米国株は現在完全にブルマーケットに入っています。というのが既にダウは2月の高値から3月の大底までの下落を既に50%近く回復してしまっている状況なんです。いくらなんでも早すぎると思いませんか?自分はバブルの状況に近いんじゃないかと思っています。
確かに昨日トランプ大統領から条件付きで経済活動再開のガイドラインが発表されて、条件をクリアできる州は段階的に経済活動再開をしてもいいと発表がありました。ただ日付も明確になっていません。
【GILD】ギリアドのレムデシビルの治験効果も発表されましたが、それの実用化もまだ先です。
どうしてこんな状況になっているか今回はコロナ経済対策の中身を再度確認していきたいと思います
・ 中小企業支援ローンは超優遇制度
・FRBがほぼすべての弱点をカバー
・実体経済にリンクする一つのアイデア
では米国株投資家もみあげの「米国株はバブルか?コロナ禍への超優遇経済対策を分析!」をお楽しみください。
*投資判断はあくまで自己責任で
トランプ2兆ドルプラン
トランプ2兆ドルプランはそもそもリーマンショック時代の3倍の額です。そして中身を見てみるとバブルにしてしまうのは仕方がない気がします。改めて中身を確認してみます。
特に重要なポイントとしては下記3点が挙げられると思います。
・大企業支援ローン約50兆円
・超優遇された中小企業支援ローン約40兆円
・現金給付大人1人1200ドル、子供1人500ドル
(1家計平均3400ドル)
*個人は9万9000ドル、子供1人の夫婦世帯は14万6500ドルを上回ると支給対象外
既に中小企業支援ローンの約40兆円は4月17日金曜日には使い果たされる予定です。ほとんどリスクがないローンで1%の超低金利。借りたもん勝ちみたいなローンです。更にこれに25兆円追加されるという案も出ています。
現金給付も1家計3400ドルで5月には追加も検討されています。
これらを総合して考える時に、企業はこれほどまでに優遇されたローンを利用できるのに、レイオフ(一時的な解雇)含めて既に2200万にも失業している。(失業率14%)そしてローンもまだ足りてない。一体どうやってこのローンを返済することが可能になるのだろう?
また職を失った人は再雇用される可能性も限りなく低いんじゃないかという事です。
最悪のパターンでは失業率が20%に至る可能性もあるという事です。労働者1億5千500万人の内で3000万人位が職を失う状況から雇用が復活するのか?
Worst-Case Fears of 20%-Plus U.S. Jobless Rate Are Now Realistic
FRBの2.3兆ドル経済対策
FRBの金融政策に関して以前記事にしたのですが、FRBの金融政策でもまだ弱点は残ってるのがわかるリストを作りました。
今回改めて2.3兆ドルの経済対策プランが導入されたことによって、ほぼすべての問題点を解消することができてるのがわかっています。
・地方自治体流動性ファシリティは、州と地方自治体に最大5,000億ドルの融資
→公社債における住宅ローン債権の信用力低下を防ぐ
・メインストリート融資プログラムは、"最大6000億ドルの融資を購入することで、中小企業への信用の流れを確保する "
→CLO債の信用力低下を防ぐ(特に中小企業)
・拡大されたプライマリー市場とセカンダリー市場の企業信用枠とターム資産担保証券融資枠は、8,500億ドルもの信用を支援する
→特に大企業に対しての信用力低下を防ぐ
・投資適格債を含めたジャンク債に対して約8000億ドル近くのFRBからの直接買い付け
→ジャンク債のデフォルト回避
上記を確認したらわかる通り、そこまでやるのかという中央銀行としてやれること、いややれること以上の対策はとっていることがわかっています。
バブルの理由
トランプ2兆ドルプランとFRBの2.3兆ドル経済対策を改めて見直してみると、今回のコロナパンデミックによって表面化した問題点がほぼすべてトップから穴埋めされていることがわかりました。
ただし実体経済のダメージはリーマンショック並み、もしくはリーマンショック以上といわれています。失業率が20%を超える。GDPが4半期でマイナス30%になる可能性など。
経済指標を確認しても間違いなくリーマンショックと同等レベルのはずですが、現在株価は既に2019年5月位の時点まで戻ってしまっています。
またSPYの楽観指数ですが、これが98という数字まで至っています。この数字まで至ると過去はほぼ大きな下落が生じてるので本当に要注意です。
バブルを実態経済にする方法
トランプ氏は、インフラ支出を中心とした政府主導の追加景気刺激策を求めている。
ナンシー・ペロシ下院議長は、新たな景気刺激策の規模が1兆ドルを超える可能性があると述べている。この中には、中小企業向けの融資や給付をさらに2500億ドル拡大することも含まれている。
上記がヒントになりそうですが、雇用を創出することが必要だと思います。単純にお金を労働者に支給するだけでなく、労働者が働くマーケットを作り出すことが必要なんじゃないかと思っています。
最悪20%の失業率の可能性があり、少なくとも10%は失業者は出るとして、その失業者がまた再雇用されるほどの経済回復は直ぐには無理だと考えると、是非現実的な労働者が必要な政策を実施して欲しいと思います。
まとめ
では「米国株はバブルか?コロナ禍への超優遇経済対策を分析!」をまとめていきますね!
改めて見てみるとトランプ2兆ドルプランと、FRBの2.3兆ドル経済対策が凄まじすぎて、バブルを起こしてしまっても仕方がないと思います。
コロナ禍は一刻でも早く収束して欲しいというのが本音ですが、それが実体経済にどれほどの爪痕を残してるのか本当の意味で理解できてる人はいないんじゃないでしょうか?
今後自分的に気になっているのが、超優遇された中小企業支援ローン約40兆円が既に資金が枯渇している事です。あまりにも制度の基準が緩すぎて、本当に必要な場所に資金が提供されてない可能性も噂されています。
7.5 million small businesses are at risk of closing, report finds
750万ものスモールビジネスが破産に追い込まれている可能性も報道されています。
この歪みがどこかで再度株式市場を下落させるリスクも考慮しながら慎重に投資をしていきたいですね。
では皆さんの米国株投資による長期的な資産運用を祈って!
*投資判断はあくまで自己責任で
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