コロナによって世の中の形がどんどん変わっていってる。そんな雰囲気を感じることが多くなってきたよね。
コロナと今後どうやって向き合っていくか、または感染症自体がこれだけ経済を崩壊させるリスクを改めて考えさせられたからだと思うよ。
今回はそういったリスクと向き合いながら最新技術で世の中を引っ張っていくハイテク+ヘルスケアの融合に改めて注目しようと思うんだ!
とはいえハイテクといってもやっぱり出てくるのがGAFA+マイクロソフトなんだけどね。
投資する時にも凄く大切な事なんだけど、銘柄単体を見るんじゃなくて、組み合わせで見てみるといい時もある。1社の力じゃなくて、2社が力を合わせた方が事業は更に伸びる時があるからねー。
1限目 アップル&グーグル
アップルとグーグルが非常に面白い取り組みをしているよ。
アップルは元々アップルウォッチでジョンソエンドジョンソンとタッグを組んで、心房細動の早期検出が65歳以上の人の脳卒中リスクを下げることができるかの調査をしていた。
対象者はメディケア(高齢者・障害者向け医療保険)に加入する4000万人強。
参加者はアップル・ウォッチを49ドルで買うか、無料貸し出しが利用できる。
最新モデルの定価は399ドルだから破格の対応だったんだよ。
そんな最先端の取組を活かしてるといえる。
今回の新型コロナに関してアップルとグーグルがどんな取り組みをしてるかイラストで紹介するね。
AさんとBさんが10分ほど外で会話をした場合。
AさんとBさんのお互いの携帯電話のBlue tooth がこの会話の際にビーコンを交換し合ってる。
そしてその後、Bさんが高熱を出して新型コロナに陽性反応が出てしまったとする。その内容をBさんはアプリ上でアップデートする。
そのデータに基づいて、新型コロナ発生前の14日間のデータがクラウド上にアップロードされる。
と、こういったアプリが開発されているんだよ。
このアプリは既にアメリカの多くの州と世界22か国で使用できるように準備されているみたいなんだ。「濃厚接触通知アプリ」と日本では呼んでるみたいだよ。
今の既存の携帯電話とクラウドを上手くリンクさせているよね。
今後外出した時に、誰かと合って自分が感染してないかっていう不安感は凄く緩和されるんじゃないかな~。
2限目 マイクロソフト&ユナイテッドヘルス
次はGAFAMの先頭を突っ走ってるといえるマイクロソフトとユナイテッドヘルスの取組を紹介するよ。
ユナイテッドヘルスは初めて聞くかな。
ユナイテッドヘルス【UNH】
ユナイテッドヘルスは全米で最大の保険会社、「オバマケア」によって急成長した会社なんだよ。
オバマ大統領就任前は米国は国民の6人に1人が医療保険に入れてなくて、 破産の原因が医療費支払いに起因することも珍しくなかった。
2010年3月、オバマ大統領は選挙公約を実現する形でオバマケア法を成立。
オバマケアとは低所得者に補助を行うことにより、国民の健康保険加入率を抜本的に向上させる政策だね。
この政策には今も賛否両論があるけど、そのおかげもあってユナイテッドヘルスは売上2400億ドル(約26兆円)、利益率23%の化け物企業になった。
米国の保険制度は本当に複雑で何千社も保険ブローカーがいるし、売上が大きければ大きいほど強いからねー。
マイクロソフトとユナイテッドヘルスの取組
イラストのProtectWellアプリを立ち上げて、企業が新型コロナからのリスクを低くして、労働者が職場復帰して企業活動を正常化できるサポートをしているんだよ。
具体的な内容としてはサマリーします。
サマリー
1.現在無料で様々な企業に提供中
2.雇用主が労働者の新型コロナ検査をスクリーニング
3.ジョブリスクに基づいた検査ガイドラインを開発支援
4.特に健康新興企業・病院・診療会社で早急な完備が必要
1つ目の無料で提供は素晴らしい事なんだけど、それは同時に利用者が多ければ多いほどサンプルが増えて、改良によって実用性を更に高めれるという意図があると思う。
2つ目は。従業員の出勤を許可したり、感染の危険性がある場合に検査を受けるように指示したりするために、毎日の従業員アンケートによる症状の状況を雇用者に提供する
3つ目は、職場の人数や職種によって新型コロナ検査のスケジュールに関するリソースやガイドラインは違うので、このアプリはその職種や職場のリスクに合わせて企業毎のガイドラインを開発することを支援できるんだよ。
4つ目は、社会的に早急に必要とされてる健康新興企業、病院、診断会社などで、職場復帰コロナウイルスサービスの提供が熱望されている。
もしこういったアプリが職場復帰支援の完全マニュアル化した時に、マイクロソフトとユナイテッドヘルスの会社のブランド力は非常に高いものになる可能性があるよね。
このシステム開発が進めば、コロナ2次感染リスクを5%以下まで抑えることができるという意見もあるから、是非期待したいよね!
アマゾン+ヘルスケア
実はアマゾンは最もヘルスケアと融合してる企業ともいえるんだよ。それ位先行して取り組んできていた。
但しハイテクというよりは、アマゾンらしく様々なコネクションを活かして先行してると言えるよ。
サマリー
1.カーディナル・ヘルス社と提携
2.独自の健康保険プログラムを提供
3.アマゾンXという研究施設
4.ピルパックを買収
5.EHRに直結するAIソフトウェアの販売計画
1つ目はカーディナルヘルス【CAH】という全米で医薬品の販売と医療サービスを提供してる会社。
他に競合としては【ABC】アメリソース・バーゲンや【MCK】マッケソンという会社があるよ。
提携によって全米43州における販売網を抑えようという戦略だね。
2つ目は世界最高の銀行JPモルガンチェース、世界最高の投資会社バークシャー・ハサウェイとタッグを組んで、自社の従業員に対する独自の健康保険プログラムを提供し始めてる
3つ目はアマゾンXという研究施設を持ち、ガン治療の研究に取り組んでいる。先進医療分野での研究を独自で進めていることになるね。本当にアマゾンはあらゆる分野に手をだしてるね。
4つ目はオンラインで薬局を展開できるようにピルパックというスタートアップを買収してるんだ。これによってアマゾンは実質的に医薬品をオンラインで販売できるようになってる。
5つ目は治療を容易にするためのEHR(エレクトリック・ヘルス・レコード、電子カルテ)に直結するAIソフトウェアの販売を計画してるんだ。
直近では経営破綻した米国百貨店チェーン大手のJCペニーという会社も買収しようとしているね。
これは拠点を増やして、ヘルスケアの取組とも連動させようとしてるからだと思うよ。
法的規制
ただこういった流れは、ただでさえ段違いの強さを持ってるIT企業にとっては、法規制に引っかかるリスクを増大させるという事も理解しておきたいね。
法的規制としては2つ注意しておきたい法規制があるよ。
・独占禁止法(反トラスト法)
・個人情報保護法
独占禁止法に関しては、直近でも米司法省がアルファベット傘下のグーグルを反トラスト法(米独占禁止法)違反で訴追するための訴状草案を準備していると報道されたね。それくらい頻繁にGAFAとマイクロソフトは問題に上がってるよ。
そしてこれだけハイテク+ヘルスケアの融合が進むと何が一番問題になるかというと個人情報の流出問題だよね。個人情報保護法に引っかかる可能性がある事なんだよ。
いってみれば、ヘルスケア部分も今回紹介したようなGAFAMなんかが情報として更に入手できるようになると、こういった問題が取り沙汰される可能性が高いと思う。
2019年7月24日には、フェイスブックが個人情報保護に関する行政命令に違反したことに対して、過去最大規模となる50億ドルの制裁金を支払って米連邦取引委員会(FTC)と米司法省と和解した位だから、こちらの法規制も注意だね。
トレンドを掴む!
一番お伝えしたかったのが、今後の流れの主流としてはハイテクやオンラインでのアクションが経済活動の大きな主流を占める可能性がある事。
そしてヘルスケアに関しては以前より更に関心度が高まると思う。よって今回紹介したグーグル・アップル・アマゾン・マイクロソフトはその分野にも力を入れてるために将来性はまだまだ明るいと言えるんだよ。どんな状況でも積極的に投資を継続していけばいいと思う。
今回紹介してないフェイスブックに関しても、直近で電子商取引(EC)事業を立ち上げて投資家の関心を集め、5月20日には株価が高騰したよ。
EC事業の内容としては企業が商品を入力するとオンラインショップを無料で開設できるサービス「フェイスブックショップス」というんだ。
もちろん今回出てきたヘルスケア部門のジョンソンエンドジョンソンやユナイテッドヘルスも積極的に投資できると思っているよ。
トレンドといった時代の流れは、経済にも米国株にも必ず存在するからその流れをしっかりつかんでいきたいね。
まとめ
今回はGAFAMとヘルスケアの融合という今後の米国株の流れ、そしてトレンドを掴んでおくのが大切だってことをわかってもらえたかな。
本当にGAFAMっていう企業達は時代の変化を掴むのが上手すぎると思う。
そしてパートナーで紹介したジョンソンエンドジョンソンやユナイテッドヘルスもそれらを使って更に成長しようとしてるし、どん欲だよね。
僕が米国株投資を継続してるのもこういったイノベーションや時代の変化を敏感に察知してアクションして、すぐに成果に結びつけられるからだよ。
こういった事を知ってると米国株を長期で保有していく投資家にとっての自信にもつながるしね。
*投資判断はあくまで自己責任で
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