米国株投資において大口のファンドの動きは非常に気になる点だと思います。市場原理として需要と供給があるとしたら、米国の年金機構の資金力は個別投資家より遥かに大きいからです。
今回はその米国株へ多大な影響を与える年金機構の動きを簡単に紹介したいと思います。年金機構のそれぞれの動きを見てると、米国株投資家にとっても次の流れや、こういった投資もあるのかと参考になる点が多いと考えます。
いわゆる大口の投資機関ともいえるので、大口の投資機関が何を考えてるかの参考にもなると思いますよ!
では米国株投資家もみあげの「米国年金機構の投資分析!大口ファンドの動きを掴め!」をお楽しみください!
*投資判断はあくまで自己責任で
世界最大級の年金機構
オンタリオ州教職員年金基金 (Ontario Teachers' Pension Plan)は世界最大の機関投資家の1つです。
2019年末に1500億ドル(約16兆円)の純資産を管理していたオンタリオ州の年金は、7年目の運用で既に積み立て率が103%になっている。これは負債に対して3%プラスという事。
2017年のデータだけど、平均的なアメリカ州年金の積み立て率は70%だから他の州年金は30%マイナスだから、オンタリオ州が如何に優れた資産運用をしてるかがわかる。
Securities and Exchange Commission(SEC)(証券取引委員会)に提出したレポートを参考にしてるよ。今回の変更が凄く興味深い。
アマゾンを売却してMSFTやBABAやMMMに投資したのは、もしかしたらアマゾンはコロナ影響で株価が大きく上昇していたから、次の流れとして違う銘柄に投資を行うという意図があったかもしれない。
特にMSFTに大きく投資してるのは、安定感を重んじる年金機構として非常に注目したい点だと思うよ。
【AMZN】はオレンジ、【MSFT】は青、【BABA】は赤、【MMM】は緑です。
*Bloomberg
Calpers カルパース
カリフォルニア州職員退職年金基金(カルパース・CalPERS)の紹介。
フェイスブック・バンクオブアメリカ・ディズニーなどを売却してその代わりにベライゾンに投資してるのが注目される。米国は税制上、配当金戦略が日本より有利だという面も【VZ】への投資に繋がってるんじゃないかと思うよ。
バンクオブアメリカを売却した理由としては、クレジットコストの上昇で経営が不安定という判断だという事。ただもう1点あって、金融危機以来、融資残高(Loan book)でリスク度が高い物が残っていて、その点において信頼性が低いからというのが理由みたいだよ。
【VZ】はオレンジ、【FB】は青、【BAC】は赤、【DIS】は緑です。
これは非常にタイミングが難しかったんじゃないでしょうか。1月にBACとDISを売却できてればいいですが、そうでなければとんでもない損失が出てる気がします。VZは本当に安定してるので、安定感を重視してるという観点からはわかりますね。
*Bloomberg
テネシー州財務省
次はテネシー州のこちらもテネシー年金機関についてだよ。テネシーの年金機構は、2019年6月30日現在、521億ドルの純資産を有しており、資金調達の観点から見ても、国内で最も優れた年金の1つ。
その年金機関の積立率なんだけど、他の州の年金積立率が70%程度なのに対して、テネシー州の年金の積立率は96.5%!27%近く他の州より成績がいい事になってる。
ディズニー・アップル・アマゾンを売却してGEに投資している。これは随分ギャンブルなイメージを受けるなー。ただGEは直近を見てると上昇率が非常に高いので、この年金機構は売買を頻繁に行うのかもしれない。
【AMZN】はオレンジ、【DIS】は青、【AAPL】は赤、【GE】は緑です。もしGEを3月末当たりの大底で投資できてるならリターンは最も大きくなるかもしれないです。
*Bloomberg
まとめ
では「米国年金機構の投資分析!大口ファンドの動きを掴め!」をまとめていきますね!
米国年金機構はこういった形で投資成績を4半期に1回公開してるみたいです。日本だとGPIFにあたりますね。短期的な視点からだけではなく長期的に米国人にとって年金の成績は死活問題になりますので、投資成績は厳しくチェックされてるようです。
米国株投資家としてはこういった投資の流れを掴んでおくと大口の投資機関が次に何に投資を行うか、また自分がもし同じ銘柄に投資しているなら何が問題がありそうかをチェックするのにも役立ちそうです。
では皆さんの米国株投資によるお金持ちになる資産運用を祈って!
*投資判断はあくまで自己責任で
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