国際交流で大切なのは英語力?国際交流では時に語学力より大切な物があります。それをシンガポールの研修で学んだお話です。
現在アメリカで駐在している米国株投資家のもみあげです。アメリカに駐在前に、日本の外資系の企業で駐在していたことがあるという少し変わった経験を持っています。
そしてその縁もあってか、社内のグローバルリーダーシップ研修メンバーに選ばれて、1週間シンガポールにおけるMBAグローバル研修に参加した時のお話をしたいと思います。2013年のお話です。
ではもみあげ米国株投資家の「国際交流で大切なのは英語力?語学力より大切な物は?シンガポール研修での体験談」をお楽しみください。
シンガポールはどんな国?
シンガポールは日本人にとって非常に人気がある国ですね。簡単に日本人にとってのメリット・デメリットもご説明しますね。
メリット : 飛行機で約7時間、時差1時間、飛行機代3万円位、コンパクトにまとまって観光しやすい、多民族国家で食事の美味しい、気候も暖かい、市内のアクセスが便利
*メリットはまだまだ沢山あります
デメリット : 物価が異常に高い(日本の倍)、スコールが多い、シンガポール人の英語シングリッシュが難解、車の税金が高い
といった特徴があげられます。シングリッシュは英語とは全く違った言葉なので一度経験してみるとビックリしますよ。全く聞き取れないので。
また車の税金が高いのは国が環境の観点から排ガス規制を考えて車の所有を制限している為、車両税が異常に高いんです。
MBAグローバル研修
MBAグローバル研修内容
MBAグローバル研修の内容としてはまずMBAはMaster of business administration(マスターオブビジネスアドミニストレーション)の略称になります。経営学修士の資格です。
MBAグローバル研修といっても1週間で資格がとれるわけではなく、あくまで1企業によって主催された研修でした。
しかしシンガポールは国としてこういったプログラムにも非常に力をいれていて、その専門機関がコーディネートしてて密度が濃くレベルも高かったです。MBAに興味がある読者の方は下記の本を読んでみて下さい。今でも自分のバイブルです。
特にプレゼンテーションを行う際のロジカル思考などに自分はこの考え方を活用しています。それだけ頭の中を整理するのに役立ちますね。
改訂3版 グロービスMBAクリティカル・シンキング (グロービスMBAシリーズ)
有名なストレングスファインダーのプログラムもこの時点で行っていました。自らの強みを知って、弱い部分は周りのチームメイトで補完していく、強みを更に強化するといった考えですね。
これによってチームメンバーの強みを理解して弱い部分を相互補完することによって、会社におけるチームワークも非常に効率化できる気がします。
さあ、才能(じぶん)に目覚めよう 新版 ストレングス・ファインダー2.0
もみあげは確かプロモーターという応援が得意なタイプででバイタリティが100点満点で90点という日本人では異常な存在でした。(日本人の平均が40-50)
研修参加者
日本人6名、サウジアラビア人2名、中国人2名、マレーシア4名、ベトナム2名、タイ4名、インドネシア2名といった全部で20名の参加者でした。英語のネイティブは1人もいません。TOEICなら日本人だと800点以上が対象でした。
7か国から参加者がいたので、文化交流といった意味でも、後はそれぞれの国で自分の企業がどのような事業展開をしているか、通常業務における問題点などを休み時間などに話すだけでも貴重な体験でした。
実はこの参加者の割合なども今回の異文化交流・仕事で重要なポイント!
グループワーク
会社などで実施される研修に参加するとわかる事なんですが、1週間の研修などでは最終日に必ずといっていいほど、グループワークによる課題を出されますよね。
そのグループワークでの課題の一つに非常に印象が残っている事があり、その中で学んだことが今回お伝えしたい一番大切な事です。
最後の課題内容は本当に今でも記憶に残っています。非常に難しかったですし、グローバリゼーションでは何が大切かを考えさせられたからです。
課題内容)チーム毎に10個の正方形の箱(1辺5cm)との4個のボール(直径5cm)を渡される。それを利用して何かを作る。そして他のチームに作成した何かを伝える。他のチームが適切にそれをイメージできたら合格。
チーム分け)20人を4チームに分ける、同じチームに同じ国籍がかぶらないように分かれる、ストレングスファインダーの特性を生かしてリーダータイプをそれぞれのチームに。
ルール)チーム毎にまずは30分でその何かを作る。伝える方法を考えるのが15分。他のチームへの伝え方は電話のみ、電話可能時間は15分。相手の打ち合わせ内容が見えないように、別々の部屋で打ちあわせする。
伝え方のルール)イメージを伝えてはいけない。あくまで箱とボールをどのように配置しているかを伝える事を限定される。
さてこのグループワークで合格できたチームはいたのでしょうか?結果は0です。そしてその理由が今回お伝えしたい最も大切な事になります。
国際交流で大切な事
環境・世代・国籍・文化を知る事
これは日本人でも同じことが起こりうると思うのですが、グローバルの世界なら更に起こりうることです。まず箱とボールを使って作る物。これに関して意見が凄く割れてしまうんです。何故ならば全員育った世代や環境が違うだけでなく、国籍や文化まで違うのです。
たとえば日本人は電車を作ろうとしたのですが、そもそもサウジアラビアとかは電車自体を見たことが無い人がいたりします。要するにもし何かを作っても他のチームでもイメージが非常に難しくなるんです。
異文化を知ることがいかにグローバリゼーションでは大切かを思い知らされました。
何が大切かを考える事
電話でお互いにイメージを伝い合います。但し英語でネイティブじゃない同士なので、どんなに上手く伝えようとしても、上手く伝えることができませんでした。何かジェスチャーで伝えるとかできるならまだしも口頭だけではどうしようもなかったです。
結局15分使ってもイメージができず、最終的に時間切れになってしまいました。誰がどこの国の人がまとめた作品かもイメージできないから予想もつかなかったです。
そしたらその時に講師から言われたのが下記内容です。これは非常に衝撃的でした。
「皆ビジネスをやってるよね?もしビジネスシーンで時間制限があってしっかり交渉やセールスをしなくちゃいけない。それが今回の様な状況だったら、英語で話すことに意味があるのかな?」
「皆英語がネイティブじゃない。ましてやチーム内にも他のチームにも同じ言葉を話せる人がいた状況だったよね。だったらなんでその国の言葉を話して伝えなかったんだい?大切なのは英語じゃなくて、目的を達成することだよ。」
誤解しないで欲しいのは英語力が高ければ高いほどいいのは間違いないです。但しこのような状況では、英語力ではなくて目的をはっきり理解して行動することが大切だということですね。
シンガポール観光
せっかくなのでシンガポール観光してて、印象に残ってる場所を写真でお伝えしたいと思います。少しでもシンガポール気分を味わってもらえたら嬉しいです!
お酒飲める方は是非ともこのお店行ってみてください!ラッフルズホテルで元祖シンガポールスリングが飲めます。ホテルの外観も格式高く、シンガポールスリングも飲みやすくて爽快感があるカクテルなのでお薦めですよ!
丁度研修中にシンガポールの独立記念日が近くて演習がありました。独立記念日は1965年8月9日です。もみあげはこの時もバーのテラスでビール飲んでご満悦でした。笑
まとめ
今回は国際交流で大切なのは英語力?ということで自分のシンガポールでの研修における経験を記事にさせて頂きました。
グローバリゼーションが進んでいる世界です。グローバリゼーションの定義も現状は難しいですが(国際交流ではなく、封鎖的になってる風潮もあるので)、異文化交流や異文化の職場仲間と仕事する場合には、今回の経験は参考になるかもしれません。
語学力を高めるのは非常に大切ですが、それだけではなく異文化の理解や考え方を学ぶ、そして状況における目的は何かを明確にして行動できるといいですね。
では皆さんの国際交流による幸せな人生を祈って!
Keep your finger's crossed!
↓応援ポチっとありがとうございます!↓
![]() にほんブログ村 |
![]() 米国株ランキング |
↓面白かったら是非ともシェア願います↓
<関連記事>
アメリカ駐在員のもみあげの駐在員になったきっかけや「理想」と「現実」のギャップのお話です。
アメリカ駐在員であるもみあげはクレジットカードにお世話になりっぱなしです。そのクレジットカード大国アメリカ事情をまとめた記事です。