人のしくじりという名の失敗談は蜜の味というよりは、誰しも他の人がリアルにどんな失敗をしたか気になるのは仕方ないですよね。だってそれがどんな経験であれその人の糧になってると思うから。
今回はもみあげの20代後半から30歳までの一番大事な時期の失敗談を記事にしました。
ツイッターなどのSNSを見てると本当に20代から頑張ってる人達、30代で家族を持って将来の資産運用や家族の幸せを真剣に考えてる人達が沢山いらっしゃいます。
そんな皆様と比較すると自分が恥ずかしくなるし、書いててもあほすぎて、精神的には無茶苦茶やられます、けどもしかしたらこんな話も誰かの何かに役に立つかもしれないと信じて今回は赤裸々な経験を書いていきたいと思います。
プライドだけの就職
MARCHの法学部を卒業(一浪で入学)
大学卒業後25歳までアメリカ留学(語学とカレッジ短期のみ)
*全て両親からの援助で留学という本当にボンクラです。
26歳から新卒で1部上場の会社に入る。
ギリギリ色んなつてを使って新卒で入社できる会社を探しました。特に一部上場とかどうでもよくて、ただ1つだけ選択ポイントが日本社会の屋台骨を支える企業に入りたい。
そして最後の決め手は父親からの一言でした。
「超1流企業を目指したとしてもお前程度の頭だと到底付いていけないし、ただの歯車になるだけ。だったら”龍の尻尾になるくらいなら豚の頭”になった方がいい」というアドバイスでした。
今でも頭がいいとは一切思ってないのですが、エリートの父親から言われた一言はその時衝撃的でしたし、自分の存在がそんなもんなんだって思いましたね。そして社会という物もそういうもんなんだと。
*父親は広告代理店大手の〇通で働いてました。
そもそも留学したのは、エリート父親からして能力が低くてお前程度じゃどこでも働けない(父親基準で認める会社のどこでもですね)という事もあり、留学すれば少しはましになるんじゃないかという思惑。その時点で既に自分の考えは半分しかない状況でしたからね。
留学させてもらったことは今では本当に心から感謝していますが、ただ目的がしっかりしてないとただの無駄な時間の浪費になるのは身をもって経験しました。
さて入社に関してですが、特に”一部上場とかどうでもよくて、ただ1つだけ選択ポイントが日本社会の屋台骨を支える企業に入りたい”。そんないかにも高尚な目的を頭の中で作り上げて最後のプライドにしがみついて入った会社です。もちろん財務も人財育成プログラムもほとんど何も調べてないです。
本当に入社当時からしばらく会社の人舐めてましたからね。俺の方が優秀に決まってるみたいな。マジで馬鹿です。馬鹿すぎます。世間知らずもほどほどにした方がいいし、何もわかってなくて親のすねかじって、海外に行ってきた程度で勘違いも甚だしい。
過去に戻れるならこの時点の自分をすまきにしてやりたいですよ。
額面支給額は残業しない場合はボーナス込みで300万位。入社した当初の会社の株価は100円未満!その前年は50円台で本気で潰れそうだったそうです。本当に潰れかけの状態から復活したような会社でした。
手取りとしたら残業無しだと15万位だったと思います。
唯一の救いは社宅が付いてて社宅が1か月5000円だったこと。
それと残業し放題だったので、1ヶ月に残業が平均80時間から120時間だったこと。
残業ベースでの暮らしを行っていました。
残業代全部投資に回しておけば・・・今頃
パチンカスへの転落
残業ベースって何が悪いって、自分の給与支給額が残業すればするほど増えちゃうので、残業手当ってお小遣いと勘違いしちゃうんですよね。
しかも入社したばっかりで両親に散々迷惑をかけてきて、貯金なんてあるわけないのでどんどん使っちゃうんですよ。
更に女性関係に関しても凄くだらしがなくて、日本に彼女が2人いながらアメリカにも彼女がいた状態で、デート代だけはどんどん消えていく。
さらにアメリカ時代はボストンで過ごしていたのもあり、ボストンはその当時でも物価も非常に高く家賃は小さなアパートでも一人20万以上する場所もあった位です。
アメリカの彼女は
「お金を私にどれだけ使ってくれるかが愛情だと思っている、お金がない人は嫌い」
といった彼女だったので、学生で稼ぎもないくせにいいレストランに連れて行ったりブランド物を買ってあげたり、どんどんアメリカ時代もお金を使っていました。本当にこの点は今でも両親には申し訳ないとしか思えないです。
多分今でも彼女の言葉は強烈に残っていて、徹底的に男性とは紳士でお金を持ってないといけないと叩き込まれたような気がします。(でも感謝はしています。)
多分両親には学費とは別に年間で250万とかお願いしてた気がします。(家賃は彼女の家で半同棲)、半同棲なので普段はシェアハウスの通路に荷物を置かせてもらって、通路で寝てました。笑。それでも5万位払ってたかなー。
日本に帰っても、その当時の借金を自分のカードでやってたのもあって、お金がない状態、そしたら消費者金融に手をだしちゃうんですよね・・・
仕事は本当に頑張ってたと思うんですが(むちゃくちゃブラックだったので、話が長くなるので別の機会に!殴られたり胸ぐら掴まれたり、正月に出勤して手動で車を押したり・・・・本当に色々あります)
全然給料も上がらない、そしたら現場の年が近い人とかが昨日パチンコで5万とか10万買ったとかの話をするわけですよ。
日本に帰ってきた時もバイトをやってましたからパチンコの話とか聞いてパチンコやったりもしてた時があったのですが、社会人になって余りにも余裕がなくてやめてたんですけど、その話を聞いて自分もお金が欲しい!ってなっちゃったんですよね。
そこからは酷いもんです・・・・
とにかく毎日行く。仕事が終わったら直ぐに現場の人に連絡して、その人の車でそのまま有名パチンコ店に直行、そして閉店時間の23時までひたすらパチンコ。時にはその現場の人の家に泊めてもらって、パチンコの設定やら情報やらを2人で話す。
*生活リズムがおかしいので10㎏位この時にブクブク太りました。
休日も朝からパチンコで、彼女と待ち合わせをしててもパチンコで遅れるなど、もう散々です。
一日10万位使ってしまうときもありましたし、そしたら消費者金融って100万位なら制限なしにどんどん借りれるんですよね。
10万負けて、5万勝つ、そしてまた10万負ける、それの繰り返し。給料が入ってもほぼ計画なしに給料分がパチンコ代だって考えてしまうんですよ。その時の心理状況は。
そして彼女の影響もあって、金銭感覚はずぶずぶなので、レストランとかは相変わらず高いレストランに行ってしまうというどうしようもない状況でした。
パチンコだけは死んでもはまったらあかんよ!
プロポーズの失敗
消費者金融で2社目に手をだして借金が200万位になってた時に、いい加減にこれじゃ駄目だって思った矢先にアメリカの彼女とも日本の彼女とも別れることになりました。自分が最低状態だったので自業自得ですし、離れていって当然です。
それでしばらくパチンコをやめて、友人の紹介で素敵な女性と付き合うことができました。3歳下の女性でした。その彼女は20歳位の時に何度か友人同士で遊んだりしていて、5-6年間たまーに連絡をとってた関係でした。
見た目は顔が大塚愛似、スタイルは安田美佐子みたいな感じで自分的にはドンピシャだったんですよね。性格は大和なでしこみたいな感じで、可愛らしかったですね。ファッションはあの時流行ってたCanCan系でしたねー。(知ってる人は知ってるはず笑)
過去は美化されがち。笑
そんな素敵な彼女と付き合えたんだから、どんどん生活を改善して、結婚までもっていけばよかったのに・・・今度は調子に乗っちゃうんですよね。なんか自分がいい男みたいな。ほんまにあほだと思います。
更に仕事も認められだして、色んな仕事を任される。周りからもちょっとちやほやされる。そしたら今度は給料が気に入らなくなってくる。「俺の給料がこんなはずない!」みたいな。そしたら今度は会社に出世させてくれくれお願いですよ。恥ずかしい・・。
そしてその当時の彼女の方が金融関係の仕事をしていて、自分より遥かに給料がよかったんです。一度彼女がお金をおろすときに貯金額が100万位なのが見えちゃったんですよね。ちなみに自分はその当時貯金ゼロというか借金が200万位。
彼女は旅行も大好きで、友人と旅行にしょっちゅう行く。もちろん自分も彼女を海外旅行とかに連れて行きましたけど、カードを使って消費者金融を使ってギリギリやりくりしてる状態でした。
それがあるので、俺は会社でも認められてるし、留学だってしてるし、英語もある程度は話せるから楽勝で転職可能でしょ!彼女にももっと認められたい。みたいなまた根拠の無い自身とケチなプライドで転職活動をするわけです。
結果は何社かは合格しましたが、踏ん切りがつかず、最終的には将来の心配が出て、また会社からの強い引き留めもあって転職しない。
・転職活動ってむっちゃ時間と金が必要ですので注意です!電車代やら資料作成やらとにかくすさまじく消耗します。
・転職活動をすると企業分析をするせいで、自分は外の事をよくわかってる、皆より将来を真剣に考えてるとか思っちゃうかもですけど、それも勘違いです!やってる人は転職活動しなくても真剣に考えてると思います。
そして借金があったものだから今度はまたパチンコ生活に戻ってしまうんです。
彼女と付き合い始めは本当に結婚したいと思ってましたし、(彼女には過去につらい経験があったので)大切にしたいと思っていたのにまたパチンカスに戻っちゃうんです。
そして送られてきたのがCD。さらに秘密の情報は壊れてて存在しない。内容はただホームページを作って、自分の凄い体験談をいかがわしいサイトと同じように表現して、商材を買わせなさい。 100%返金しますといっても、そもそもホームページを作れたらが条件での返金なので、ホームページも作れない自分はどうしようもないと、10万円どぶに捨てましたね。
実は今でも情報商材と聞くとこの経験から心理的に嫌悪感を示してしまいます。 不思議な物で、副業を目指してる自分が優秀になった気がして自分に酔っちゃうんですよね。俺は人と違うことをやってるって、ただの自己満足なんですけどね。
そうこうしてるうちに、付き合って3年近くが経過した時です、ちょうど30前だったかな。彼女がちょうど自分が上海に出張してた時に深夜に携帯電話に電話がかかってきたんです。その時上司達と飲んでいたのでほとんど話せなかったのですが、なにかおかしいと思ったんです。
彼女「今話せる時間ある?ちょっと話したいんだけど」
もみあげ「ごめん。今上司と飲んでてほっとくとやばいから日本帰ったら」
彼女「そっか、ごめんね。邪魔しちゃって」
(正直その時は、上司との時間を邪魔しないでくれって思ってました)
ただその後で帰国して不安になって、もしかしたらまずいんじゃないのかって、これはちゃんと繋ぎ止めなきゃダメだって、プロポーズしたんです。3年近くもプロポーズしなかったのは、結婚式のお金がないという理由で怖気づいてました。
そしたら断られたんですよね。
「他に気になる人ができた。会社の同僚、それに子供にも凄く優しい、もみあげさんは子供も嫌いでしょって。本当に好きだったけど、でもどうしてももう一緒にいることはできない」
もみあげは子供は大好きなんですけど、彼女のつらい経験を知ってたので心理的に子供を避けるようになってたんですけどね・・・・
当時の自分は理解できない。好きなのになんで?ってそりゃ今考えたらその当時の自分が釣り合うとも思えないし、とても魅力的な男性ではないですよね。でも理解できない
最悪の気分ですし、全て嫌になった時でしたパチンカスの自分も、今の仕事をしてる自分も、男性としての自分も、とにかくどうしようもない気分だったのを覚えてます。
なんとか繋ぎ止めようと今度は彼女に猛アタック。まじでストーカーに近かったと思います。深夜でも彼女が家に帰ってないとわかると心配して何度も電話しちゃうし、彼女の気持ちはおかまいなし、とにかく自分に気持ちをもう一度戻したい。それだけ。
そして更に今度はそれを忘れるためにまたパチンコに熱中する。現場の人も優しさでパチンコして忘れようぜーって、それに乗ってしまう心が弱い自分。
最終的に彼女と別れた後に残ったのは、300万円の消費者金融の借金とカード会社のリボ払いで100万で合計400万円の借金と今の会社にしがみつくだけのどうしようもないプライドを持った自分だけでした。
一部上場で働いてるというプライドだけ、給料も30歳で400万位だったと思います。しかも自分の会社は世間的には有名でもないし、会社名を誰かにいうのも嫌だった。両親はエリートだって劣等感、兄弟達もそれぞれやりたいことが見えてるのに惰性で働いてるだけ。
これが自分の20代後半から30歳までです。本当に薄っぺらいですよね。書いてて悲しくなってきました。
ぺラパラすぎて透けて見えるわ。(笑)
失敗から学んだこと
「無いです!声を大にしていいます。あるわけない!」
正直これで痛い目をみた自覚と後悔だけははあるかもしれないけど、感動のストーリーも何もないですし、ただ時間を無駄にしただけとしか思っていません。
だって、それだけ失敗してもいい環境にいたんですよ。与えられてきて、それを活かせない本当にただの甘ちゃんで、情けなくなりますよ。
経験から覚えたことは確かにありますけど、ただ覚えただけです。学んだんじゃないんです。覚えてるから二度とこうなりたくない。全力で過去の自分から逃げてる感じですね。他の人はこんな風になったら絶対にダメだって思ってるだけです。
まとめ
感動ストーリーにつなげるつもりも全然ありません。ただただ、こんな時代がいつか笑って話せる時があるとええなーって思いますけど、正直今でもこの時代はトラウマです。
だから今トラウマを忘れるためにお金で苦労したくないし、二度とあほな自分に戻りたくないって必死に逃げてるだけなんじゃないかって記事にしてて改めて考えました。
今のもみあげとは全く違った自分なので、というか過去の自分ですが、俺はむっちゃかわいそうやったし、大変だったなんて全くいうつもりもないです。
ただ見せかけの自分は作れるかもしれないですけど、自分の根っこは劣等感とただの負けず嫌いのメンタル、そして駄目な自分に戻りたくないから必死にアクセルを踏んで頑張ってるだけって伝わるとありがたいです。
今のツイッターやSNSなどで色んな情報をみていて、20代とか30代の人と交流をさせて頂いていて、心底なんて皆立派で色々考えてるんだろうって思います。お金や家族の事を真剣に考えてる、自分が無駄に過ごした時間を素晴らしい時間に変えている。
今は米国に駐在して、1500万位の資産を運用し投資を行って、CAさんと合コンしたりとかをしています。そんな確かに羨ましがられるような境遇に自分がいることもわかってはいます。
だから「俺凄いだろ!こんな俺になれるよ!皆!」的な上から目線は持っていませんし、もしそんな感じになってたら叱ってやってください。そんな人間にだけは死んでもなりたくないので。
こんな奴でも力になれるならと思って、そしてちっぽけな自分の人生でも何かの皆のヒントになるならとこれからも情報発信もブログも頑張っていきます!!
もし何か今回の失敗体験談で一つだけ大事な言葉を残そうとするなら、
"今を大切に、失った時間は二度と戻ってこない"
これが振り絞ってやっと出せる言葉です。
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