JUULの電子タバコが中国で苦戦してる状況の報道がありました。トランプ政権によって電子タバコ販売禁止検討報道と同じタイミングで、実はJUULは中国での販売を【BABA】アリババと組んで開始していました。
しかし販売後数日して販売中止に追い込まれたみたいなんです。
一体どういう事なんでしょうか?もみあげがわかる範囲で今回の件に関して分析をしていきたいと思います。
JUULは株式の30%ほどを【MO】アルトリアが所有しています。米国株投資家で高配当銘柄を好む投資家はホルダーの人が沢山いると思います。
ではもみあげ米国株投資家の「JUUL電子タバコが中国で販売中止【BABA】アリババと組んで立て直せるか?」をお楽しみください!
*投資判断はあくまで自己責任で
中国のタバコ販売会社と市場
中国のタバコ販売会社は中国煙草総公司といいます。他にも小さなタバコ会社は存在するみたいですが、この会社だけで世界の40%の販売数量を誇り、3億人にタバコを提供しているということ。
【PM】フィリップモリスや【BTI】ブリティッシュアメリカンタバコは中国政府から占め出しされているため、中国市場には参入できていません。
更にこの中国煙草総公司は中国の他のタバコ販売会社から税収を徴収する役割を中国政府から請け負ってるそうです。
となると今回の件で想像ができるのが、間違いなく中国煙草総公司と中国政府が共同してJUULを販売中止に追い込んだとみて間違いなさそうですね。流石国全体を規制するほどの強さを持つ政府機関の力だと思います。
アリババと中国政府の関係
アリババは世界でも最大手のEコマース会社になります。アマゾンという超巨人と比較されるレベルまでに成長してきてる事からも、その勢いがわかると思います。
直近1年のアリババのチャートとバリュエーションをアマゾンとS&P500と比較してみます。(オレンジ色がS&P500) チャートはここ最近の成長力への疑問からアマゾンはアリババに大きく劣後しています。【AMZN】PER 75 【BABA】 PER 32ですね。
*Bloomberg
そしてアリババ創業者のジャック・マー氏が非常に面白い事を仰っています。「政府と恋愛しなさい、でも結婚はしちゃだめだ」と。
成長性が非常に高くアマゾンと比較されるほどのEコマースの雄であるアリババ創業者のジャック・マー氏は本当に中国政府との付き合い方を心得ていると思います。恋愛するほど相手を愛すが、でも結婚してしまって全て政府に握られてしまうと逃げ道がなくなる。
だからこそ相思相愛でいながら手の内は隠しておく、上手く距離をおくことが可能なのがアリババだと思います。
JUULはどうする?
JUULはアリババと組んで再度中国市場に攻勢をかけると思います。もちろん他のアジア諸国に対しても同じだと思うですが、全世界の40%の喫煙者を所有する中国市場の魅力は大きすぎるんだと思います。
アリババは中国政府のかわし方を熟知してると思うので、そのバックアップに大きな期待を寄せていると思います。
また先ほどの中国煙草総公司の子会社が香港取引所に上場を申請しているそうです。中国煙草総公司も市場拡大を狙っていますね。
もし中国煙草総公司が中国市場以外のマーケット拡大を狙っているなら、必然的に中国のタバコ市場も開放せざるを得ない状況がやってくると思います。米中貿易摩擦がある為にこの点も絡んできそうですよね。
中国政府としても中国煙草総公司の税収は大きく、諸刃の剣になり得る市場拡大と市場開放のバランスが今後注目を集めそうです。
まとめ
いかがだったでしょうか?JUUL電子タバコが中国での販売中止は実は政府機関も関係してそうな事。そしてアリババとタッグを組めば挽回できる可能性がある事が伝わったでしょうか。
中国は社会主義国家です。特に政府機関に対しては日系企業も賄賂をしなければいけなかった過去などもあります。中国でのビジネスは如何に政府機関と仲良くやれるかがキーだからです。(他の国も同じですが、中国は面子を重んじるのでその傾向が強いです。)
JUULは下記記事でもお話したように、株式の30%ほどを【MO】アルトリアが所有しています。米国株投資家で高配当銘柄を好む投資家はホルダーの人が沢山いると思うので今後も注目していきたいですね。
では皆さんの投資による素晴らしい資産運用を祈って!
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