VOO(S&P500ETF) vs VIG(連続増配ETF)を比較するした場合、答えは先にお伝えすると、VOOがリターンは基本的に上になります。これは連続増配ETFとS&P500ETFの仕組みを考えると順当な結論になります。
ただし今後いくつかの条件があわさってくるとVIGは更に魅力的になる可能性をひめているので、簡単に比較しながらVIGの可能性もお伝えしたいと思います。
ではもみあげ米国株投資家の「【米国株】VOO(SP500) vs VIG(連続増配)! 連続増配が有利? 」をお楽しみください!
VOOとVIG
VOO&VIG
VOOもVIGも同じバンガード社のETFです。
VOOはS&P500に準拠した正にS&P500そのものといったETF
(正式名称Vanguard S&P 500 ETF VOO)
VIGは連続増配10年以上の銘柄を限定として組み込んだETF
(正式名称Vanguard Dividend Appreciation Index Fund ETF Shares VIG)
パフォーマンス比較
パフォーマンス的にはVOOとほぼ変わりません。信託報酬が0.03%VIGが高い位です。VOOの方がリターンは良さそうにみえますけど、リーマンショックを超えてないのでこれだけでは判断つかないですね。
トラッキングエラーは指数に対しての乖離度を意味しています。
株式リターンとは
株式リターンとはそもそも何なのかが大事だと思います。株式益には2種類あります。株価の上昇・配当金ですよね。株式リターンはこの二つを合わせて株式リターンと考える事が基本です。
そして株価が上昇する銘柄は基本的に成長企業が多いです。というのが株価が上昇する理由としては、成長分野に投資する力をもってる企業であり、売上上昇が期待できるからが大きいんです。
例えば無配銘柄で有名なのは、GAFAの内でグーグル・アマゾン・FACEBOOKなどです。
逆に配当金を増配していく企業はある程度成熟した企業なので、株価の上昇はほどほどに配当金を連続増配していくというのが傾向になります。
たとえば連続増配で有名なのは、コカ・コーラやP&Gなどです。
ではトータルのリターンがどちらが大きくなるかというと株式市場が上昇局面にある現在なら間違いなく無配銘柄という成長銘柄を多く組み込んだETFが基本的にリターンを上回ることになります。
VOO vs VIG結論
ではトータルのリターンがどちらが大きくなるかというと株式市場が上昇局面にある現在なら間違いなく無配銘柄という成長銘柄を多く組み込んだETFがリターンを上回ることになります。
VIGはそもそも10年以上の連続増配株しか組み込めないので、ハンデをしょってる事になります。VOOはそのような縛りはありません。
バックテストでいくつかシミュレーションしてみます。
シミュレーション1
青字:VOO
赤字:VIG
2010年から月間1000ドル(10万円)をつみたて投資
VOOがアウトパフォームです。
シミュレーション2
リーマンショックを超えればVIGが勝つんじゃないかという話になるかと思いますので、VOOは2010年にできたETF、代わりにVTIと比較してみます。
青字:VTI
赤字:VIG
2006年から月間1000ドル(10万円)をつみたて投資
VTIがアウトパフォームです。
VIGの可能性
ではVIGは全く有用じゃないETFという事になるのでしょうか?実はそんなことはないんです。VIGに期待できることは2つあります。
2年後にアップルが入る!
VOOがVIGを上回っているのは現在最も成長しているGAFAM(グーグル・アマゾン・フェースブック・アップル・マイクロソフト)を取り込んでいるのが非常に大きいです。
というのがS&P500のQ4の上昇分のほぼすべてをGAFAMが叩きだしてる位だからです。残念ながらVIGに含まれているのは、マイクロソフトのみです。
実はアップルが8年連続の連続増配を達成しています。後2年経てばVIGにアップルが組み込まれることになります。それまで今までと同じようにアップルが成長を続ければVIGはVOOを上回る成績を発揮する可能性があり得ます。
*更に1年後にマスターカード 【MA】も加入します。これは更に心強い要素ですね。
軍需株の組み入れ比率が高い
この点に非常に注目しているのが、トランプ政権であれば今後も軍事費を増強させることは間違いないと思っているからです。地政学的に中東・中国・インドに軍事力で牽制しておきたいトランプ大統領は軍事費を削ることは考えずらいです。
VIGは8%程に対してVTIもVOOも2%程です。不景気時にも強いですし、軍事銘柄の株価情報もトランプ大統領なら期待できるので、一つの特徴といえると思います。代表銘柄としては【UTX】【LMT】【NTN】【NOC】です。
下落局面に強い!
2008年のリーマンショックの時においてVIGは驚異的な下落耐性を発揮しています。なんとVTIが37%下落したのにたいして、VIGはたったの27%しか下落していません。正に連続増配銘柄の集合体の力を発揮していると思います。
現在は株高局面になっていますが、株価が不安定な停滞期などは連続増配銘柄は着実にリターンを見込める力があります。状況によってはVOOを凌ぐ力をもっているのは間違いないと思います。
まとめ
では「【米国株】VOO(SP500) vs VIG(連続増配)! 連続増配が有利? 」まとめさせていただきますね!
今回はVOOとVIGを比較しました。正にS&P500を連続増配銘柄達を比較したような形になりましたが、VOOが現状では間違いなくアウトパフォームしています。
但しVIGの可能性としてコメントしましたが、今後アップルが追加になって、軍需産業が更に注目を集めたらどうなるかはわかりません。さらに下落局面においてはVIGは非常に光りそうです。
米国ETFは多種多様なETFが揃っています。その中には商品としてダメな物も当然含まれていると思うのですが、中身を詳しくみていくと状況によっては使えるETFも沢山あるので、今後も色々検証していきたいです。
では皆さんの米国株高配当ETFによる素晴らしい配当金とリターンによる資産運用を祈って!
*投資判断はあくまで自己責任で
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