暴落時に割安で米国株の個別株に投資したいという米国株投資家は多いんじゃないでしょうか?【MA】マスターカードはその候補になり得ます。含み損が辛くてもこんなに割安になってるんだから、将来の為に少しでも割安で優秀な個別株に投資しておきたいというのは凄く気持ちがわかります。
但し、投資するにしても闇雲に投資してはトータルリターン的にもったいないですし。また今回のコロナパンデミックや金融的な不安に影響は一時的な物として再度成長できる銘柄に投資したいですよね。
その銘柄候補の一つとして決済サービスの【MA】マスターカードを紹介します。似たようなビジネスモデルのビザも既に銘柄分析していますので、是非読んでみてくださいね。
では米国株投資家もみあげの「【MA】マスターカードは暴落時に投資したい米国株!ヨーロッパと独自ビジネスが強み!」をお楽しみください!
*投資判断はあくまで自己責任で
ビジネスモデル
ビジネスモデルに関しては、キーワードがいくつかあると思います。この点はビザと全く同じだと思います。これは今回のコロナショック暴落による視点である事は理解しておいてください。
・無くなっては困るビジネス
→キャッシュレスは生活から切り離す事が出来なくなってるのは皆さんご存じかと。
・今回のコロナパンデミックを受けて更に需要が加速すると見込まれるビジネス
→ソーシャルディスタンスを例にリモートワークの重要性も増えてきて、今後の社会の変化のニーズにもマスターカードは対応できる。
・政府からの支援を必要としないビジネス
→財務的に非常に堅調なので、基本政策支援金などを必要としていない。
財務
財務的な指標に関しては下記内容を利用します。今回は直近2年のデータから財務判断を行います。5年以上や10年でももちろん有効なのですが、これだけ変化が早い状況なら決済サービスの財務は2年でいいと判断しました。
財務指標の説明
・売上:売上上昇は特に成長株で重要です。
・営業利益率:この率が本業でどのくらい儲けたかが最も単純でわかりやすいかと
・配当性向:配当金が純収益に対してどの程度割合かの指標。数値が低い方がいい
・営業CF:営業活動で稼ぐお金の流れです
・フリーCF:営業CFから設備CFを差し引いて、自由に使えるお金になります。
・CF growth%:キャッシュフローがどれくらい成長したかです。これは財務的にお金の余力が増すことになります。(基本フリーCFだが、営業CFもあり)
・EPS:1株当たりの利益です。これは数字が大きい方がいいです。
・配当性向:配当金が純収益に対してどの程度割合かの指標。数値が低い方がいい。特に配当戦略を採用してる投資家は最も大事な要素です。
・ROA(Return on Asset):総資産利益率・総資産に対する利益の大きさ
・ROE(Return on Equity):自己資本利益率・自己資本に対する利益の大きさ
上記は稼ぐために使ったリソースに対するリターンの大きさです。
・ROIC(Return on Invested Capital):投下資本利益率・事業活動のために投じた資金(投下資本)を使って、企業がどれだけ効率的に利益に結びつけているか
・長期債務:長期的な債務の比率、こちらの数字が高いと長期の借金が多い事になる。
・総負債率:長期債や短期債を合わせた総負債率、100%を超えると債務超過
*ROE&ROA:ROEとROA両方とも高い方がいいですが、あまりにもROEの方が多い場合は、ROEを高めるために借金をしてリターンを出したというように見れます。
またROEがROAより大きく離れてる場合は自社株買いをしてる事にもつながります。PERが高くて、ROEも高いなら自社株買いの可能性が高いです。
マスターカード財務
上記財務指標をベースに財務チェックしていきます。2018年と2019年を比較して変動率を加えて、更に自分の評価も加えてあります。
マスターカードは財務的には優秀すぎてため息が出るレベルです。長期債務率や総負債以外はあらゆる大型株と比較してもほぼトップレベルに入るのではないでしょうか。それほどの財務を誇ってると思います。
但し投資効率を上昇させるために長期債務や総負債が増えてる傾向にあり、この部分はちょっと要チェックです。
好調期にはROICを見てわかる通り投資効率が非常にいいです。ビザが13%なのでマスターはその倍の25%は特筆すべき点ですね。
今回ビザよりもマスターカードが下落したのはこの部分も大きいかもしれません。長期債務が多い銘柄は下落が大きい傾向がありました。【KO】や【MCD】もそうですね。
マスターカードビジネス特徴
決済としては下記3種類があります。国ごとにメインの決済方法も違っているのが特徴的ですね。アップルカードとアップルペイはマスターカードのみとなっています。この部分はマスターカードの強みになっていきそうですね。
・クレジット決済
・デビット決済
・プリペイド決済
事業毎の売上比率
Domestic assesments
国内課金とは、主に取得国と発行国が同一である当社ブランドを搭載したカード等のアクティビティのドル数に基づいて、発行者及び取得者に請求される手数料です。
Cross-border volume fees
国境を越えたボリュームフィーは、アクワイアラー国とアクワイアラー国が異なるマスターカードブランドを搭載したカード等のアクティビティのドル数に応じて、発行者及びアクワイアラーに発生します。
Transaction processing
取引処理収益は、関連する取引が発生した期間に、国内取引及びクロスボーダー取引の両方について発生します。取扱手数料・マージンといえます。
Other revenues
膨大なデータを利用した、企業に対するコンサルティングなどの料金です。この収益が最もビザと違うポイントといえると思います。
事業毎の売上に関してもビザと大きく違います。特にアザーレベニューともいえるコンサルティング売り上げが15%もある事はマスターの強みでもあり弱みでもあります。
地域毎の売上比率
地域別売り上げは非常に注目です。というのが今回の様にコロナパンデミックが起こると地域によって回復差が生じてしまいます。それによってビジネスの売上回復自体が変わってきてしまうために、この地域別売上比率は注視しておきたいですね。
全世界の中では、ヨーロッパの比率が特に大きいのがマスターカードの特徴です。米国比率が45%のビザとヨーロッパ比率が同じ位のレベルだと、マスターカードの方が下落率が大きかったのは当然といえると思います。
まとめ
では「【MA】マスターカードは暴落時に投資したい米国株!ヨーロッパと独自ビジネスが強み!」をまとめていきますね!
マスターカードの投資判断は特にヨーロッパでのコロナ拡大の終息とコンサルティングビジネスがどうなるかで変わってきそうです。マスターカードに投資するなら特にヨーロッパでのコロナ状況は注視していきたいですね。
マスターカードとビザの下落率の違いが注目されています。これは次回の記事で書きますが、分かりやすく言うと今回説明したビジネスの特徴と地域の違いが大きいです。
2月から3月末までの比較のチャートです。
但しマスターカードはビザにない魅力があることが今回でわかったと思います。そして更に比較していくと両方投資することも十分有りだと考えるようになると思いますので、次回比較記事楽しみにしててくださいね!
では皆さんの米国株投資によるお金持ちになる資産運用を祈って!
*投資判断はあくまで自己責任で
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ビザの銘柄分析です。同じ決済サービスですが、ビジネスモデルや主要地域が違います。財務部分も違いがあります。比較記事も上げる予定ですが、待てない人は是非!
暴落時に禁止事項4カ条を動画にしました。是非見てみてください!失敗を減らして成功を掴みましょう!