!それとリーマンショックを引き起こしたリーマンブラザーズのホルダーでもあったみたいだよ。それでもこれだけ資産を残してる。間違いなく戦略はあったはずだよね。
原油を避ける
まず原油価格に関しては、2020年3月に歴史的な下落(原油価格がマイナス)が発生したばっかり、そしてロナルドさんがガソリンスタンドで働いてるときの原油価格を見てみようか。
原油価格はオイルショック前の1970年代前半は1バレル=3ドル台で、第一次オイルショックの1973年で1バレル=10ドル台、第2次オイルショックの1978年で1バレル=約40ドルまで上昇。(1970年から1990年まで赤枠)もし1970年に投資して、1984年にエネルギー株を買って売却してたらむちゃくちゃ資産が増えたはずだよね。
でも投資してなかった、ロナルドさんは原油価格のボラティリティを嫌ったんじゃないかな。状況がわかるからこそ、その点はしっかり分析してリスクが低い分野に投資したかもしれないってことか!
自動車を避ける
自動車修理工で働いてたのに、自動車関係の銘柄に投資してなかったんですよねー。ロナルドさんが働いてた時なんて、自動車が普及して最大のビジネスチャンスな気がするんだけど。。
そう!そのポイントもしっかり分析してみたいよね。その時期の米国自動車業界の変遷を見ていってみよう!
これだけ見ると、なんでロナルドさんは自動車銘柄に投資しなかったんだ?って話になるんですよねー。ガソリンスタンドに訪れる車の数もどんどん増えて、更に自動車修理も倍増したから株価だって期待できたはず。
1960年代から円安を武器に日本車が販売数を急増させていたんだよ。そして日本車とドイツ車は特にコンパクト化によるコストパフォーマンスが多い車が多かった。ドイツ車もどんどん販売数を拡大。そして更に先ほどのオイルショックでガソリン価格が急騰!となると燃費が悪い米国車が売れなくなったみたいなんだよね。
ロナルドさんこの事を絶対に掴んでいたと思う!凄まじい分析力がある投資家だってことなのかなー。ただ自分が知ってるだけじゃなくて、将来の事業環境まで予想できる投資家の可能性が!
まとめ
「米国株伝説の8億円「億り人」は誰でも実現可能?!」をまとめていきますね!
まとめてみると誰でも実現できそうで、誰でも実現できそうもないのがロナルドリードさんの手法だったと思うんだよね。だって一番多く保有してる【WFC】ウェルズファーゴは今超優良銘柄とはいえない。。
でも【PG】プロクター&ギャンブルは超優良銘柄と言えるよね。だからポイントをまとめるとこんな感じになると思う。
個別株は本当に確固たる分析やストーリーが必要だと思う。だからこそインデックスETF・QQQ・VYMなどETFをコアにする投資の方がオススメできるのは間違いないね。
「もみ・モアシリーズはブログカテゴリーで”米国株シナリオ”にまとめていきます」
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