米国株において、気になるポイントが発生しています。それがS&P500とナスダックの差が広がってしまっている事です。もちろんダウとナスダックの差も開いてしまっています。
これはどういうことかというと、投資家はS&P500に魅力を感じておらず、GAFAM含めたハイテクセクターへの投資を集中しているという事です。どういう事を意味するのか?そして何が起こる可能性があるのかをお伝えしたいと思います。
それを象徴した出来事だったのが、最悪のADP雇用統計ではマーケットは上昇して、米中貿易摩擦懸念ではマーケットが下落したことも挙げられます。
ではもみあげ米国株投資家の「米国株のハイテク最強!?ナスダック大人気!45日ルールを意識!」をお楽しみください!
最悪のADP雇用統計
ADP雇用統計が発表されました。
ADP雇用者数(4月)21:15
結果 -2,023.6万人
予想 -2,055.0万人 前回 -14.9万人(-2.7万人から修正)(前月比)
わかっていたことですが、グラフにするととんでもないです。リーマンショックなんて何もなかったことになっています。
もしかしたら二度と起こらないかもしれない歴史的なグラフになりそうです。レイオフなので一時的と言われていますが、果たして本当にこれだけの失業者が直ぐに元の仕事に戻れるのでしょうか?
ちなみに、この発表でもマーケットはプラスになっていました。全くのほぼ無風状況です。これはトランプ大統領が悪材料があれば、減税などの景気対策をほのめかすとマーケットが期待してるからと自分は考えています。
米中貿易摩擦懸念
何度かお伝えしていますが、トランプ大統領の支持率は低下しています。そして支持率を上げるとしたら仮想敵対国としての中国を非難していくしか方法が無くなっている状況と考えられます。
本日は最終的にダウやS&P500はマイナスで終わりましたが、理由としてはマーケット終了間際にトランプ大統領が米中貿易協定を見直すといった発言をしてるからだと考えられます。
中国が貿易協定の農作物を約束の量購入してない。だったら関税免除もやる必要がないといった内容ですね。
ハイテク銘柄への集中
ハイテク銘柄に資金が集中してる事はヒートマップを確認するとわかります。
一つ目が本日の騰落率です。左上ばかりが上昇しています。言ってみればハイテク関係と考えればいいです。右下はオールドビジネス、まっかっかですよね。
取引数量は少ない
では一般投資家はマーケットにもどってきてるのでしょうか?ハイテク銘柄にどんどん投資を増やしていってるのでしょうか?僕はそうは思わないです。どうも怪しい感じがします。
それが次の取引量のヒートマップが表していると思います。
紺色が強い方が取引量が少ないのですが、本当に取引量が少なくみえます。事実S&P500ETFの【SPY】の10日間の平均値は99,383,728に対して、本日の取引量は72,910,851です。約25%減少してる状況です。
これに対してナスダックは大人気です。【QQQ】は10日間の平均は41,258,014、それに対して本日は36,193,678で10%の減少でとどまっています。
本来経済再開を始めてるのですから、投資家はマーケットに戻ってきてもおかしくないはずです。S&P500銘柄のオールドエコノミーだって買われてもいいはずなのですが、どうもおかしいとしか思えないです。
45日ルールを意識
米国株のアノマリーの一つに45日ルールというのがあります。これも重要なアノマリーの一つになります。
45日ルールというのは、大口ファンドの決算が3月末、6月末、9月末、12月末にある為に、その45日前には収益を確定させるために、取引において利益確定に動く傾向があるというアノマリーになります。
もし現在がバブル状況だとしたら、一度5月15日を起点にして下落という調整が入る可能性があります。もちろんいきなり二番底みたいな大きな下落ではないと思うのですが、このバブルには調整がついて回るという事は意識していいと思っています。
45日ルールは米国株歴9年の専業投資家のレイザーさんからアドバイス頂いてます。
レイザー@日本株&米国株専業投資家
@firekeeperjohn1
まとめ
「米国株のハイテク最強!?ナスダック大人気!45日ルールを意識!」をまとめていきますね!
一貫してバブルになってるという主張は変わりません。後はハイテク最強としましたが、ハイテクはハイテクでもトレンドによって上昇してる銘柄も多いと思うので、その点は注意したほうがいいと思います。小型株に資金が集中するときは大口の投資家が利益を取りに来てる可能性があります。
個人投資家は利益をとる事を急ぐ必要はないと思います。投資は継続的に積み上げるのが基本だと思っています。特に米国株投資は。
そして45日ルールは意識したほうがいいかもしれません。大口投資家の動き、そしてトランプ政権の米中摩擦をきっかけにいつ大口投資家が一斉に売りに走ってもおかしくない状況だと思います。
では皆さんの米国株中・長期投資による素晴らしい資産運用を祈って!
*投資判断はあくまで自己責任で
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