先週は全ての株価指数が上昇して終わった週でした。1日毎にセクターローテーションも発生していましが、すぐに他のセクターに戻るというローテーションの速さが目立った週だったと思います。
またパウエル議長のジャクソンホールでの講演でも改めて、政策金利は0-25bpをキープするという発言もあり、更に想定してるよりも長期間金利を維持することも名言されています。
という事は長期的には株価は上目線なのですが、今週は重要経済指標の発表も多数控えていて、9月2週目からは更に重要な局面を迎えそうです。9月の重要イベントのスケジュールも記載しておきました。では米国株の今週の展望です。
では米国株投資家もみあげの「【米国株の今週】重要経済指標が盛り沢山!2週目以降に警戒必要か!?」をお楽しみください!
*投資判断はあくまで自己責任で
先週の各指数
先週の指数
各種指数の変動
・ダウ:27,930.33→28,653.87 (+2.6%)
・ナスダック:11,311.80→11,695.63(+3.07%)
・SP500:3,397.16→3,508.01(+3.26%)
・ラッセル2000:1,552.48 →1,578.34 (+1.66%)
先週は各指数とも上昇しています。毎日主役の指数は変更していた気もしますが、トータルで見ると特にどれが上昇しやすいという傾向は無かった週になるかもしれません。
ただヒートマップを確認してみると、エネルギー・公益・ヘルスケアが全体的に不調です。特にエネルギーは【XOM】がダウ銘柄からアウトすることも影響して絶不調だと思います。
来週注目の経済指標
9月1日火曜日
アメリカ・ISM製造業景気指数 08月
9月2日水曜日
アメリカ・ADP雇用者数 08月
アメリカ・耐久財受注(確報値) 07月
9月3日木曜日
アメリカ・ISM非製造業景気指数 08月
9月4日金曜日
アメリカ・雇用統計 08月
製造業景気指数や非製造業景気指数は非常に重要なポイントです。この2つの数字が好調であれば株価は安定するとは思うのですが、製造業景気指数はある程度は織り込まれてると思いますが、非製造業景気指数が下落となると好調なハイテクの株価に疑問符がつく可能性もあります。
また雇用統計も重要です。雇用の力強さが見えない場合は、景気回復に疑問符が浮かび上がります。
ただこれらもFRBが金利上昇を抑えると名言し、更に金融政策は継続するといってる状況なので、サプライズで非常に悪い数字が出ない限りは大きな株価下落は起きないとも考えられます。
米国市場状況(8月最終週)
8月最終週ヒートマップ
ヒートマップを見て最も印象に残ったのが、GAFAMの状況です。実はこの2週間を合計してみると意外な数字が出てきます。
【GOOGL】+8.76%
【AAPL】+8.58%
【FB】+12.09%
【AMZN】+7.9%
【MSFT】+9.43%
GAFAMに好不調はあるものの、どうも資金を移動させてるだけの様にも見えます。要はどれが強いかというよりは、大口があっちが割安だから今週はこっち、あっちは割高だから今週は売却みたいな動きにも見えてしまうんですよね。
ここから想定されるのは、一度GAFAM全部を調整して、再度銘柄の適正価格と事業性を考慮して強弱が分かれるか。もしくは調整なしで特定銘柄が上昇するか、下落するかだと思います。
8月第4週ヒートマップ
コロナ状況(ポジティブ)
米国コロナ死者数推移
死者数に関して下記サイトを参照にしながらチェックしていきます。
このデータはイギリス時間の朝11時に米国の前日データを集計しています。
新規死傷者数は土日とも2週間前と比較した場合は下落しています。状況的には好転が継続しています。土曜日2週間前1336 vs 今週949人増、日曜日2週間前1035 vs 今週1006人増となっています。
8月13日166,027人(前日対比1490人増)
8月14日167,110人(前日対比1083人増)
8月15日168,446人(前日対比1336人増)
8月16日169,481人(前日対比1035人増)
8月17日170,052人(前日対比571人増)
8月18日170,497人(前日対比445人増)
8月19日171,821人(前日対比1324人増)
8月20日173,177人(前日対比1356人増)
8月21日174,255人(前日対比1078人増)
8月22日175,406人(前日対比1151人増)
8月23日176,362人(前日対比956人増)
8月24日176,806人(前日対比444人増)
8月25日177,279人(前日対比473人増)
8月26日178,486人(前日対比1207人増)
8月27日179,714人(前日対比1228人増)
8月28日180,824人(前日対比1110人増)
8月29日181,773人(前日対比949人増)
8月30日182,779人(前日対比1006人増)
https://ourworldindata.org/coronavirus/country/united-states?country=~USA
9月チェックポイント
レイバーデイ
9月7日(月)はレイバーデイで米国の証券会社はお休みです。このレイバーデイ明けは米国株の雰囲気が変化する可能性があります。というのが個人投資家が夏休みから戻って来て、資金が集まりやすく、それに対して大口機関投資家が仕掛けるタイミングだとも考えられると思います。
この米国の土日含めた3連休を1つの区切りだと考えて投資するのは戦略としてはありな気がします。
アメリカ・FRB政策金利(FOMC) 09月
FOMCが9月17日に予定されています。(米国時間は9月16日)政策金利に関しては変更は無いと思いますが、もしこの時点で金利が予想以上に上昇してる場合は、マーケットは金利調整のフォワードガイダンスなど期待値が勝手に高まってる可能性があります。
FOMCも株価は荒れる傾向にあるので、要警戒になります。
メジャーSQ
米国のメジャーSQが9月23日(水)に予定されています。前回6月においてもこのメジャーSQは株価が大きく下落しています。3月もですね。よって今回もこのメジャーSQの日程を考えながら投資は継続していくべきだと考えます。
https://support.matsui.co.jp/faq/show/737?site_domain=faq
*SQ(エスキュー)とは、スペシャル・クォーテーションの略で、先物・オプション取引において、最終売買日の翌営業日の決済(SQ決済)に用いられる特別清算指数(最終清算数値)のことです。
SQによって先物価格とオプション取引が調整されるために、この調整に連動する形で株価も大きく動く傾向があります。
まとめ
では「【米国株の今週】重要経済指標が盛り沢山!2週目以降に警戒必要か!?」をまとめていきますね!
9月第1週は経済指標が盛り沢山控えています。サプライズでの大きな下落がない限り、多少の悪い数字だとしても大きな下落はないんじゃないかと想定しています。
どちらかというと月曜日にアップル・テスラが分割されて、個人投資家がこれらの銘柄に資金が集まり、更に株価がどんどん上昇していった場合に、更に9月2週目以降の危険性が増すんじゃないかと想定しています。
今週はそういった意味でも、米国株投資家はマーケットにじっくり腰を据えて、9月第2週以降に対して、準備をする期間ともいえるのではないでしょうか。例えば短期銘柄を手仕舞いするとかですね。
また9月2週目からは大統領選挙の行方もある程度見えてくると思います。この点に関してもまた今週が終わり次第一度おさらいしてみたいと思っています。
では今週もがんばりましょう!皆さんの米国株による長期的な投資継続を心から応援しています。
8月第4週のコメントです。備忘録
先週はほぼ展望通りになりましたが。週末にかけて金利が上昇したのが懸念です。また資金が戻って来ているために、今週の木曜日にかけて上昇させてきた株価を一度調整する可能性も無きにしも非ずな気がします。
パウエル議長が何か発言する時は、ほとんど決まって株価が下落してきてるからです。そして金曜日は重要な経済指標発表が続きます。木曜日からのマーケットの流れに注目したいです。
そして今週はもしかしたらGAFAMのアップル以外の銘柄などに資金が集中するかもしれません。住宅関係も回復が見えてきてるのでREIT関係の期待できるかもしれません。セクターローテーションはあまり期待できない気もします。
では皆さんの米国株投資による長期の資産形成を祈って!
*投資判断はあくまで自己責任で
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株価に天井感があるなかで、特に貴金属関係は高値を付けてるわけではなく、今後の上昇も期待できます。今のタイミングで検討してみてもいいんじゃないでしょうか。
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