米国株の中小企業に現在注目が集まっています。指数としてはラッセル2000になります。直近の1か月の騰落率を確認してみると、S&P500が6%上昇に対して、ラッセル2000は約10%も上昇しています。
米国の経済再開を期待して、中小企業の経営が健全化することが見込まれたから株価が上昇しているとシンプルに考えることもできますが、それだけではないと感じています。
これが直近のマーケットで投資家の行動を非常に難しくしている要因だと思いますので、その点を簡単に分析してみたいと思います。
では米国株投資家もみあげの「米国株の中小企業が熱い!投資家には絶好のチャンスか?」をお楽しみください!
*投資判断はあくまで自己責任で
ラッセル2000の躍進
ラッセル2000とS&P500インデックスとの比較チャートをみてみますね。オレンジ色がS&P500で青色がラッセル2000指数です。
*Bloomberg
直近ハイテク関係に資金が集まってる事が注目されていますが、実は中小企業にも資金が集まっていることが想像できます。
投資家目線
米国のコロナ経済対策支援によって一番恩恵をうけてるのが中小企業になると思います。総額で80兆円以上の超優遇された低金利の支援ローンが準備されているからです。
そして更にラッセル2000指数は9.3%下落しているS&P500指数と比較して、年間で20%下落もいまだに下落していることが上げられます。
投資家目線としては単純に中小企業が成長するというよりは、下落率がS&P500よりも大きく、更に政府からの支援が手厚いラッセル2000指数に投資をした方が大きなリターンを見込めるという事が想像できます。
自社株買いが原因か
ナスダックもラッセル2000も順調に伸びてきています。S&P500は直近パフォーマンスがあまりよくありません。どうしてこんな現象が起きてるか、自社株買いが一つの原因になってると言えると思います。
*Bloomberg (オレンジがS&P500)
これにはS&P500銘柄に組み込まれた企業が自社株買いによって、株価が上昇してきていた今までの背景が深くかかわっていると思います。
自社株買いの総額は2018年に8064億ドルで過去最高を記録。2019年も7287億ドルと高水準を維持されていました。そして今回のコロナショックを受けてS&P500企業の多くが自社株買いをストップもしくは、政府から支援を受けた企業は自社株買いを禁止する条件が課されています。
逆にハイテク企業は大きなダメージを受けておらず、変わらず自社株買いを継続可能、中小企業においては元々自社株買いで株価を上昇していなかったという背景が関係してると考えられます。
一つ面白い指標があるので、紹介しておきます。S&P500インデックスに対して、S&P500自社株買いETFというのがあるので、そちらを比較してみますね。
赤色が自社株買いETFで青色がS&P500指数です。3か月のチャートですが、暴落から回復が遅れてるのがわかります。いってみれば自社株買いの下支えがないS&P500が伸び悩んでる理由といえるかもしれません。
まとめ
では「米国株の中小企業が大注目!投資家には絶好のチャンスか?」をまとめていきますね!
ラッセル2000は今回分析していても、S&P500インデックスより現状魅力的であるといえると思います。S&P500は1-2年は我慢の年が続くかもしれません。自社株買いというマーケットを下支えする要素が無くなってるからです。
でしたら純粋に企業の成長力を信じて中小企業に投資する方が投資家にとってはチャンスかもしれません。但し2点注意して欲しい事があります。
・政府から急に中小企業支援が打ち切られた場合、体力がない企業は脱落する→急激にラッセル2000指数が下落する可能性あり
・出来高が大きくないために、ボラティリティが高い
上記を理解して投資した方がいいと感じました。
では皆さんの米国株投資による中・長期の資産運用の成功を祈って!
*投資判断はあくまで自己責任で
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