OPECプラスが4月9日に予定されています。次の会合で原油価格の産出量がOPECプラスと米国の間でどのように調整されるかは株式市場にとって超重要になってきそうです。
ただ1つ忘れちゃいけないのが、ラマダンが4月24日から予定されている事です。このラマダンはオイルマネーの動向に最大の影響を与えるといっても過言ではなく、原油価格にも何かしらの影響を与えてくる可能性が高いです。
2番底が来るとしたら、ラマダンやオイルマネーなどが絡んで4月末からがあり得ると考察しています。但しあくまで考察になるのでそこはご了承ください。
・ラマダンとオイルマネーの関係
・原油価格の影響度
・4月末の可能性の理由
では米国株投資家もみあげの「【米国株】4月末から2番底の可能性?ラマダンとセルインメイ」をお楽しみください!
*投資判断はあくまで自己責任で
ラマダンとは?
下記サイトを参考にさせていただきました。
1ヶ月断食「ラマダン」を徹底解説。ルールや断食後の食事法とは (3ページ目) - macaroni
・世界中のイスラム教徒が毎年行う「ラマダン」。1ヶ月のあいだ一切の飲食を絶つほか、あらゆる禁欲が課せられます。とはいえ、期間中の日の出から日没までの時間に限ります。
ラマダン(Ramadan)」とは、イスラム教徒(ムスリム)が行う約1ヶ月間の断食のこと。呼び名は、「ラマダーン」とも。期間中、イスラム教徒は飲食を断ち、主神であるアッラーへ感謝を捧げます。
・期間は4月24日から5月23日
・日常生活もラマダン中心になり、企業や役所の勤務時間も、始業は9時や10時、終業は午後3時くらいまでとするところが多数。仕事の能率はかなり落ちますが、何よりも宗教行事が優先される。
ラマダン中のイスラム教徒の友人と何人も会った事がありますが、とにかくイライラしてて、段々と頬が痩せこけてきます。信心深いイスラム教徒程その傾向が強いです。
要するにこの期間に何か余計なわだかまりを持ちたくないというのはイスラム教徒の心情じゃないでしょうか。
サウジアラビア
OPECの名主で世界の原油生産量の10%を誇る。OPECの力は米国とロシアの産出量の増加で衰えたといっても、OPEC自体が全世界の25%の産出量を誇るために影響力は大きい国です。
世界の原油産出量は米国・サウジアラビア・ロシアが握ってるといっても過言じゃないです。原油価格もこの3国の思惑で変動します。2017年の算出バレル日量は9300万バレルです。
統治基本法を憲法であるとしているが、一方でその第1条に「憲法はクルアーン(コーラン)およびスンナ(コーランの詳細を示すもの、神の啓示全て)とする」と明記されており、実態はクルアーンこそが“憲法”。
宗教はイスラム教が国教。このため、国民が他の宗教を信仰することは禁じられており、サウジアラビア国籍の取得の際にもイスラム教への改宗が義務づけられている。
イスラム教が絶対的なのがサウジアラビアです。ということはサウジアラビアは、OPECプラスにおいても、原油価格の落としどころをを4月23日までに決めてしまいたいという思惑が働くと思います。
原油価格と暴落の関係性
原油価格と株価の関係性をチェックしておきます。もちろん今回の株価の暴落は原油価格は直接的に関係ないと思います。
但し一番株価が直近で一番下落するまえに、原油価格も大きく下落してる事に注目してみてください。
原油価格の下落が何故そこまで株価を下落させるかというと、米国のシェール事業が破産に追いやられ、それによっての社債焦げ付きが懸念されるからです。
一時19ドル/バレルが落ち込みました。シェール事業の損益分岐点が40ドル/バレルといわれているので、株価上昇には原油価格上昇は必須ともいえる状況になっているんです。
セルインメイ
セルインメイはいわゆるアノマリーを指すことになると思います。アノマリーとは効率的市場仮説と矛盾するような金融市場の価格およびリターンのねじれ現象を指します。
セルインメイのデータとして2019年までの代表的な年の比較を見ていきますね。少しデータが古いのですが、あり得そうだと思われるデータです。
またこちらは1970年から2012年までの5月から9月と11月から4月のパフォーマンスの比較、2013年から2019年までの比較になります。
確かに5月から9月までのパフォーマンスの方が圧倒的に低いのがわかりますね。
セルインメイのラマダンとの関係性
セルインメイのアノマリーとして関係してきそうなのが、今回ご紹介したラマダンは一つの要因になりそうです。ラマダン中はとにかく神に仕えるために、寄付などが徳が高い行為とされ、オイルマネーはラマダン前に流出するとも言われています。
また過激イスラム派においては、テロが最も増える時期だとも言われています。これはラマダン中に神の教えに従う行動をすれば徳が高くなるという教えにも関連してるみたいです。
心理的に中東のイスラム圏はこのラマダンの期間に株式などに資本を入れておくのを、徳がある行動と考えるとは思えないですよね。
重要ポイント
・OPECの盟主であるサウジアラビアはラマダンが始まる4月23日までに原油価格の落としどころを模索する可能性が非常に高い。
・4月24日時点の原油価格での経済状況、米国が4月30日から経済活動再開を宣言してる為に、4月末が一度投資家が株式をポジション調整するタイミングの可能性が高い。
・4月14日からスタートする大型株の決算はボロボロになる可能性が高く、次の4月-6月期に上向きの決算予想を出す企業はほとんどないと考えられる。
・5月以降は雇用統計など各種経済指標が歴史的にボロボロになる可能性が高いです。
以上を総括すると4月末から2番底が訪れる可能性が十分あり得ると考えられます。
まとめ
では「【米国株】4月末から2番底の可能性?ラマダンとセルインメイ」をまとめていきますね!
今回は原油価格によるマーケットの影響度を鑑みて、2番底がくるなら4月末からと考察してみました。サウジアラビアとラマダン、コロナ収束は絶対条件ですが、イスラム圏における動きは注目しておきたいところです。
2番底がもちろん来ない可能性もあります。個人投資家としてはどちらでも動けるようにポジションを取りすぎない、ポジションを少なくしすぎないなどギャンブルにならないように投資していきたいですね。
では皆さんの米国株投資によるお金持ちになる資産運用を祈って!
*投資判断はあくまで自己責任で
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暴落がどうしても頭にちらつくなら、この動画のシミュレーションを見てみてください。「復活」というキーワードを忘れずに!